校長のことば

2025年4月の記事一覧

令和7年度 入学式 校長式辞 【R7.4.8】

式辞

 新緑が輝きを増し、すがすがしい春の風が吹き抜けていく今日の佳き日に、PTA副会長 〇〇 〇〇様をはじめ多くの御来賓のご臨席を賜り、埼玉県立川口北高等学校 令和7年度 入学式を挙行できますことは、本校教職員一同にとりまして、誠に大きな喜びであります。

 ただいま入学を許可しました358名の新入生の皆さん、入学おめでとう。皆さんの入学を心から祝福します。

 さて、現代をVUCAの時代と表現されている記事を新聞や雑誌等で見かけます。VUCAとは、変動性、不確実性、複雑性、曖昧性といった意味の英単語の頭文字をならべたものであり、「予測困難で不確実、複雑で曖昧な状態」を意味しています。 

 そのような時代に高校生活を送ることとなった皆さんに、私からいくつかお話をしたいと思います。

 今日から本校の一員となった皆さんは、川口北高校でこんなことをしたい、あるいはこういった実績を手に入れたい、そんな思いをもって入学してきてくれたことでしょう。川口北高校に合格したことが自分のゴールです、そんな人はここにはいないはずです。

 さきほど、今の時代は予測が困難でありまた不確実である、といったことを伝えました。つまり、これから先がどのような世の中になっていくのか、その見通しを非常に立てにくい状況にあるということです。

 そのようなとき、私たちはついつい変化に即座に対応できるような柔軟性を重視してしまいがちです。もちろん、柔軟性は大切であり必要な資質であることに間違いはありません。しかし、その前に皆さんが身に着けていなければならないことは何でしょうか。

 ここで本校の目指す学校像を紹介したいと思います。

 「文武両道の精神のもと、高い志と品格を備えた未来を拓くグローバルリーダーを育成する学校」、これが本校の目指す学校像です。

 まず皆さん自身に備えてもらいたいこと、それは今紹介した目指す学校像の中にある、“高い志と品格”です。

 中学校を卒業したばかりの皆さんですから、現時点で高い志と品格を持ち合わせているとは考えていません。これからの3年間の中でしっかりと身に着けていってもらいたいと考えています。 

 では、高い志と品格を備えるには何が必要か。いくつも答えがあると思いますが、その中の一つとして、“視野を広げること、広い視野を持つこと”を挙げておきたいと思います。

 広い視野を持つことができれば、自分の起こした行動が他者にどのような影響を与えてしまうのか、といった想像力を働かせることができます。少なくとも、他者に良い影響を与えないと予想されるなら、計画している内容を実行することはないでしょう。 

 皆さんには視野を広げるための努力をし続けてもらいたいと思います。本を読むということもあるでしょう、受験勉強に取り組んで思考力などを養うこともいいかもしれません。部活動などで上位大会に進出し、素晴らしい選手のプレイを見ることも大いに勉強になります。

 入学したばかりの皆さんであるからこそ、今は自分自身を鍛える時期ととらえ、様々なことに取り組むことで視野を広げ、高い志や品格を備えていってください。そして3年後、十分に成長した皆さんには、予測困難な不確実な時代を柔軟に自由自在に過ごしてもらいたい、そう願っています。

 もう一つだけ皆さんにお話をしておきます。

 これからの皆さんの行動範囲はぐっと広いものになってくるでしょう。そのことに伴って、交友関係も格段に広がるはずです。このことは、先ほど言った視野を広げるという意味でもいいことだと考えています。この交友関係の広がり、私はそこで学んでほしいことがあります。それは、人間関係作りです。新型コロナウイルス感染症の対応の影響もあってか、ここ数年、人間関係作りがうまくいっていないと感じるケースをいくつか見てきました。誰が悪いというのではありません。人との接し方の経験不足が原因だと私は理解しています。

相手を尊重した上で自分の考えを主張すること、このことが人間関係作りでは大切なことだと私は考えています。一方的に自己主張するのではなく、相手の考えを聞きながら終着点を見つけていく。時に衝突することもあるかもしれませんが、相手を尊重するという意識がお互いにあればいがみ合うことは回避できるはずです。

 川口北高校の3年間で人間的にも大きく成長することを期待しています。

 保護者の皆様に申し上げます。本日、皆様の大切なお子様をお預かりいたしました。私ども教職員一同、大変、身の引き締まる思いでございます。高校の三年間は、子どもから大人へと心身が変化するとともに、人生の方向を定めていく大切な時期でもあります。それゆえ、悩みや苦しみを大きく抱える時期といえるかもしれません。お子様のより良い成長には、本人の努力はもとより、御家庭の御協力も欠かすことができないと考えております。保護者の皆様には、学校の教育方針に御理解をいただきますとともに、御協力と御支援を賜りたいと存じます。お子様が安心して高校生活を送ることができますよう、日頃から保護者の皆様と学校との連携を密にしてまいりたいと考えております。どうぞよろしくお願いします。

 むすびに、御来賓の皆様をはじめ、常日頃から多大な御支援をいただいておりますPTA、後援会、同窓会、また地域をはじめとする関係者の方々、すべての皆様に心からの感謝を申し上げ、式辞といたします。                                           (2216字)

令和7年4月8日

                                   埼玉県立川口北高等学校長 田部井 洋

令和7年度 始業式 校長式辞 【R7.4.8】

 みなさん、おはようございます。この4月に着任しました、田部井といいます。

 早く本校に慣れて、皆さんと一緒に川口北高校を盛り上げていきたいと思っていますので、よろしくお願いします。

 新年度のスタートにあたり、少しお話をしたいと思います。今日、お話しするのは1点だけです。それは、自分の置かれている環境にしっかりと応えていこうということです。

 私はこれまで7つの高校に勤務してきました。その上でのお話だと思って聞いてください。

 私はこちらに着任してまだ一週間しか経っていませんけれども、本校の先生方のすごさに毎日圧倒されています。ここにいる皆さんは、今の環境が普通であって当たり前のこと、と、とらえているかもしれませんが、そんなことは決してありません。

 4月1日、今年度最初の職員会議がありました。資料を見ていて感じたことは、生徒である皆さんのためにさまざまな取組を先生方がされている、ということでした。皆さんの進路実現に向けての進路指導や学習のこと、あるいは体の健康に関すること、そして部活動についてなどなど、本当に盛りだくさんのことが資料には記されていました。

 皆さんの成長のために、どの分野のことであっても計画的に緻密に資料が作られていて、資料を読んでいて皆さんのことをうらやましく思った、というのが私の率直な感想でした。

 話のはじめに、自分の置かれている環境にしっかりと応えよう、と皆さんに言いました。皆さん自身は、先生方が取り組んでくれていることに応えるような行動をどれくらいしているでしょうか。各自で振り返ってみてください。どうでしょうか。100%とはいわないまでも、80%くらいは先生方が取り組まれていることに応えているでしょうか。

 30年以上教員生活をしてきた私から皆さんに伝えたいことは、先生方のやる気を引き出すのは、何よりも皆さんの頑張っている姿だということです。

 今、川口北高校の先生方が頑張ってくださっているのは、もちろんここにいる皆さんも含めてですが、皆さんの先輩たちが、先生方の取組に応えようという姿を見せてくれていたからだと思っています。

 令和7年度がスタートしました。職員会議の資料やこの一週間の先生方の姿からは、生徒の皆さんに対してしっかりとボールが投げられていることがよくわかりました。あとは皆さんがどんな行動をしてお返しをしていくか、ということだと思います。引き続き頑張ろうという人もいるでしょうし、今年こそはという人もいると思います。

 どちらの立場であってもかまいません。各自でしっかりと目標を立てて、悔いの残らない1年間に共にしていきましょう。私からは以上です。

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