令和6年度 終業式 校長式辞【R7.3.24】
皆さん、おはようございます。先週3年生が卒業して、この体育館も少しさびしい感じがしますが、間もなくフレッシュな52期生が入学してきます。4月には皆さんも新入生とともに新たな気持ちでスタートを切ってください。
さて、令和6年度の終業式に当たって私から2つ皆さんにお話しをします。まず1つ目は、およそ1年前に今の1年生の入学式でも話しましたが、2年生は聞いていないと思うので、再度本校の校歌について話したいと思います。
本校の校歌は、初代校長である宮嶋秀夫先生が、51年前の新校開校にかける熱い思いを歌詞にされたものと伺っています。その歌詞の一番には「自由の意気のあるところ、かがやく空にそびえたつ、われらの川口北高校」とあります。これは「自主的、主体的に物事をやりとげようとする積極的な心、気概を持ちなさい」という意味です。勉強でも、部活動でも人から言われてやらされるのではなく、自分の意志で、自分で計画を立て、自分で考えて行動することが求められます。特に勉強面では、「予習、授業、復習」の黄金サイクルや、徹底した自己管理のもとでの「自学自習」を実現していくことです。皆さんには、ぜひこの「自由の意気」を示せる川北生であってもらいたいと思います。
続いて、二番の歌詞には、「友情の環をむすびつつ、真理の道を求めゆく」とあります。これは、「本校で出会ったたくさんの仲間たちと、友情を深め、互いに向上し合い、いつ、どんなときにも変わることのない、正しい物事の道理、本来あるべき道を追求しなさい」という意味です。本校には、高い志を持ち、学校生活のすべてにおいて頑張る仲間がいます。その仲間とともに、互いに励まし合って向上すること、つまり「切磋琢磨」することが求められます。皆さんには、生涯にわたって高め合い、競い合える、たくさんの友人、仲間を作ってほしいと思います。
さらに三番の歌詞には「理想の旗をうちたてて、知性と身体、鍛え行く」とあります。ここが私の一番好きな部分なのですが、これは、生徒1人ひとりが自分の理想を掲げ、「高いレベルでの文武両道」を成し遂げることを意味しています。高いレベルでの大学進学を目指すこと、部活動では全国レベルの大会を目指すこと、グローバルリーダーとして世界をまたにかけた活躍を目指すことなど、一見、難しそうに見えることでも、敢えて大きな理想に向かって挑戦すること、つまり「大きな夢を持ち続けること」が大切です。この困難に挑戦することで、皆さんは成長し、人として大切な大きな基盤づくりができるのだと思います。
このように50年以上前に作られた校歌に込められた熱い思いを、皆さんは今の川北生として受け止めてください。そして、辛い時や困難に出くわした時には、校歌の歌詞を思い出し、大きな声で校歌を歌って、どんな意味が込められていたかを考え、乗り越えてください。
2つ目の話ですが1、2年生ともに、今年度1年間を振り返ってみてください。2年生は夏休みになった頃から3年生の先輩たちから部活動や学校行事などを引き継ぎ、1年生の面倒を見ながら、たくさんの仲間とともに新たな体制づくりに苦労しながらも、頑張ってきたと思います。1年生は入学してから2、3ヶ月は 中学校との違いに苦しみ、もがいていた人もたくさん いたと思いますが、夏休みを終えた頃から色々なシステムにも慣れ、自分らしさを出せるようになった人もいたと思います。そして、2年生も1年生も今年度の初めの頃よりも、勉強のやり方や進路希望のこと、科目選択や大学調べなど、いろいろなことで、迷ったり、悩んだりすることが多くなったのではないでしょうか。
そこで、新年度に向けて、皆さんに私からの最後のアドバイスです。人生は本当にいろいろなアクシデントがあったりしますし、思い通りにならないことの方が多いのも、また人生です。そして、人は人生の節目、節目で何度も自分で「選択」をしなければならない ことがあるはずです。その選択する力をつけるためにも、受験勉強などとは違う次元で、文系とか理系とか偏った知識だけを詰め込んで賢くなるのではなく、自分がやりたいことを探り、究めていくこと、つまりこれが探究ということになりますが、皆さんには、粘り強く、志高く、総探ゼミで今年やってきた最先端の探究的な学びを大切にしてほしいと思います。そして、もしも人生の選択に迷った時には、簡単に答えを出せる楽な道よりも、自分で考えて、考えて、考え抜いて答えにたどり着くような、少し難しい道を選んで欲しいと思います。
最後になりますが、先ほど「最後のアドバイス」と言ったのは、今年度で、私は60歳、還暦になりました。校長の職は「役職定年」ということになります。また、公務員には定年延長という制度がありますが、私は定年延長はせずに3月31日付けで、川口北高校の校長を最後に「退職」をします。4月に皆さんにこの場で再び会うことはできませんが、これからは川北の先輩として皆さんの成長を見守り、成功を祈っていますので、文武両道の精神を忘れずに、そして困ったら校歌の歌詞を思い出して頑張ってください。楽しく幸せな校長生活を送れて、皆さんには本当に感謝しています。ありがとうございました。