2024年4月の記事一覧
令和6年度 避難訓練 校長講評(雨天時対応のため、予定原稿を掲載)【R6.4.25】
皆さん、こんにちは。今回の避難訓練は、地震発生を想定して実施されましたが、真剣に取り組めたでしょうか。地震と言えば、今年の元日に能登半島で起きた大きな地震を思い出します。3カ月以上たった今でも、避難をされている方がいますし、復興についてもまだ先が見えない状況です。また、先週の4月17日の夜中にも四国の方で(愛媛・高知)震度6弱の地震があったばかりです。
少し気になったので、過去3年間で、日本国内で震度5強以上の相当強い揺れを伴う地震の数を調べてみました。結果は、岩手と福島と千葉県で2件ずつ、北海道、宮城、茨城、石川、愛媛、大分、鹿児島でそれぞれ1件となっていて、3年で合計13件も発生しています。まさに、いつ、どこで大きな地震が起こってもおかしくない、そんな状況の中で私たちは生活しているということです。そんな私たちが住む日本列島では、地震のような自然災害は、予知も難しく、現状ではその発生自体を止めることはできません。しかし、日頃から防災対策をしておくこと、これを「減災」と言いますが、災害の被害を最小限に抑えることはできると思います。
では、ここで今日の訓練を振り返ってみてください。今日の訓練、いったいどんな意味の訓練だったのか。また、どんな意識をもって、この訓練に取り組めたのか。地震発生の放送があってから、どのような行動を取ったのか。先生の指示に従って、緊張感のある訓練ができたのか、などです。結果として、この訓練が「減災」につながるものだとわかると思います。
一方で、今日は学校という場での訓練なので、先生の指示などもあり、冷静な行動が取れた人は多いのかもしれません。しかし、学校以外の場所で、例えば繁華街や人が大勢いるイベント会場などで、もしも実際の災害に遭遇したら、皆さんはどんな行動を取ったらよいのでしょうか。まず、やるべきは「自分の身を自分で守る」ことです。自分自身の身の安全を最優先で確保してください。これが、一番大切なことです。そして、次に重要なことは、被災して、苦しんでいる人たちを、助けたり、支援をすること。皆さんには、そんな役割が期待されていると思います。さらに、「率先避難者」としての行動を身に着けてほしいと思います。この「率先避難者」とは、まずは周囲に避難を呼びかけながら、自ら率先して避難をする人を指します。私の知り合いの消防関係の方からも、学校でも、多くの人に広めてほしいと言われました。ですから、まずは、自分の命を守ること、そして、困っている人、苦しんでいる人を助けること、そして「率先避難者」であること。この3つについては今日は忘れずにいてください。そしてもうひとつ、この学校の火災報知機や消火栓、避難用救助袋が、どこに何か所あるか知っていますか?また、消火器はどこに置いてあるか知っていますか?AEDがどこに設置してあるかわかりますか?多分普段は意識していない人が多いと思います。こんな機会ですから、ぜひ確認してみてください。
最後に一言。災害の時に、誰しも自分が被災者になると思っていた人はいないはずです。「転ばぬ先の杖」という言葉もあるように、今日の避難訓練を実施して、疑似体験をすることは、本当に意味のあることです。そして、今日は家に帰ったら、「いざという時の準備」について家族の人と確認をしておくと良いと思います。何かあった時に大切な家族が落ち合う場所や時間など決めておいて損にはならないはずです。ぜひ話をしてみてください。本日の避難訓練が、「訓練のための訓練」にならないよう、日頃から様々な危機意識を持って行動するよう心掛けてほしいと思います。
対面式 校長挨拶 令和6年4月9日(火)
皆さん、おはようございます。さて、この対面式は、本来皆さん一人ひとりの成長とともに、川口北高校の発展という、同じ志を抱く新入生と上級生が交流を深める場です。新入生の皆さんは、受け身の姿勢ではなく積極的に先生方や上級生とコミュニケーションを取れるように努力してください。
では、まずは新入生である51期生の皆さんへ。昨年度の高校受験では、1.4倍を超える高倍率の中、相当な努力をして本校への入学を果たしたことと思います。ただ これはゴールではありません。これからの世の中では、誰かから教えてもらっただけの知識、例えば学習塾に通うことによって伸ばされた学力などには、そのうち限界が見えてきます。4月、5月の授業にはそこそこついて行けたとしても、その後は予習復習をしないと、どんどん遅れを取ることになります。今まで中学校では、クラスでも上位にいた人が、クラスの最下位になることもあります。ですから、皆さんには、自分自身をさらに成長させるために、皆さん自身の力で知識・技能を身につけ、考え、判断し、それを表現すること。さらに ただ勉強ができるだけではなく、自主的に学びに向かう力や人間性を磨くことを求めていきます。 川口北高に入学したことだけに満足せず、勉強は当たり前に、そして部活も学校行事も全力で、自分の可能性を信じて、今日から努力をし始めてください。明日からやるという人に限って、面倒くさいことはどんどん先延ばしにします。まずは動き出すこと、実行あるのみです。
51期生の皆さんにもう一つ。皆さんは「凡事徹底」という言葉を知っているでしょうか。昨日の入学式の式辞でも言いましたが、「凡事徹底」とは日々、当たり前のことを当たり前にきちんと行うということです。具体的に川北の生徒に日々実践してもらいたいこととしては「明るく爽やかな挨拶」「気持ちの良い返事」「清潔感溢れる服装」「心を込めて行う清掃」などがあります。一例を上げれば、コミュニケーションの第一歩である挨拶。顔見知りであるかないかを問わず、本校に関係のある来校してくる外部の方々であっても、大きな声で、笑顔で挨拶をすると、挨拶された方はその日1日を気持ちよく過ごすことができます。何ていうことのない、本当に当たり前のことですが、これを継続すること。そこに大きな価値があります。ぜひ「凡事徹底」を忘れないでください。
また、本校では、創立以来、半世紀がたち、1万8千人以上の先輩方が社会で活躍しています。その先輩たちが築いてきた、素晴らしい伝統と校風を引き継ぎ、母校を愛し、川口北高校の生徒としての新たな一歩を踏み出してもらいたいと思います。
そして現在、本校には、大変素晴らしい上級生がいます。県下に誇れる、文武両道の精神のもと、何事にも頑張り、そして品格ある立派な上級生です。新入生は、まず、先輩の学校生活に取り組む姿勢と行動を見て、学んで、そして自分のスタイルを作り上げてください。そして、1日も早く、川口北高校を理解し、「チーム川北」の一員になれるよう応援しています。
2年生,3年生の皆さん、先輩として、プライドを持ち、新入生を優しく迎え入れてください。川口北高校の品格を重んじ、「高いレベルでの文武両道」を目指す、本校の伝統と文化を継承してください。新入生にとって頼れる上級生、尊敬される上級生であってほしいと思います。上級生に導かれることで、新入生も川北生としての自信と誇りが芽生えてくるはずです。実行あるのみです。よろしくお願いします。
最後になりますが、新入生の皆さん。新制服の着心地はいかがですか。創立50周年を機に、在校生の皆さんのアイデアが詰まった川北の新たな歴史の始まりです。川口北高校の看板を背負っているというプライドをもって、しっかりと着こなしてください。そして過去最高の「チーム川北」ができるよう、皆さんで盛り上げていきましょう。
令和6年度 入学式 式辞 【R6.4.8】
春、光うららかな季節を迎え、ここ木曽呂の木々も芽吹き始め、川北桜も咲き誇る今日の佳き日に、本校PTA会長、伊藤洋二様、後援会会長、木村卓史様、同窓会会長、榎本正樹様、並びに多数の保護者の皆様の御臨席を賜り、本日ここに、埼玉県立川口北高等学校第五十一回入学式を挙行できますことは、教職員一同この上ない喜びでございます。
ただいま、入学を許可された361名の新入生の皆さん、入学おめでとうございます。皆さんは晴れて川口北高生となりました。本校は昨年度、創立50年目を迎えましたが、多くの卒業生が、半世紀にわたって築いてきた、歴史と伝統を引き継ぎつつ、新たな歴史を皆さんの力によって刻んでいただき、川口北高校の伝統が築かれることを期待しています。そして、保護者の皆様には、お子様の御入学、心よりお喜びを申し上げます。
さて本校では、「文武両道の精神のもと、高い志と品格を備えた未来を拓くグローバルリーダーを育成する学校」を目指す学校像として掲げ、学力の向上、生徒の希望進路の実現など「高いレベルでの文武両道」を図るために、教職員が一丸となり教育活動にあたっています。また、品格を備えるために、「明るく爽やかな挨拶」「気持ちの良い返事」「清潔感溢れる服装」「心を込めて行う清掃」など、日々当たり前のことを当たり前にきちんと行うという「凡事徹底」を求めています。こうした取り組みのもと、多くの卒業生が高い進学実績を上げ、自己実現・進路実現を図っています。部活動においても、昨年度は、陸上競技部、ハンドボール部、かるた部、書道部、美術部など、運動部・文化部ともに、多くの部活動が全国大会、関東大会への出場を果たし、県大会でも上位で活躍するなど、まさに「高いレベルでの文武両道」を体現しています。新入生の皆さんには、早く学校に慣れ、2・3年生とともに、更なる高い目標への挑戦を期待しています。
次に、本日から川口北高生としてのスタートを切る皆さんに、本校の校歌についてお話しをいたします。本校の校歌は、初代校長である、宮嶋秀夫先生が、50年前の新校開校にかける熱い思いを歌詞にされたものと伺っています。その歌詞の1番には「自由の意気のあるところ、かがやく空にそびえたつ、われらが川口北高校」とあります。これは、「自主的、主体的に物事をやりとげようとする積極的な心、気概を持ちなさい」という意味です。本校に入学したならば、勉強でも、部活動でも人から言われてやらされるのではなく、自らの意志で、自ら計画を立て、自ら考えて行動することが求められます。特に勉強面においては、「予習、授業、復習」の黄金サイクルや、徹底した自己管理のもとでの「自学自習」を実現していくことになりますが、これらの根底にあるのは、「自主自律の精神」です。皆さんには、ぜひこの「自由の意気」を示してもらいたいと思います。
続いて、2番の歌詞には「友情の環をむすびつつ、真理の道を求めゆく」とあります。これは、「本校で出会ったたくさんの仲間たちと、友情を深め、互いに向上し合い、いつどんなときにも変わることのない、正しい物事の道理、本来あるべき道を追求しなさい」という意味です。本校には、高い志を持ち、学校生活のすべてにおいて頑張る仲間がいます。その仲間とともに、学問や人徳をより一層磨き上げ、仲間同士が互いに励まし合って向上すること、つまり「切磋琢磨」することが求められます。皆さんには、生涯にわたって高め合い、競い合える、たくさんの友人を作ってほしいと思います。
さらに、3番の歌詞には「理想の旗をうちたてて、知性と身体、鍛えゆく」とあります。これは、生徒ひとり一人が自分の理想を掲げ、「高いレベルでの文武両道」を成し遂げることを意味しています。高いレベルでの大学進学を目指すこと、部活動では全国レベルの大会を目指すこと、グローバルリーダーとして世界をまたにかけて活躍することなど、一見困難そうに見えることでも、敢えて大きな理想に向かって挑戦すること、つまり「大きな夢を持ち続けること」が大切です。この困難に挑戦することで、皆さんは成長し、人として大切な大きな基盤が出来上がるのです。このように校歌に込められた熱い思いを、川口北高校第51期生として受け止めてください。そして、早く校歌を覚え、辛い時や困難に出くわした時には、校歌の歌詞を思い出し、大きな声で校歌を歌って、どんな意味が込められていたかを考え、乗り越えてください。
最後になりますが、健康管理についてお話をいたします。今年度からの学校生活は、昨年までのコロナ禍でのそれとは大きく異なります。人とのコミュニケーションを積極的に取ることや、少しの体調不良などで安易に学校を休まないことなど、「マスクをして人との距離をとるように」と言われていた感染拡大防止の時とは正反対の対応が必要になってきます。ただでさえ、入学後の4月から5月にかけては、高校生としての忙しさを目の当たりにして、体調を崩す可能性が高くなります。しかし、そんな中でも皆さんの先輩たちは、必死にもがきながらもそれを乗り越えてきました。ぜひ、同級生だけではなく、早い段階で部活動などの先輩とのコミュニケーションをとって、学校生活のリズムをつかんでください。そのようにして体調管理が出来ると、勉強面での大変さも少し和らぐはずです。自分一人で抱え込まず、「チーム川北」の一員として大いに頑張ってください。
保護者の皆様に申し上げます。これまで、大切に育ててこられたお子様を川口北高校にお預けいただき感謝申し上げます。教職員一同、お子様の心身ともに健やかな成長と進路希望の実現、知性と教養を身に付けた品格ある人間の育成を目指し、時に優しく、時に厳しく接してまいりたいと考えておりますので、御理解・御協力のほど、宜しくお願いいたします。そして、保護者の皆様にはお子様の自立のためにも、温かく見守り、接していただきますようお願いするとともに、本校への御支援と御協力をお願いいたします。
結びに、新入生の皆さんが、元気にそして笑顔でいること、この3年間に大きな夢を持ち、成長されることを心から願い、式辞といたします。
令和6年4月8日
埼玉県立川口北高等学校長 高松健雄
令和6年度 前期始業式 校長式辞 【R6.4.8】
皆さん、おはようございます。令和6年度がいよいよ始まります。川口北高校の51年目のスタートです。今年度が、学校全体に笑顔があふれ、より一層元気で充実した1年になるよう期待しています。
それでは、新年度を迎えるにあたり、皆さんに2つの話をしたいと思います。まず1つ目ですが、春休み中は「勉強時間の確保」は実践できたでしょうか。完璧に、とまでは言いませんが、8割以上の達成感が持てる人については、「よく頑張った」と褒めてあげたいと思います。しかし、それ以下の人にとっては、「暗雲立ち込める状況」と言っても良いでしょう。納得のいく実践ができなかった人にもう一度、校長として声を大にして訴えます。学校は、第1に勉強する所です。「文武両道の精神を甘く見ないでください。」
特に3年生。いよいよ高校生活の集大成となる大切な1年です。何事も悔いの残らないように勉強、部活動、学校行事に、自らの最高のパフォーマンスを発揮して、文武両道の精神を貫いてください。前にも話した通り、”部活動をやめて勉強を”というのは本末転倒ですし、過去の先輩にもそれで成功どころか、予備校に通ったことだけで満足してしまい、大失敗をした人がいました。また、卒業の日を迎えたときに、部活動のOB・OGを名乗れないのは、とてもさみしいことになってしまいます。人間はその人の一生のうち、必ず何度かは大きな壁が前に立ちはだかります。皆さんにとって、そのひとつが今年です。昨年度の48期生の先輩の中にも、ほとんどの大学の受験にことごとく失敗しながら、国立大の2次試験まで粘って、合格を勝ち取った人がいます。何事も中途半端にならずに、自ら抱いた進路希望に向かって、とにかく粘り強く、最後まであきらめないで壁を乗り越えてください。
そんな大変な1年を迎える49期生の皆さんのために、コロナ禍などのために4年間実施してこなかった「宿泊形式による自学自習オリエンテーション」を7月に行います。学校全体で皆さんをバックアップをしますので、今からその準備のための勉強時間の確保を、歯を食いしばって始めてください。「49期生の絆」と「チーム川北」で成功を収めましょう。
2年生の皆さんにとっては、学校の中心となり、一番充実した高校生活が送れる時です。しかし、一方では誰が言い始めたかわかりませんが「中だるみの2年生」とも言われています。1年生の時の自分のだらしなさや、不甲斐なさを挽回したい人にとっては、学年が変わる今が絶好のチャンスです。3年生と同様に、「文武両道を甘く見ず」、また苦しい時に逃げ出すことで、その後の逃げ癖につながることのないように、ありったけの力を振り絞って、まずは勉強をしてください。
2点目です。今年度は意識改革の年として、学校全体でコロナ後の対応にシフトチェンジをしていきます。終業式でも言いましたが、皆さんが自分の希望を実現するためには、ある一定程度の無理をしなければ、それは叶いません。一定の配慮は当然必要ですが、少し具合が悪いからと言って簡単に学校を休んだり、少し疲れたから勉強や部活動などをさぼってしまったりしないよう、意識を変えてください。高校生である密度の濃い時を無駄にせず、自分自身に”負荷”をかけてください。このことは、今朝、先生方にも意識を変えていただくよう、また生徒を「鍛えて」くださいと、私からお願いをしたところです。やはり、皆さんの成長こそが我々の最終目標ですから、厳しい要求をしていくことが重要だと思っています。
ですから、今年度は、できることをやるのではなく、少し背伸びをして、高い志を持って目標を設定してください。決して簡単にあきらめたり、目標を低く設定することなどはせず、どんどんチャレンジしていってください。今日の午後からは1年生も入学してきます。1年生にも、皆さんと同様に「挨拶・返事・服装・清掃」そして「凡事徹底」によって品格を身に付けることについて話をします。上級生として、川北の歴史と伝統をしっかり引き継ぎ、真摯な姿勢で新入生を迎えてほしいと思います。
最後になりますが、初めにも言ったように、川口北高が、生徒も先生方も、みんな元気で笑顔あふれる学校として、51年目のスタートを切ることができるよう、皆さんの協力をお願いします。校長として、新年度の学校生活を充実させていけるよう、しっかりと見守っていきたいと思います。それでは今年一年、よろしくお願いします。