校長のことば

2023年11月の記事一覧

令和5年度 第3回学校説明会 校長挨拶

 受験生の皆さん、そして保護者の皆様、こんにちは。本校校長の高松でございます。本日は川口北高校の第3回学校説明会に、お越しいただき、たいへんありがとうございます。心より歓迎申し上げます。

 まず初めに、本日、ここに来ていただいた大部分の受験生の皆さんにとって、今日が「第一志望校決定の説明会だ」ということを前提にお話をさせてもらおうと思っています。皆さんの中学校でも三者面談などを通して、最終的な志望校を決める話が進んでいると思いますが、1番不安なのは学校になじめるか、入学してからどんな先輩やどんな同級生と3年間過ごすのか、ということだと思います。そのため、今、皆さんがいる教室には、本校生徒を担当として配置していますので、私や教頭の話の後に、ぜひたくさんの体験談などを聞いてもらい、多くの質問をしていただけると良いと思います。また、よく聞く話ですが、勉強について行けるのかという不安もあると思います。私が行っている全校生徒との校長面接で聞いた話ですが、特に1年生は入学直後、中学校との勉強の量と内容の違いに戸惑っているようです。ただ初めは忙しくて大変ですが、入学して2カ月くらいで慣れてくるということですし、友達同士や教員のサポートもありますので安心してください。

 2点目ですが、本校はご案内の通り今年度、創立50周年を迎え、その記念すべき年にさまざまな挑戦をしています。今皆さんが手にしている「制服リニューアル」の案内にあるように、来年から制服が大きく変わります。ちょうど先週、創立50周年の記念式典で新制服の披露をしましたが、本校生徒がモデルとなった様子を、公式インスタグラムで見ることができますので、後ほどぜひご覧いただきたいと思います。また、このインスタグラムでは、本校の日常の授業や部活動の様子、文化祭や体育祭などの学校行事の様子など、川北の魅力を日々発信しています。ぜひ、多くの方々に見ていただき、ぜひフォロワーになっていただけると嬉しく思います。一方、実際に見ていただけばわかることですが、私立高校や新しくできて、まもない学校とは違って、決してピカピカの奇麗な校舎ではありません。しかし毎日、心を込めて清掃をして丁寧に使っている校舎です。また、学校周辺や敷地の中にも緑があり、自然豊かな落ち着いた環境で、学習に、部活動に、学校行事に頑張っている生徒たちがたくさんいますので、この後の部活動見学などでは、生徒たちの実際の姿をよくご覧いただきたいと思います。

 3点目ですが前回同様、校長として歴代校長から引き継がれている『川口北高生に求めること』についてお話したいと思います。まず第1に川北生に求めることは、「品格」を持ってほしい、ということです。何も難しいことを求めているわけではありません。「明るく爽やかな挨拶」、「気持ちのいい返事」「清潔感あふれる服装」「心を込めて行う清掃」など、日々、当たり前のことである「凡事」を徹底して行うことを求めています。これこそが本校の校風を創り上げた原点になっていると考えていますので、今後も大切にしていきたいと思います。

 第2に求めるのは「高い志」を持つことです。コロナ禍や事件・事故、世界各地で起こっている紛争など、この激動の世の中を生き抜くためには、「高い志」を持つことが大切です。自分が将来、何をしたいのか、どんな生き方をしたいのかを考え、生涯にわたって、社会に貢献するという強い意志を持ってほしいと思います。そのために本校では、勉強でも、部活動でも、すべてにおいて積極的に自分を磨き、自分を高めることが必要だと考えています。

 第3は、「授業」を大切にすることです。本校では近年、多くの大学で重視されている、文系や理系に偏らない教育、これを「文理融合教育」と呼んでいますが、これを高校段階で実現することを目指しています。そのため、1・2年生では、文系理系に分けることなく、全員がまんべんなくすべての教科目を学ぶことを基本としています。一部の高校では、徹底的に大学受験だけを目指す予備校的な学習だけをしている所もありますが、本校では受験に役立つ力をつけることはもちろん、高校生の今の時期だからこそ、大学に入ってから役に立つ力、または社会に出てから役に立つ力を身に付けさせたいと考えています。

 以上の3つのことを求め、生徒と教職員、そして保護者の皆様の協力を得ながら「チーム川北」として、夢の実現に向かって行くことこそが、「川北の伝統であり校風」として受け継がれているものです。ぜひ、皆さんも本校に入学して、充実した高校生活を送ってほしいと思っています。

 さて、最後になりますが冒頭にも話した通り、今日は受験生の皆さんに「川口北高校」を第1志望校として決めてほしいと思ってお話をしています。これまでの半世紀にわたる歴史の中で、多くの先輩方が創り上げた『伝統と校風』が今日の川北の支えとなっています。常に前向きな姿勢で、物事に真面目に取り組み、たとえ失敗したとしても簡単には諦めず、粘り強く頑張れる生徒が育つ学校です。また、生徒一人ひとりを大切にする教育、文武両道と自学自習に励み、地道で真面目な学校です。皆さんの才能やその可能性を、ぜひ川北で育て、開花させましょう。そして、4月から川北生になって新たな歴史を刻んでほしいと思います。これから、12月にかけてもっと寒くなると思います。体調を崩したりすることがないように、自己管理だけは怠らないでください。

 それでは皆さんの健康と成功をお祈りして、私の話は終わりたいと思います。ご清聴ありがとうございました。

創立50周年記念式典校長式辞(令和5年11月18日)

 式辞

  本日、県教育委員会をはじめ多数のご来賓の方々のご臨席を賜り、埼玉県立川口北高等学校創立五十周年記念式典を挙行できますことは、私ども本校の教育に携わってまいりました者にとりまして、誠に喜ばしいことであり、心より感謝申し上げます。

 本校は昭和四十九年に、見沼代用水東西の両路と芝川の周辺という自然豊かな川口木曽呂の地に開校いたしました。そして、開校より今日に至るまで、地域の皆様に支えられながら、地域から信頼される人材育成に邁進してまいりました。

 これまでの五十年を振り返ると、黎明期には「若く新しい学校であるがゆえ、教職員の教育に対する情熱は燃えるように盛んであり、常に新しい工夫をしながら毎日の教育実践が展開されていた」と、現在でも発刊され続けている、本校の教育実践を記録した「川口北高の教育」という小冊子の創刊号に紹介されています。また、時代を経て新しく生まれ変わる過渡期においては、歴代の校長先生をはじめとする教職員の皆様が築き上げた土台の上に、生徒の進学や部活動の実績も大いに向上し、「文武両道の進学校」としての道を歩みはじめました。さらに、その後も着実に成長を続け、埼玉県南部地区有数の進学校としてその名を県下に轟かせ、現在の成長期へと繋がる「川北の歴史と伝統」が受け継がれてまいりました。こうした本校五十年の歩みを支えていただいた多くの教職員の皆様に心より感謝を申し上げます。

 令和元年度の終わりに、私たちの前に新型コロナウイルスという目に見えない大きな壁が立ちはだかり、「臨時休業」や「分散登校」、学校行事の縮小や部活動の制限など、かつて経験したことのない対応を迫られることとなりました。しかし、この間も生徒、保護者、そして教職員の「チーム川北」による積極的な取り組みにより、感染防止対策の徹底が図られ、独自にICT活用を進めるなど、学びを止めない体制を整えることができました。今年度になり、感染拡大にもようやく明るい兆しが見えてくるとともに、創立五十周年という、未来へとつながる記念すべき年を迎えることとなりました。

 現在本校では、「文武両道の精神のもと、高い志と品格を備えた未来を拓くグローバルリーダーを育成する学校」を目指す学校像とし、文理融合の理念のもと、新たな教育課程を編成し、ICTの活用や教科横断型の探究活動などの新しい学びを創ることに取り組んでいます。単なる知識の習得だけでなく、生徒の「知りたい」という疑問から始まる真の学ぶ力を育成し、国公立大学や難関私立大学への進学実績の向上に繋げています。また、「高いレベルでの文武両道」を掲げ、部活動では運動部・文化部ともに、全国大会や関東大会に出場するなどの実績も上げています。さらに、全校生徒との校長面接や数々の個人面談により、生徒一人ひとりを大切にする教育も継続しています。こうした日々の地道な取り組みによって、今日の川口北高校の価値が高められ、多くの方々から信頼を得ることができるようになったのだと思います。

 さて、生徒の皆さん。すでに知っての通り、私は本校に初めて赴任した卒業生の校長であり、第7期の卒業生として、皆さんの先輩にあたります。創立五十周年を迎えた記念すべき年に、母校の教育に携われることをたいへん光栄に思うとともに、その責任の重さも実感しています。本校の黎明期を生徒として過ごした私だからこそ、今の生徒の皆さんに伝えるべきことがあると考えています。それは、いつの時代にあっても、わが母校である川口北高校は、常に前向きな姿勢で、物事に真面目に取り組み、たとえ失敗をしたとしても簡単には諦めず、粘り強く頑張れる生徒たちを育ててきた学校だということです。一万七千余名の卒業生の諸先輩方がそのバトンを繋ぎ続け、歴史と伝統の中から今の校風を創り上げてきてくれました。皆さんには、そのバトンを受け取り、多くの学びや発見をしながら、更なる発展を遂げてもらいたいと思います。

 結びに、創立五十周年記念事業の計画から実施に至るまで、ご支援をいただきました実行委員会の皆様、これまで本校の充実・発展のためにご尽力いただきました、地域や関係機関の皆様、そしてPTA・後援会、同窓会や生徒、保護者、教職員の皆様に、心よりお礼を申し上げますとともに、新たな五十年に向けて歩み始めた川口北高校に一層のご支援、ご協力を賜りますようお願い申し上げ、式辞といたします。

 

令和五年十一月十八日

 

埼玉県立川口北高等学校長

高松 健雄