校長のことば

校長のことば

令和6年度 終業式 校長式辞【R7.3.24】

 皆さん、おはようございます。先週3年生が卒業して、この体育館も少しさびしい感じがしますが、間もなくフレッシュな52期生が入学してきます。4月には皆さんも新入生とともに新たな気持ちでスタートを切ってください。

 さて、令和6年度の終業式に当たって私から2つ皆さんにお話しをします。まず1つ目は、およそ1年前に今の1年生の入学式でも話しましたが、2年生は聞いていないと思うので、再度本校の校歌について話したいと思います。

 本校の校歌は、初代校長である宮嶋秀夫先生が、51年前の新校開校にかける熱い思いを歌詞にされたものと伺っています。その歌詞の一番には「自由の意気のあるところ、かがやく空にそびえたつ、われらの川口北高校」とあります。これは「自主的、主体的に物事をやりとげようとする積極的な心、気概を持ちなさい」という意味です。勉強でも、部活動でも人から言われてやらされるのではなく、自分の意志で、自分で計画を立て、自分で考えて行動することが求められます。特に勉強面では、「予習、授業、復習」の黄金サイクルや、徹底した自己管理のもとでの「自学自習」を実現していくことです。皆さんには、ぜひこの「自由の意気」を示せる川北生であってもらいたいと思います。

 続いて、二番の歌詞には、「友情の環をむすびつつ、真理の道を求めゆく」とあります。これは、「本校で出会ったたくさんの仲間たちと、友情を深め、互いに向上し合い、いつ、どんなときにも変わることのない、正しい物事の道理、本来あるべき道を追求しなさい」という意味です。本校には、高い志を持ち、学校生活のすべてにおいて頑張る仲間がいます。その仲間とともに、互いに励まし合って向上すること、つまり「切磋琢磨」することが求められます。皆さんには、生涯にわたって高め合い、競い合える、たくさんの友人、仲間を作ってほしいと思います。

 さらに三番の歌詞には「理想の旗をうちたてて、知性と身体、鍛え行く」とあります。ここが私の一番好きな部分なのですが、これは、生徒1人ひとりが自分の理想を掲げ、「高いレベルでの文武両道」を成し遂げることを意味しています。高いレベルでの大学進学を目指すこと、部活動では全国レベルの大会を目指すこと、グローバルリーダーとして世界をまたにかけた活躍を目指すことなど、一見、難しそうに見えることでも、敢えて大きな理想に向かって挑戦すること、つまり「大きな夢を持ち続けること」が大切です。この困難に挑戦することで、皆さんは成長し、人として大切な大きな基盤づくりができるのだと思います。

このように50年以上前に作られた校歌に込められた熱い思いを、皆さんは今の川北生として受け止めてください。そして、辛い時や困難に出くわした時には、校歌の歌詞を思い出し、大きな声で校歌を歌って、どんな意味が込められていたかを考え、乗り越えてください。

 2つ目の話ですが1、2年生ともに、今年度1年間を振り返ってみてください。2年生は夏休みになった頃から3年生の先輩たちから部活動や学校行事などを引き継ぎ、1年生の面倒を見ながら、たくさんの仲間とともに新たな体制づくりに苦労しながらも、頑張ってきたと思います。1年生は入学してから2、3ヶ月は 中学校との違いに苦しみ、もがいていた人もたくさん いたと思いますが、夏休みを終えた頃から色々なシステムにも慣れ、自分らしさを出せるようになった人もいたと思います。そして、2年生も1年生も今年度の初めの頃よりも、勉強のやり方や進路希望のこと、科目選択や大学調べなど、いろいろなことで、迷ったり、悩んだりすることが多くなったのではないでしょうか。

 そこで、新年度に向けて、皆さんに私からの最後のアドバイスです。人生は本当にいろいろなアクシデントがあったりしますし、思い通りにならないことの方が多いのも、また人生です。そして、人は人生の節目、節目で何度も自分で「選択」をしなければならない ことがあるはずです。その選択する力をつけるためにも、受験勉強などとは違う次元で、文系とか理系とか偏った知識だけを詰め込んで賢くなるのではなく、自分がやりたいことを探り、究めていくこと、つまりこれが探究ということになりますが、皆さんには、粘り強く、志高く、総探ゼミで今年やってきた最先端の探究的な学びを大切にしてほしいと思います。そして、もしも人生の選択に迷った時には、簡単に答えを出せる楽な道よりも、自分で考えて、考えて、考え抜いて答えにたどり着くような、少し難しい道を選んで欲しいと思います。

 最後になりますが、先ほど「最後のアドバイス」と言ったのは、今年度で、私は60歳、還暦になりました。校長の職は「役職定年」ということになります。また、公務員には定年延長という制度がありますが、私は定年延長はせずに3月31日付けで、川口北高校の校長を最後に「退職」をします。4月に皆さんにこの場で再び会うことはできませんが、これからは川北の先輩として皆さんの成長を見守り、成功を祈っていますので、文武両道の精神を忘れずに、そして困ったら校歌の歌詞を思い出して頑張ってください。楽しく幸せな校長生活を送れて、皆さんには本当に感謝しています。ありがとうございました。

第49回 卒業証書授与式 式辞【R7.3.18】

 厳しい寒さも幾分やわらぎ、暖かな日差しを受け、美しい花々がここ木曽呂の地を彩り始め たこの良き日に、PTA会長 木村卓史様、後援会会長 伊藤洋二様、同窓会常任理事 戸嶋康人様の御来賓をはじめ、多数の保護者の皆様をお迎えし、第49回卒業証書授与式を挙行できますことは、私たち教職員にとりまして、この上ない喜びでございます。

 ただいま卒業証書を授与いたしました356名の卒業生の皆さん、ご卒業おめでとうございます。皆さんは3年前の令和4年4月に、大いなる理想を抱いて本校の門をくぐりました。その頃は、まだコロナ禍による制限がいくつもあり、本来の学校の教育活動とは ほど遠い状況下での高校生活のスタートだったと思います。しかし、そんな中でも、皆さんは本校が目指す「高いレベルでの文武両道の精神」を胸に抱き、良く学び、厳しく自分を鍛え、川口北高校で大きく成長してきました。その結果、素晴らしい品格と幅広い教養を身に付け、本日、晴れて卒業の日を迎えました。このことは、皆さん一人ひとりの努力の成果ではありますが、同時に皆さんを温かく見守り、支えてきた御家族や友人たち、先生方、御支援を頂いている多くの皆様のお蔭でもあります。今の自分がこの卒業の時を迎えられるのは、こうした方々の支えがあってのことだと感謝し、一人ひとりの記憶に刻んでください。

 次に、保護者の皆様に申し上げます。本日は、お子様の御卒業、誠におめでとうございます。コロナ禍で始まった高校生活でしたが、立派に成長し、卒業の日を迎えたお子様の姿に、お喜びも、ひとしおのことと存じます。これまで、本校の教育活動に寄せられました皆様の深い御理解と御支援に対し、改めまして厚く御礼を申し上げます。

 さて、卒業にあたり、49期生への餞とする話をいたします。ひとつ目は、ノーベル生理学賞・医学賞を受賞した山中伸弥さんのエピソードについてです。山中先生は若い頃、整形外科で研修医をしていた時、うまい人なら20分で終わる手術を2時間もかかってしまい、それがきっかけで、当時の 鬼のように怖い指導医からは「山中」ではなく「ジャマナカ」としか呼んでもらえなかったそうです。周囲の先輩たちからは「研修医なのだから上手くできなくて当たり前だ」、また「名前をいじるのは完全にいじめだ」などという優しい言葉をかけてもらったのですが、辛い現実から逃げたくなってしまい、臨床医ではなく研究者の道に進もうと決心をしたそうです。そこでまずは、大学院に入りなおして「薬理学」という薬の研究を始め、その後、研究者としてアメリカに留学し、「血液の研究」を始めました。とにかく我武者羅に、人の三倍は働くようなハードワークをしていた時の話ですが、「動脈硬化」に影響を与える遺伝子を調べていたところ、たまたまその遺伝子が「癌」を作っていたことが分かりました。普通の研究者なら「常識」という目に見えない壁を作って「これは自分のテーマである血液には関係ない」といって研究をやめることが多いそうです。しかし、山中先生は、予想外の結果にたいへん興味を持ち、まだ何の実績も出していない若い研究者が「面白いから」という理由だけで「癌」の研究を始めました。そこで新しい遺伝子を見つけ、それが今のES細胞、iPS細胞に繋がったそうです。山中先生自身、「自分にはあまり独創性がない」と謙遜していますが、それでもiPS細胞にたどり着いたのは、思いもよらない結果が出たときに実験をやめなかったこと、そして研究者の中でもiPS細胞そのものの存在は意識する者はいましたが「難しすぎてやっても無駄だろう」と実際にチャレンジをする人が少なかったとも言っています。もちろん人がやらないことをやったからと言って、必ず結果が出るわけではありませんが、科学を心の底から楽しんでいる人たちに、科学の神様が微笑んだのかもしれません。 

 皆さんにはこのエピソードのように、たとえ何かに失敗しても自分の可能性を信じて、チャレンジをすること、一方で知識だけを詰め込んで賢くなることよりも、自分がやりたいことを探り、究めていくこと、つまりこれが探究ということになりますが、粘り強く、志高く、探究的な学びを続ける人であってほしいと思います。

 二つ目は、卒業していく皆さんへの餞というよりも、ほんの少しだけ辛口の話をしたいと思います。学校の先生はよく、卒業する生徒達に向けて「いつでも遊びに来いよ」という言葉をかけることがあると思いますが、私の持論は少し違っていて、「学校に来るな」とまでは言いませんが、そんな暇があるのは「今が充実していないから」ではないかと考えています。本日、卒業する皆さんは、若く、たくましく、たくさんのエネルギーと可能性を持って未来に向けて羽ばたいて行きます。そんな皆さんには、過去を振り返るのではなく、日々刻々と変わる新しい世界で、思う存分に活躍をしてほしいと思っています。過去を懐かしむのは、もう少し年を取ってからで十分ですし、それ以上に今を生きていく上で大切なことが、きっとたくさんあるはずです。自分が置かれた環境をより良くしたり、もしも居心地が悪いのならば、自分の力でその環境を変えるくらいの気概を持ってください。皆さんのこれからの長い人生では、誰かの後に付いていくのではなく、自分の力で道を切り開き、成長を続ける人であってください。49期生には、目には見えないかもしれませんが、この3年間で培った「絆」という大きな財産があります。それを精神的な支えとしながら、4月からの新天地での充実した生活を送れるように願っています。

 最後になりますが、生徒の皆さんはすでに、私が本校の7期の卒業生であることは、知っての通りですが、わが母校である川口北高校はその黎明期の頃から、常に前向きな姿勢で、物事に真面目に取り組み、たとえ失敗したとしても簡単には諦めず、粘り強く頑張れる生徒たちを育ててきた学校です。そして、18000余名の同窓生の諸先輩方が、そのバトンを繋ぎ続け、半世紀にわたる歴史と伝統の中から、今の校風を創り上げてきてくれました。49期生として入学した皆さんも、いよいよ明日から同窓生の仲間入りです。多くの同窓生が川口北高校の卒業生であるというプライドを胸に、社会に出て頑張っています。皆さんも大きな夢を持ち続け、輝く未来と自らの可能性を信じて、今まで以上に熱く、何事にもチャレンジを続けられるよう、頑張ってください。

 結びに、本日、御臨席を賜りました御来賓の皆様にお礼を申し上げますとともに、卒業生一人一人の将来に幸多からんことを心から祈念して式辞といたします。

 

 令和7年3月18日

                     埼玉県立川口北高等学校長 高松 健雄

 

                           

 

 校内駅伝大会 講評  070206

 まず、本日の大会実施に当たり、役員をしてくれた生徒の皆さん、体育科をはじめとする先生方、部活動の皆さん、応援した皆さん、そして何よりも選手として走った皆さん、たいへんお疲れ様でした。

 川北伝統の「第43回校内駅伝大会」が大盛況のうちに終わることができて、たいへん嬉しく思っています。また、これらの学校行事は、先生方だけで、できるものではなく、代々生徒の皆さんが頑張ってきた証だとも思っています。

さて、講評ということなので少し話をしたいと思います。高校生の行う学校行事にはいろいろなものがありますが、私はただ楽しいだけでなく、皆さんの成長に役立つものでなければならないと日ごろから考えています。そういう意味では、川北の行事の多くはそれぞれに意味があり、実施することに価値があるものばかりだとも思っています。

また、この駅伝大会自体が日頃の体育の授業の成果の発表の場であるというスタンスのもと、走ることが得意・不得意の壁を越えて、皆さんが真剣に、そして「タスキ」をつなぐために「懸命」に走る、これも本当に価値があることだと思います。結果として、順位がついたりするものですが、みんなで成し遂げたものであるということには、違いはありません。その点では、校長として、すべての川北の関係者に感謝したいと思います。

次に、今朝も話しましたが、駅伝大会にはいろいろなドラマがあったと思います。皆さんが一生懸命に走ってタスキをつなぐ ひたむきな姿、そして走っているクラスメイトに声援を送る姿、役員の生徒が大会の成功と安全のため自分の役割をしっかり果たす姿、また、クラスに関係なくみんなが一人一人走る選手に温かい声援を送る姿、すべてに感動と感謝がありましたし、まさに川口北高校が一体となった瞬間でした。皆さんの心にはきっと、さまざまなドラマが刻まれ、記憶に残ったと思いますので、今後も「チーム川北」の結束力を大切に持ち続けてください。

 最後になりますが、1年生は、これでやっと行事も一回りして、ようやく川北での生活のノウハウが分かったと思います。少し早い話ですが、皆さんもこれで「川北の先輩になる」準備が整いました。今までの経験を生かして2年生になっても積極的に活動できるようにしてください。

 2年生は、最後の駅伝大会となりました。4月からはいよいよ3年生になります。この時期は、受験のことや部活動のことなど、いろいろと悩んだりする時期かもしれません。しかし、皆さんの先輩たちはそれを乗り越え、文武両道を貫いた人たちが圧倒的に多いのが川北です。今できることを精一杯やること、困難な道と楽な道があったなら、困難な道を選ぶことの方が後々後悔せずにいられるはずです。今日までの経験を、仲間との絆を、しっかりと胸に刻んで、最終学年での「有終の美」が飾れるよう準備をしてください。

 これからも川口北高校の生徒としての自覚と誇りを持って、何事も途中であきらめたりせず、当たり前のことを当たり前にやり切る「凡事徹底」を貫いて、充実した高校生活を送ってください。 以上、講評といたします。

令和6年度1月全校集会 校長講話【R7.1.8】

 皆さんあけましておめでとうございます。令和7年がスタートしました。「1年の計は元旦にあり」と言いますが、今年1年の目標を定め、しっかりとそれぞれの歩みを進めてください。

 まずは3年生の受験生の皆さんへ。いよいよ共通テストまで「あと10日」です。共通テストはゴールではありませんが、受験の第1歩としてはとても大切な日になります。不安や焦りがない人など、いないと思いますが、共通テスト受験で一番大切なのは「基礎基本」です。難問はあまり多くないはずですから、問題文をしっかりと理解すること、そしてみんなができる問題を取りこぼすことがないように、平常心を忘れず、自分自身を信じて、穏やかにテスト当日を迎えてください。

 それでは 年頭にあたって校長としての令和7年の目標についてお話をします。
 川口北高校は昨年 51年目を迎え、半世紀にわたる 伝統と校風を引き継ぎつつ新制服の導入や学校広報活動の活性化、探究活動の改革など、新たな挑戦の1年を経験しました。そして今年は52年目を迎えるわけですが、今年の目標は「挑戦の継続と絆を深めること」としました。 

現在の川口北高校は中期的な目標である目指す学校像として「 文武両道の精神のもと、高い志と品格を備えた未来を開くグローバルリーダーを育成する学校」を掲げています。この学校が目指すべき目標を一度見つめ直してみてください。自分が川北生として何をしなければならないのかを見失っている人にも、何となく見えてくるのではないでしょうか。それでは、この教育目標を達成していくために、今皆さんが川北生として求められているものは何でしょうか。それが川口北高校の定めるアドミッションポリシーというものです。「入学の心得」として定めているものなので、日常的に意識することは少ないと思いますが、改めて紹介すると、「第1に、文武両道の精神を自覚し実践しようとする生徒、第2に、高い志を立てその実現に向けて常に努力しようとする生徒、第3に、品格を身につけるため凡事徹底を実践することができる生徒、第4に、多様性を認め他人と協働しようとする生徒」、この4点になります。つまりキーワードは「文武両道、高い志、品格と凡事徹底、多様性」などで、具体的にやるべきことがしっかりと定められているわけです。

 どうしても日々の忙しさのため、このような学校の目標を意識することは難しいと思いますが、この「アドミッションポリシー」を実践することで、学習活動でも部活動でも自分で考えて工夫をし、自ら積極的に取り組む姿勢や、自主自律の精神を養ってください。特に授業については「総合的な探究の時間」などの際には何度も聞いていると思いますが受け身ではない、自ら学ぶ姿勢を身につけ、「主体的で対話的な深い学び」を実現できる「自立した学習者」になってください。少なくとも「先生に教えてもらうまで待っている」とか「自分自身では考えない」とか、自ら学ばないような学習者になってはいけません。そして日常的に実践してほしいこととして、明るく爽やかな挨拶をすること、気持ちの良い返事をすること、清潔感あふれる服装でいること、心を込めた清掃をすることなど、凡事徹底を実践して品格を身につけ、その品格にますます磨きをかけていってください。これらのことの実現に向けて川北生としての自覚と誇りを持って、川口北高校の挑戦を一人一人の手で実現して行ってほしいと思います。

 もう一つの目標の「絆を深めること」についてですが、現在進めている「学校の広報活動の活性化」などについてです。皆さんは川北の学校ホームページが毎日どのくらいの人に見られているのか、考えたことがあるでしょうか。学校のホームページには閲覧数のカウンターがあり、毎日何回このホームページが見られているかをカウントしています。昨年の4月から12月、つまり令和6年度に入ってから9ヶ月間の1日の平均閲覧数はおよそ6600件です。また、1日あたりの閲覧数が14万件を超える日もありました。さらに公式Instagramのフォロワー数も3000件を超えている状況です。

これらの件数の中には、在校生の皆さんやその保護者の方もいると思います。また中学生の受験生やその保護者の方なども見てくれていると思います。ただそれだけではなく、川北を卒業したたくさんの卒業生の方々や地域の方々からも注目を集めている状況です。このように学校の活動を外部の方にお伝えすることによって、学校の魅力をよりわかっていただき、一方では自分たちの活動が外部に紹介されることによって、今よりも もっと高い目標に向かって頑張ろうというモチベーションの向上にもつながっているはずです。こうしたことから学校の内外に情報を発信して川口北高の応援をしていただける方々を増やし、その絆を深めていくことが、学校の発展にとっては必要なことではないかと思っています。

 これからも川北を応援してくれるファンの方々を大切にしていくために、広報活動をさらに充実させていかなければならないと考えています。生徒の皆さんにはそれを支えていくための協力と支援をしてもらい、学校がより多くの人たちと絆を深められるように、よろしくお願いします。

 最後になりますか、インフルエンザなどの感染症がとても流行っています。共通テストだけでなく部活動の大会などもたくさんあるこの1月の時期を、お互いの生活と健康を守るためにしっかりと感染予防対策を取った学校生活を送ってください。そして、ここにいる49期生の受験生の皆さんをあと押しするためにも、「チーム川北」が一丸となって応援していきたいと思います。令和7年が皆さんにとって幸せな1年になるよう願って、校長の年頭の挨拶といたします。

令和7年 年頭挨拶【R7.1.1】

川口北高校のホームページをご覧の皆様、あけましておめでとうございます。昨年はたいへん多くの皆様にこのホームページをご覧いただき、本当にありがとうございました。今年も引き続き川口北高校をよろしくお願いいたします。

 さて、昨年は令和5年の創立50周年を記念してリニューアルされた新制服の導入や学校広報活動の活性化、探究活動の大幅な改革など、川口北高校にとってたいへん大きな挑戦の1年となりました。 その中でも広報活動の活性化については、SNS等による情報発信が全盛の世の中であるがゆえ、学校ホームページや公式 Instagram の充実に力を注ぎ、学校の発信力を強化することに努めてきました。学校として素晴らしい取り組みをしていたとしても外に発信していかなければ理解をしてもらえません。在校生やその保護者の皆様だけでなく、将来川口北高生になる中学生や小学生、またその保護者の皆様、さらには18000人を超える同窓生や地域の方々にとっても学校からの情報提供は必要だと考えています。

    学校ホームページでは、生徒たちの活動の様子やその雰囲気を伝えられるように画像を多用し、更新の頻度を増やすなどの一部リニューアルを図り、結果としてその閲覧数が飛躍的に伸び始め、令和6年度に入ってからは1日の平均閲覧数が約6600件、1日あたりの閲覧数が14万件を超える日(令和6年6月16日に記録)もあり、本校に興味を持っていただける方々が確実に増加していると実感しています。また令和5年7月に開設した公式 Instagram も令和6年9月初旬にはフォロワー数が3000件を突破し、中学生やその保護者の皆様、また在校生の保護者の皆様にとっても、学校の活動の様子がよくわかってありがたい、という評価も頂いています。さらに自分たちの活動が外部に紹介されることにより、本校の生徒たちがより一層高い志を抱くというモチベーションの向上にも役立っています。こうした地道な取り組みから相乗効果も生まれ、今後の学校の発展に好影響を与えていくものと考えています。

    次に教科指導、教育実践についてですが、今年度から川口北高校は国の高等学校 DX 加速化推進事業の「DX ハイスクール指定校」となり、デジタル分野を支える人材育成等に積極的に取り組むことになりました。今までも「アクティブラーニングと ICT活用とのベストミックス」と表される授業は当たり前のように行われてきましたが、さらにそれが加速・発展することになります。他の公立高校よりも1年早く導入した iPad は既に全校生徒が持ち、通常の授業や学校行事ではもちろんのこと、少人数グループによる相互交流や学び合いなどの学習活動にも生かされています。また教員の授業等でのタブレット端末の活用状況は、埼玉県内でもトップクラスだと言っても過言ではありません。それに加えて新たな学習指導要領に掲げられている「主体的・対話的で深い学び」の視点に立った授業改善を一層進めるためには、今までにない新しい発想に基づく授業実践が必要となります。

 そこで川口北高校では「新しい学びを創る会」という教員の自主的な研修組織が設けられ、デジタルツールの活用を含む授業力の向上に励んでいます。ただ物事を教え込むだけの従来型の授業では得られない、新たな時代の学びに対応するために不可欠な取り組みだと考えています。 今後は「総合的な探究の時間」に年度当初から新たに導入した 「全学年縦割りのゼミナール方式(総探ゼミ)」による授業実践が、生徒の主体性や協調性を育み、対話的で深い学びに結びつくものとして期待しています。また、この実践が他の授業にも効果的に波及し、従来の詰め込み型の講義形式の授業をもっと工夫・改善し、時には教員が指導者ではなく伴走者となって生徒の学習意欲を高め、自ら学ぶ姿勢を身につけさせられるような最先端の学びを追求していこうと考えています。

 以上のような大きな挑戦の他にも学校行事や定期テストなどに関する様々な改革を進めてきましたが、何より1番大切なことは生徒1人ひとりを大切にする教育を実践することです。そのためには文武両道の精神のもと、授業を基本とする教育活動を大切にすること、また校長面接を始めとする2者面談や3者面談などの個々の生徒に対応する機会を重視すること、そして生徒、保護者、教職員からなる「チーム川北」が上手く機能していくことが重要だと考えています。さらには今までよりも一層、PTA・後援会の組織や同窓会などの皆様との対話と協力を大切にして、川口北高校を応援していただけるように絆を深めて行きたいと考えています。

 最後になりますが、本校の目指す学校像は「文武両道の精神のもと、高い志と品格を備えた未来を開くグローバルリーダーを育成する学校」です。半世紀に渡って諸先輩方が培ってきた伝統と校風を基本としながら、新しい世の中の変化にも柔軟に対応できる指導体制を整え、1人ひとりの生徒が自立した学習者としての意識を高め、目指す学校像を実現できるよう日々の教育活動に邁進してまいります。 令和7年も引き続き川口北高校の生徒たちの自己実現のため、そして川口北高校の発展のため、皆様のご理解とご協力、そして応援をよろしくお願いいたします。

埼玉県立川口北高等学校  校長 高松 健雄

令和6年度12月全校集会 校長講話【R6.12.21】

川口北高校は2学期制のため、今日は2学期終業式ではなく、冬休み前の全校集会が実施されました。以下、校長講話の内容(原稿なので一部変更有り)になります。

 

      「自分で決めて実行すること」

  皆さん、おはようございます。早いもので、今年も残すところ今日を入れてあと11日、また多くの3年生にとっては、受験の最初の山場である共通テストまで28日となりました。

 今年1年を振り返ってみると、学校全体としては勉強と部活動の両立を図ろうと、皆さんよく頑張ったと思います。文化部、運動部を問わず、全国大会や関東大会に進出したこと、県大会レベルでも活躍できたこと、結果はともかく自ら立てた目標が実現できたなど、川北生らしく自分の力を最大限に発揮して、文武両道の精神のもとそれぞれが頑張ったことと思います。

 そこで今日は、今年1年を総括する意味で1つのことだけに絞って話をしたいと思います。 皆さんがこれから生きていく社会は、今までの常識や固定観念が当たり前のように書き換えられ、変化の大きい社会になると言われています。そこを生き抜くためにも、必要なことだと思うので、全校生徒に向けて話をしますが、中でも一番伝えたいのは、3年生。特にこれから一般受験を迎える49期生の受験生の皆さんになります。

 受験が間近に迫ったこのタイミングで、いつも話すことですが、今までの偏差値の伸び具合などとは関係なく「せめてこの冬休み期間と共通テストまでのおよそ1カ月間だけは、死に物狂いで勉強をして、最後まで頑張り切ろう」ということができるかどうかという話です。

 ここで頑張れて、希望の大学に合格する人、またはこの1カ月頑張ったんだれども希望の大学ではないにしろ、それ以外の大学に合格をした人については「頑張ろうと決めて実行できた」という意味では納得ができることだと思います。

なぜなら「自分はこの1カ月間は頑張れた、けれどもそこまでの準備が足りなかったから受からなかった」というのは将来、振り返った時に「自分がいざという時は頑張れることが分かった」という点において問題はないのだと思います。

 一方で心配なのは、合格はしたものの「この1カ月間は何となく頑張り切れなかった」という人、つまり自分は一応結果は出せたけれど、「たったの1ヶ月間をも頑張ることができない人間なのか」という思いを抱えて、これから生きていかなければならない人、そしてそうなるかどうかは皆さん次第だということです。

 私は日頃から、校長面接の時にも短い計画を立てて、それを実行することが大切だと言ってきました。他人に言われたことではなく「自分で決めたことをやり切ること」が重要なことだと思っています。そういう意味でも受験生である3年生の皆さんには、この冬休みの期間と共通テストまでのおよそ1か月間については・・・

 まず1つ目。初心に戻り、規則正しい生活をして、自分で立てた計画を実行すること。2つ目。夜型の勉強に慣れてしまって、朝起きられないことがないように、また、少なくとも勉強が追いつかないからと言って予備校や自分の部屋に閉じこもって、生活のリズムを崩して健康を害したり、その後の学校生活がボロボロにならないようにすること。3つ目。辛くなったら自分一人で悩んだりせず、家族、友人、先生など誰でも良いので話をするなどして、落ち着いて、穏やかに受験勉強に打ち込むこと。以上3点に気をつけながら、そして今まで生きてきた中できっと一番高いであろう壁を乗り越えられるように、気持ちを引き締めて頑張ってほしいと思います。

 まとめになりますが、今日この話だけに絞った理由は、受験生以外であっても、川北生である皆さんに望むことはほぼ同じでいつも言っている「凡事徹底」を貫ける人になってほしいと思っているからです。努力をした上での結果も確かに大事ですが、そこまでのプロセスを重視して、全校生徒の皆さんが勉強でも、部活動でも、学校行事であっても「自分で決めた計画を実行に移す」という基本中の基本を今一度確認してこの冬休みを充実したものにしてほしいと思います。それでは、良い年をお迎えください。

令和6年度後期始業式 校長式辞

 皆さん、おはようございます。2学期制の川北では今日から後期が始まります。そろそろ季節も秋に変わって、だんだんと過ごしやすい日が多くなってきました。学校行事が落ち着いている今こそ、文武両道を甘く見ずに実践あるのみです。

 今日はまず「ものごとに挑戦するチャンス」について話したいと思います。iphoneで有名なアップル社の共同設立者のスティーブ・ジョブズの残した言葉に「挑戦する機会というものは誰にでも平等である」というものがあります。ジョブズは病に侵され、2011年に56歳の若さでこの世を去りましたが、病気になってから彼は毎朝、鏡に映った自分に「もしも今日が人生最後の日だとしたら」と問いかけるのが日課だったといいます。彼の言葉から思うのは、「物事を成功するとか、失敗するとかは誰にもわからないけれど、挑戦することは誰にもできるものだ」ということです。

 皆さんの中には、夏休みが終わり北高祭や体育祭が終わったところで、「部活は一生懸命やっているけれど、勉強時間があまり取れていない」という声を多く聞いています。黄金サイクルを実践したいとは思うけれど、家に帰ると眠くなって勉強ができない、分かってはいるけれどスマホをいじってしまう、など自分の時間をコントロールできていない人が多くいるようです。そんな人にこそ、先ほどのスティーブ・ジョブズの言葉を受け止めてほしいと思います。ありきたりの言葉かもしれませんが、迷ったらとにかくやってみること、また、簡単にあきらめずに結果を恐れずに挑戦することが大切です。今日は「後期の始まり」という節目の日です。まずはきっかけを作るという意味で、放課後までに「今日家に帰ったら何の勉強をするか」というto doリスト,いわゆる計画表を作ってみることをお勧めします。使い古された言葉ですが、「いつやるの?」と聞かれたら「今でしょ」と答えられるように頑張ってください。

 次に、9月から秋にかけて多くの高校生が感じるであろう「ストレス」についてです。 ある調査によると、日本の高校生の中で毎日の生活を忙しく感じていない人はたった5%程度で、ほとんどいないそうです。これは、現代社会ではたくさんの情報があふれかえり、またフェイクな情報も多く、人の判断力の許容範囲を超えていることも原因の一つのようです。その中で、悩んだり、つまづいたりすることは、誰でも経験することであり、自分だけが感じているものではないのです。

 そこで大切なのは「ストレス」との付き合い方です。個人差があるものですが、人をうらやましく思ったり、人と比較をしてしまって苦しさを感じたときは、誰かとコミュニケーションを取ってください。ストレスに対する特効薬などはありませんので、人とのつながりを深めること、そしてその中から解決策を探る努力をしてみてください。とにかく困ったら人と話すこと、コミュニケーションを取ることです。覚えておいてほしいと思います。

  3つ目は、3年生へ。先月の25日に大学入試共通テストの出願受け付けが始まりました。そろそろ、受験で大変な思いをしている人もいるかもしれません。3年生になってから部活動や行事に頑張ってきた49期生の皆さん。勉強合宿を経験し、夏休みも辛くて厳しい受験の夏を過ごしてきた皆さん。いよいよここからが本番です。ただ、どうしてもこの時期になると、模試の結果が伸びずに焦りを感じて、自分の志望校のレベルを下げようとしたり、国公立をあきらめようとする人が出てきます。しかし年度初めの校長面接でも何人かに言いましたが、本格的な受験勉強を始めて3カ月くらいで結果が出ることは、ほぼありません。ストレスと同じで受験勉強にも特効薬はなく、そんなに甘くはないのです。 

 皆さんの多くの先輩たちの経験によると、最後に結果を出して笑うのは、11月、12月、さらには1月以降を制した人です。まさにここが浪人生とは違う、現役生の強みなのです。また、共通テストの後でも学力がグングン伸びていくことも、珍しくありません。大切なのは自分を信じて、自分のやっていることを継続すること。49期生の皆さん。先ほどのジョブズの話のように、やりもしないであきらめるのではなく、粘り強く頑張りましょう。また、受験は団体戦です。とにかくチーム川北で取組んできた今までの努力を生かすためにも、ここからの3カ月。無我夢中で頑張り、受験を制してください。皆さんの頑張りを応援しています。

  最後に体育祭の閉会式で伝えられなかった講評を簡単にしたいと思います。「目配り、気配り、心配り」をお願いした体育祭でしたが、皆さんのお互いを思いやる気持ちが、いろいろな場面で発揮されたのではないでしょうか。自分だけでなく、クラスの友達、部活の仲間、同じ連合チ-ムにいた先輩後輩。それぞれに出会いがあり、協力があり、思いやりがあったと思います。今回の体育祭では、そういった人たちの輝く笑顔にたくさん出会うことができました。本当に素晴らしかったです。

 今回の体育祭の経験を、この時だけの盛り上がりとせず、そのエネルギーとパワーをこれからの学校生活に生かしてくれることを期待したいと思います。

 

 

北高祭 閉祭式 校長講評 【R6.9.2】

皆さんこんにちは。北高祭の2日間。とても素敵な2日間でした。そしてたいへんお疲れ様でした。私から「講評」を話す前に、まず今回の第49回北高祭の企画から準備、そして当日の運営スタッフとして活躍してもらった生徒会執行部、北高祭実行委員会、そして各係の役割を果たしてくれた生徒の皆さん、さらに生徒会担当の先生方に心からお礼を申し上げます。ぜひ皆さんからも感謝の意味を込めてここで大きな拍手をお願いしたいと思います。

 さて、講評です。今年の北高祭は、台風や暑さ、自然現象との闘いだったという感じが強く残りました。しかし、そんな中でも、昨年度、コロナの感染拡大のため中止になった「後夜祭」ができたことは、なにより良かったと思います。

 夏休み明けの全校集会でも話した「自分だけの満足ではない、おもてなしの心」や「クラスや部活動の団結力」については、100点満点だったと思います。そして、さらに「安心安全」についても、皆さん一人一人が心がけるとともに、執行部の人たちの熱中症対策への気配り、素晴らしかったです。120点満点でした。まさしく、日常の学校生活で身に付けた川北の「自学自習の精神」が発揮された瞬間でした。この北高祭を経験したことで、皆さんにはたくさんのことを身に付けてもらえたと思っています。ぜひ、今後の人生に活かしてください。

 2点目です。北高祭から次への飛躍・ステップについてです。2日間にわたって各企画を校内を回って見てきましたが、日常の教室などでは見られない、皆さんの元気とパワーを強く感じました。今後も挑戦し続ける人、文武両道の精神を持ち続ける川北生であってください。そして大切なのはこの後です。「非日常」の北高祭が終わると、現実の生活が戻ってきます。

 特に3年生は、ここまで本当に頑張ってきているかと思いますが「北高祭ロス」の状態にならないよう、しっかりと勉強の計画を立て、または計画を修正し、効果的な学習を追及してください。この夏のスタディ・サプリの閲覧時間が驚異的に伸びているというデータを見せてもらいました。この時期、出遅れた人もまだまだ挽回のチャンスありです。勉強時間の確保を最優先にして、あきらめない姿勢で頑張ってください。

 2年生は、本格的に学校の中心学年として、部活動や学校行事に忙しい日々が戻ってきます。校長面接でも多くの人に言いましたが、部活動などを絶対に途中で投げ出さないこと。何かを成し遂げようとするときに歯を食いしばって簡単に弱音を吐かないこと等、意識してください。

 1年生は、高校生になって初めての本格的な校内での学校行事でした。北高祭は楽しめましたか。中学校とは全く違ったレベルのことがいろいろとあったと思います。それでも、中には、あまり協力ができなかった人や、「つまらなかった」とか、「自分には関係ない」などと言う人がいたかもしれません。これは私の持論ですが、「自分の人生、自分の居場所は、自分自身でつくるものであり、人から与えられるものではない」と思っています。人から与えられるのを待つのではなく、自分から進んで自分自身を磨いて、自分の居場所つまり環境を整えて、物事に取り組んでください。ここからが1年生の本格的な高校生活になります。高校生は忙しいのが当たり前です。忙しさを楽しめるぐらい、何事にも挑戦し、やり遂げてください。

 ここまでいろいろと話してきましたが、私はこの「北高祭」で昨年よりもさらに、自分自身の母校である川北が、より一層大好きになりました。生徒の頑張る姿や先生方の生徒を見守る姿勢、そして保護者の皆さんのサポート。とにかくチーム川北の総力を見せつけられました。創立51年目の新たな挑戦、そして「黎明」という北高祭のテーマの実現が実感できる行事として終えることができたと思っています。本当に皆さんご苦労様でした。

 最後になりますが、今年度の北高祭の「校長特別賞」を発表したいと思います。昨年度はコロナ明けの実施という大変さへの感謝という形で、異例ではありますが「生徒会執行部と北高祭実行委員会」にこの賞を贈りましたが、今年度については、私自身も最後の最後まで悩んだ末に決めたものです。

 それでは発表します。企画・準備・練習・実施というさまざまな要素を兼ね備えた団体として、今年の校長特別賞は・・・・「演劇部」に贈りたいと思います。演劇部の皆さん、おめでとうございます。

 それでは以上で講評を終わります。

全校集会 校長講話「減災の実行、そして北高祭一色に染めましょう」 【令和6年8月28日】 

※川北では、2学期制のため、本日は夏休み明けの「8月全校集会」が実施されました。インターハイ、全国高校総合文化祭の報告会もあり、暑い中ですが体育館での実施となりました。 

【校長講話】

 皆さんおはようございます。8月も終わりだというのにまだまだ暑い日が続いていますが、あっという間に夏休みは終わってしまいました。3年生、受験勉強500時間は達成できたでしょうか。1,2年生、部活動など思いっきり熱中して活動できたでしょうか。2学期制なので今日は始業式ではなく全校集会です。この後、課題テストや授業がありますから、できるだけ短くまとめて話をしたいと思います。

 1点目は、7月の集会でも言いましたが、皆さんの中には今の状況が辛かったり、苦しいと思っている人が少なからずいると思います。困りごとを完全に解決することは難しいことですが、友達、家族、先生など、皆さんの周りには耳を傾けてくれる人が必ずいるはずです。1人で抱え込まず、小さくてもかまいませんから、声に出すことから始めてほしいと思います。

 2点目は、防災・減災についてです。4日後の9月1日は「防災の日」です。今から100年前の1923年9月1日に「関東大震災」が発生したことが由来となり、震災の教訓を忘れないという意味と、この時期に多い台風への心構えという意味を含めて1960年に制定されました。

 元日に発生した能登半島地震、3週間ほど前の8月8日に宮崎県を震源とする最大震度6弱の地震は記憶に新しいと思います。宮崎の地震については被害そのものよりも、これに関連してずっと前から言われていた「南海トラフ地震」が起こる確率が高くなったという報道の結果、スーパーなどで防災用品やお米、飲料水などが品切れになるということが起こっています。また近年、台風による被害もたいへん多くなっています。川が決壊して洪水になったり、線状降水帯による大雨で大きな被害が出たりしています。実際に今週末も北高祭のあたりで、もしかすると台風10号が直撃するかもしれません。

 そこで皆さんには、自分の身は自分で守ることを前提にした災害被害を最小限に抑える備えである「減災」の対策をしてほしいと思います。避難場所や危険区域の確認や非常用リュックの準備、大切な家族との連絡・待ち合わせ場所等を決めておくことなど、できることはすぐにでも始めてください。日ごろから災害被害を想定して備え、大きな災害にならない、させないということが大切になると思います。 

 3点目は、「北高祭」についてです。公式インスタグラムでのカウントダウン動画への皆さんの協力、ありがとうございました。今後も川北の魅力の発信、続けていきましょう。

 さて、皆さんには、今週末の「北高祭」に向けて、これからの数日間、校内を北高祭一色に染めてほしいと思っています。皆さん知っての通り、川北は「文武両道の精神で高い志と品格を備えた行動を求める学校」です。そこには自分だけの満足ではない、来校してくれるお客様へのおもてなしの心であったり、クラスや部活動の団結力であったり、皆さんの持てる力を存分に発揮することが求められます。

 昨年の北高祭では、コロナ感染の拡大によって、参加できないクラスがあったり、後夜祭ができないという事態になりました。先ほどの「減災」の話のように感染予防に努め、早めの活動を心がけることで、北高祭の準備を万全にしてください。ただし、安心安全が大前提ですから、台風の進路によっては、予定の変更や北高祭の中止もありえることだけは理解をしておいてください。

 それでは、北高祭テーマにもある「黎明」。川北51年目の新たな歴史を作り始める「チーム川北」の姿をぜひ見せてほしいと思います。頑張りましょう。

   

『最先端の学び、学びの本質とは』 令和6年7月 全校集会 校長講話 【R6.7.22】

※川北では、2学期制のため、本日は夏休み前の「7月全校集会」が実施されました。インターハイ、全国高校総合文化祭の壮行会もあり、全校をあげて送り出そうということで、暑い中ですが体育館での実施となりました。

【校長講話】

 皆さんおはようございます。7月に入ってから暑い日が続いていますが、そんな中でも各学年の校外宿泊行事、また先週の球技大会など、皆さんの力強さ(エネルギー)を感じることができ、校長としてとても頼もしく思っています。

 ただし、皆さんの中には、今の状況が辛かったり、苦しいと思っている人が少なからずいると思います。それを完全に取り除くことはできませんが、皆さんの周りには先生や友人、家族など、たくさんの人がいますから、けっして1人で抱え込まないように、周囲の人に声に出して言うことから始めてください。

 それでは今日は夏休みを迎えるにあたって3点ほど話したいと思います。まず1点目です。ちょうど1か月前に埼玉県の校長協会が主催する先進大学視察で一橋大学に行ってきました。

 一橋大学は、ドラマや映画にもなった福山雅治さんが主演の「ガリレオ」のロケでも使われた歴史ある校舎でも有名になりましたが、社会科学系の商学・経済学・法学・社会学の4学部を設置した日本を代表するトップクラスの国立大学と言って良いかと思います。

 その一橋大学が来年度、創設150周年を迎えるにあたり、その2年前の昨年、新たな5つ目の学部である「ソーシャル・データサイエンス学部」を創設しました。その新学部創設の理由が「もはやあらゆる学術領域を文系・理系で分ける時代は終わった。文理融合・共創(ともに作るという字を書く)を実現する新たな人材育成を通して日本の課題解決に挑んでいきたい」というものでした。

 さらに、現代は「ビッグデータの時代」とも言われるように様々なビッグデータから有用な情報を抽出する「データサイエンス」が社会から注目を集めていて、社会科学とデータサイエンスの「融合」による現代社会の課題解決が求められている時代へと変化している、ということも説明されていました。

 また、東京大学でも2027年の秋入学から、世界水準の研究や人材育成を目標とした、医学から文学までの幅広い文理融合型5年制の新課程を設置するという話もありました。

 このように伝統ある大学であっても、これからの時代を生き抜いていくためには、時代の最先端を常に意識することが大切だということを実感しました。

 そういう意味で、現在の川口北高校の1年生の教育課程には、3年生になった時の類型選択に「文理融合系」が設置されているということ、また、大学とまったく同じではありませんが、この類型には「データサイエンス」という科目があり、それを学べるということは、とても貴重なことだと思います。1年生にとっては、今後の類型選択に向けていろいろと考える必要があるので、今、学んでいる川口北は、そういう意味で最先端を走っているということは覚えておいてください。

 2点目は、今年度から始めた「総合的な探究の時間~いわゆる総探ゼミ」についてです。皆さんにとっても、先生方にとっても初めての取組である全学年縦割りのゼミナール方式を取り入れ、約3か月間取り組んでもらいました。まだまだ試行錯誤の段階ではありますが、皆さんに理解してもらいたいのは「学びの本質」です。

 皆さんが今まで経験してきた学習方法の多くは、誰かから教えてもらったり、テストのために覚えたり、調べるだけで終わり、というものが多かったと思います。しかし、ここで言う「学びの本質」とは、知りたいことや疑問に思うことがあれば、自ら調べ、自ら仮設や問いを立て、それを検証して身に付けるというものです。大学で研究をしている人や企業の最前線で働いている人などは、このことを当たり前のように実践していますが、皆さんの探究は上手くいっているでしょうか。

 受験勉強などとこの学びは根本的に違うので、比べることに意味はありませんが、皆さんが高校を卒業したあと、大学などでこの「学び」は必ず役に立つものです。それを先取りして、高校段階で実践しようというのが、今の川北の「総探ゼミ」になります。いままで、「学ぶ」ということを、ただ受け身の勉強することと捉えていた人は、改めて「学び」の原点について考えてみてください。

 また、探究活動の時間に、各教室を回っていると、問いに対する検証方法として「インターネット」を上げている人を結構多く見かけました、これについては、ネット情報の信頼性や危険性について、もう少し注意を払ってほしいと思います。皆さんなら聞いたことはあるとは思いますが、ネットの情報には「フェイク」もたくさんあります。また、論文などを書く時には、必ず参考文献を上げるようになっているのは、ネットの情報はその出所自体が曖昧だったり、意図的に改ざんしたり、情報操作ができてしまうものだからです。皆さんには情報の扱い方などもこの総探ゼミの中で身に付けてもらい、今後に役立ててほしいと思っています。

 3点目が一番伝えたいことですが、この夏休みの過ごし方です。特に3年生の皆さんは、コロナ禍で途絶えていた川北伝統の勉強合宿を2週間前に経験したばかりです。その時のしおりに書かれていた「合宿委員長さん」の言葉が、とても印象に残っているので皆さんに紹介します。それは「せっかく1年かけて自分の進路実現のために必死に勉強をするなら、苦しいと思いながら勉強を続けるよりも楽しみながら勉強したいと思いませんか。人生楽しんだもの勝ちという言葉もあるように、受験を前向きに考えていきましょう」というものです。このポジティブな考え方が生徒から出てきたことが、とても素晴らしいと思っています。そして、受験は団体戦と言われるように、勉強合宿でともに頑張ってきた仲間と励まし合いながら、今年の熱い受験の夏を乗り切ってください。

 春休みと同様に私からは、49期生への夏休み中の勉強時間の数値目標としてほしいのは(36日間の)「500時間」です。少し厳しめの設定ですが、特に、春先に受験勉強のスタートダッシュがうまく切れなかった人にはちょうどいい目標だと思います。1か月以上の少し長い目標ですが、目指すだけではなく実行あるのみです。途中で諦めず「第一志望合格」という高い志を持ち続けてください。

 続いて1・2年生の皆さんへの夏休みの過ごし方は、「文武両道の実践、文武両道を甘く見るな」の一点です。この夏は、部活動や北高祭の準備など、学校に関することには、とにかく熱くなってチャレンジしてください。普段の授業がある時とは違って、皆さんには思いっきり熱中できる時間があります。特に運動部の人にとっては、暑さの中で鍛え上げることはとても重要です。体調管理には十分気をつけた上で、関東大会、全国大会を目指して練習に励んでください。

 ただし、川北はあくまでも「文武両道」を掲げる学校です。それだけは譲れません。毎日、必ず勉強する習慣だけは継続してください。49期生の3年生の校長面接では、「もっと早くから基礎をやっておけば良かった」という、悔しい思いを何人もの人から聞かされました。まずは、この夏休みを無駄な夏にしないように、先輩の失敗談などを聞いて夏休み中の自分にふさわしい勉強時間を決めてください。決して「文武両道を甘く見ない」ということを肝に銘じてください。

  最後に一言。私の中では、名言のひとつですが、「夏を逃げたものは言い訳を語り、夏を戦ったものは夢を語る」と言われています。

皆さん、熱い夏を戦って素晴らしい9月を迎えましょう。その時を、楽しみに待っています。