校長のことば

北高祭 閉祭式 校長講評 【R6.9.2】

皆さんこんにちは。北高祭の2日間。とても素敵な2日間でした。そしてたいへんお疲れ様でした。私から「講評」を話す前に、まず今回の第49回北高祭の企画から準備、そして当日の運営スタッフとして活躍してもらった生徒会執行部、北高祭実行委員会、そして各係の役割を果たしてくれた生徒の皆さん、さらに生徒会担当の先生方に心からお礼を申し上げます。ぜひ皆さんからも感謝の意味を込めてここで大きな拍手をお願いしたいと思います。

 さて、講評です。今年の北高祭は、台風や暑さ、自然現象との闘いだったという感じが強く残りました。しかし、そんな中でも、昨年度、コロナの感染拡大のため中止になった「後夜祭」ができたことは、なにより良かったと思います。

 夏休み明けの全校集会でも話した「自分だけの満足ではない、おもてなしの心」や「クラスや部活動の団結力」については、100点満点だったと思います。そして、さらに「安心安全」についても、皆さん一人一人が心がけるとともに、執行部の人たちの熱中症対策への気配り、素晴らしかったです。120点満点でした。まさしく、日常の学校生活で身に付けた川北の「自学自習の精神」が発揮された瞬間でした。この北高祭を経験したことで、皆さんにはたくさんのことを身に付けてもらえたと思っています。ぜひ、今後の人生に活かしてください。

 2点目です。北高祭から次への飛躍・ステップについてです。2日間にわたって各企画を校内を回って見てきましたが、日常の教室などでは見られない、皆さんの元気とパワーを強く感じました。今後も挑戦し続ける人、文武両道の精神を持ち続ける川北生であってください。そして大切なのはこの後です。「非日常」の北高祭が終わると、現実の生活が戻ってきます。

 特に3年生は、ここまで本当に頑張ってきているかと思いますが「北高祭ロス」の状態にならないよう、しっかりと勉強の計画を立て、または計画を修正し、効果的な学習を追及してください。この夏のスタディ・サプリの閲覧時間が驚異的に伸びているというデータを見せてもらいました。この時期、出遅れた人もまだまだ挽回のチャンスありです。勉強時間の確保を最優先にして、あきらめない姿勢で頑張ってください。

 2年生は、本格的に学校の中心学年として、部活動や学校行事に忙しい日々が戻ってきます。校長面接でも多くの人に言いましたが、部活動などを絶対に途中で投げ出さないこと。何かを成し遂げようとするときに歯を食いしばって簡単に弱音を吐かないこと等、意識してください。

 1年生は、高校生になって初めての本格的な校内での学校行事でした。北高祭は楽しめましたか。中学校とは全く違ったレベルのことがいろいろとあったと思います。それでも、中には、あまり協力ができなかった人や、「つまらなかった」とか、「自分には関係ない」などと言う人がいたかもしれません。これは私の持論ですが、「自分の人生、自分の居場所は、自分自身でつくるものであり、人から与えられるものではない」と思っています。人から与えられるのを待つのではなく、自分から進んで自分自身を磨いて、自分の居場所つまり環境を整えて、物事に取り組んでください。ここからが1年生の本格的な高校生活になります。高校生は忙しいのが当たり前です。忙しさを楽しめるぐらい、何事にも挑戦し、やり遂げてください。

 ここまでいろいろと話してきましたが、私はこの「北高祭」で昨年よりもさらに、自分自身の母校である川北が、より一層大好きになりました。生徒の頑張る姿や先生方の生徒を見守る姿勢、そして保護者の皆さんのサポート。とにかくチーム川北の総力を見せつけられました。創立51年目の新たな挑戦、そして「黎明」という北高祭のテーマの実現が実感できる行事として終えることができたと思っています。本当に皆さんご苦労様でした。

 最後になりますが、今年度の北高祭の「校長特別賞」を発表したいと思います。昨年度はコロナ明けの実施という大変さへの感謝という形で、異例ではありますが「生徒会執行部と北高祭実行委員会」にこの賞を贈りましたが、今年度については、私自身も最後の最後まで悩んだ末に決めたものです。

 それでは発表します。企画・準備・練習・実施というさまざまな要素を兼ね備えた団体として、今年の校長特別賞は・・・・「演劇部」に贈りたいと思います。演劇部の皆さん、おめでとうございます。

 それでは以上で講評を終わります。