校長のことば

校長のことば

救急法講演会・講習会(教職員版)

 7月に入りました。梅雨入りのままではありますが、暑い日が続いています。今日(7/1)は期末考査2日目、生徒の皆さんが勉学に励んでいる間に、私たちはまもなく行われる校外行事に向けた準備の一環として救急法講演会・講習会を実施しました。前回の投稿と似たような写真になってしまいましたが、私たちも頑張っている姿を御覧いただけると思います。1週間後には1年生が林間学校、2年生は修学旅行となります。

 ”備えあれば憂いなし”ということで、私も胸骨圧迫による心肺蘇生法を実践してきました。

 残念ながら撮影者のため、写真はありませんが。

 

ちょっと前の話 その2 救命救急講習会(生徒版)

 こちらも少し前のお話。

 面談週間を有効に活用し、生徒対象の救命救急講習会を実施しました(6/13)。

 いわゆるAEDの講習会です。保健委員と運動部の生徒がメインの対象でした。

 もちろん私も以前に講習を受けたことがありますが、時間が経つと細かい部分を忘れてしまうものです。

 見学をさせてもらって、記憶を蘇らせました。

 道端で倒れた人がAEDのおかげで助かった、という記事を新聞などで目にすることがあります。実際に遭遇した時に慌ててしまうことのないよう、真剣に生徒たちは参加していました。

 これには、地元の消防署の方が協力してくださいました。ありがとうございました。

 

ちょっと前の話 その1 面談と図書館

 少し前の話になりますが、本校では面談週間がありました(6/9~6/13)。

 御来校いただいた保護者の皆様、御協力ありがとうございました。

 ここでは、面談の様子を載せることができませんので、その際のおまけ写真を。

図書館入り口のマスコット?

図書館待機組

 

 

 

 

 

 

 

 

 保護者面談は、午後の時間をかけて行うことから順番によっては待ち時間が長くなることもあります。

 この写真は、つまり待機中の生徒の様子、ということになります。

 何を読んでいるのか、何か勉強をしているのか、そこは追及しないことにしますが、ほぼ満席にもかかわらずシーンとしていました。

 図書館から帰るとき、手ぶらももったいないと思って私も本を借りることにしました。

 タイトルは御覧の通り、マンガ大国の日本です、マンガだからといって侮れません。いろいろな学びにつながるものがあることがよくわかりました。

令和7年度 入学式 校長式辞 【R7.4.8】

式辞

 新緑が輝きを増し、すがすがしい春の風が吹き抜けていく今日の佳き日に、PTA副会長 〇〇 〇〇様をはじめ多くの御来賓のご臨席を賜り、埼玉県立川口北高等学校 令和7年度 入学式を挙行できますことは、本校教職員一同にとりまして、誠に大きな喜びであります。

 ただいま入学を許可しました358名の新入生の皆さん、入学おめでとう。皆さんの入学を心から祝福します。

 さて、現代をVUCAの時代と表現されている記事を新聞や雑誌等で見かけます。VUCAとは、変動性、不確実性、複雑性、曖昧性といった意味の英単語の頭文字をならべたものであり、「予測困難で不確実、複雑で曖昧な状態」を意味しています。 

 そのような時代に高校生活を送ることとなった皆さんに、私からいくつかお話をしたいと思います。

 今日から本校の一員となった皆さんは、川口北高校でこんなことをしたい、あるいはこういった実績を手に入れたい、そんな思いをもって入学してきてくれたことでしょう。川口北高校に合格したことが自分のゴールです、そんな人はここにはいないはずです。

 さきほど、今の時代は予測が困難でありまた不確実である、といったことを伝えました。つまり、これから先がどのような世の中になっていくのか、その見通しを非常に立てにくい状況にあるということです。

 そのようなとき、私たちはついつい変化に即座に対応できるような柔軟性を重視してしまいがちです。もちろん、柔軟性は大切であり必要な資質であることに間違いはありません。しかし、その前に皆さんが身に着けていなければならないことは何でしょうか。

 ここで本校の目指す学校像を紹介したいと思います。

 「文武両道の精神のもと、高い志と品格を備えた未来を拓くグローバルリーダーを育成する学校」、これが本校の目指す学校像です。

 まず皆さん自身に備えてもらいたいこと、それは今紹介した目指す学校像の中にある、“高い志と品格”です。

 中学校を卒業したばかりの皆さんですから、現時点で高い志と品格を持ち合わせているとは考えていません。これからの3年間の中でしっかりと身に着けていってもらいたいと考えています。 

 では、高い志と品格を備えるには何が必要か。いくつも答えがあると思いますが、その中の一つとして、“視野を広げること、広い視野を持つこと”を挙げておきたいと思います。

 広い視野を持つことができれば、自分の起こした行動が他者にどのような影響を与えてしまうのか、といった想像力を働かせることができます。少なくとも、他者に良い影響を与えないと予想されるなら、計画している内容を実行することはないでしょう。 

 皆さんには視野を広げるための努力をし続けてもらいたいと思います。本を読むということもあるでしょう、受験勉強に取り組んで思考力などを養うこともいいかもしれません。部活動などで上位大会に進出し、素晴らしい選手のプレイを見ることも大いに勉強になります。

 入学したばかりの皆さんであるからこそ、今は自分自身を鍛える時期ととらえ、様々なことに取り組むことで視野を広げ、高い志や品格を備えていってください。そして3年後、十分に成長した皆さんには、予測困難な不確実な時代を柔軟に自由自在に過ごしてもらいたい、そう願っています。

 もう一つだけ皆さんにお話をしておきます。

 これからの皆さんの行動範囲はぐっと広いものになってくるでしょう。そのことに伴って、交友関係も格段に広がるはずです。このことは、先ほど言った視野を広げるという意味でもいいことだと考えています。この交友関係の広がり、私はそこで学んでほしいことがあります。それは、人間関係作りです。新型コロナウイルス感染症の対応の影響もあってか、ここ数年、人間関係作りがうまくいっていないと感じるケースをいくつか見てきました。誰が悪いというのではありません。人との接し方の経験不足が原因だと私は理解しています。

相手を尊重した上で自分の考えを主張すること、このことが人間関係作りでは大切なことだと私は考えています。一方的に自己主張するのではなく、相手の考えを聞きながら終着点を見つけていく。時に衝突することもあるかもしれませんが、相手を尊重するという意識がお互いにあればいがみ合うことは回避できるはずです。

 川口北高校の3年間で人間的にも大きく成長することを期待しています。

 保護者の皆様に申し上げます。本日、皆様の大切なお子様をお預かりいたしました。私ども教職員一同、大変、身の引き締まる思いでございます。高校の三年間は、子どもから大人へと心身が変化するとともに、人生の方向を定めていく大切な時期でもあります。それゆえ、悩みや苦しみを大きく抱える時期といえるかもしれません。お子様のより良い成長には、本人の努力はもとより、御家庭の御協力も欠かすことができないと考えております。保護者の皆様には、学校の教育方針に御理解をいただきますとともに、御協力と御支援を賜りたいと存じます。お子様が安心して高校生活を送ることができますよう、日頃から保護者の皆様と学校との連携を密にしてまいりたいと考えております。どうぞよろしくお願いします。

 むすびに、御来賓の皆様をはじめ、常日頃から多大な御支援をいただいておりますPTA、後援会、同窓会、また地域をはじめとする関係者の方々、すべての皆様に心からの感謝を申し上げ、式辞といたします。                                           (2216字)

令和7年4月8日

                                   埼玉県立川口北高等学校長 田部井 洋

令和7年度 始業式 校長式辞 【R7.4.8】

 みなさん、おはようございます。この4月に着任しました、田部井といいます。

 早く本校に慣れて、皆さんと一緒に川口北高校を盛り上げていきたいと思っていますので、よろしくお願いします。

 新年度のスタートにあたり、少しお話をしたいと思います。今日、お話しするのは1点だけです。それは、自分の置かれている環境にしっかりと応えていこうということです。

 私はこれまで7つの高校に勤務してきました。その上でのお話だと思って聞いてください。

 私はこちらに着任してまだ一週間しか経っていませんけれども、本校の先生方のすごさに毎日圧倒されています。ここにいる皆さんは、今の環境が普通であって当たり前のこと、と、とらえているかもしれませんが、そんなことは決してありません。

 4月1日、今年度最初の職員会議がありました。資料を見ていて感じたことは、生徒である皆さんのためにさまざまな取組を先生方がされている、ということでした。皆さんの進路実現に向けての進路指導や学習のこと、あるいは体の健康に関すること、そして部活動についてなどなど、本当に盛りだくさんのことが資料には記されていました。

 皆さんの成長のために、どの分野のことであっても計画的に緻密に資料が作られていて、資料を読んでいて皆さんのことをうらやましく思った、というのが私の率直な感想でした。

 話のはじめに、自分の置かれている環境にしっかりと応えよう、と皆さんに言いました。皆さん自身は、先生方が取り組んでくれていることに応えるような行動をどれくらいしているでしょうか。各自で振り返ってみてください。どうでしょうか。100%とはいわないまでも、80%くらいは先生方が取り組まれていることに応えているでしょうか。

 30年以上教員生活をしてきた私から皆さんに伝えたいことは、先生方のやる気を引き出すのは、何よりも皆さんの頑張っている姿だということです。

 今、川口北高校の先生方が頑張ってくださっているのは、もちろんここにいる皆さんも含めてですが、皆さんの先輩たちが、先生方の取組に応えようという姿を見せてくれていたからだと思っています。

 令和7年度がスタートしました。職員会議の資料やこの一週間の先生方の姿からは、生徒の皆さんに対してしっかりとボールが投げられていることがよくわかりました。あとは皆さんがどんな行動をしてお返しをしていくか、ということだと思います。引き続き頑張ろうという人もいるでしょうし、今年こそはという人もいると思います。

 どちらの立場であってもかまいません。各自でしっかりと目標を立てて、悔いの残らない1年間に共にしていきましょう。私からは以上です。

1,089字

令和6年度 終業式 校長式辞【R7.3.24】

 皆さん、おはようございます。先週3年生が卒業して、この体育館も少しさびしい感じがしますが、間もなくフレッシュな52期生が入学してきます。4月には皆さんも新入生とともに新たな気持ちでスタートを切ってください。

 さて、令和6年度の終業式に当たって私から2つ皆さんにお話しをします。まず1つ目は、およそ1年前に今の1年生の入学式でも話しましたが、2年生は聞いていないと思うので、再度本校の校歌について話したいと思います。

 本校の校歌は、初代校長である宮嶋秀夫先生が、51年前の新校開校にかける熱い思いを歌詞にされたものと伺っています。その歌詞の一番には「自由の意気のあるところ、かがやく空にそびえたつ、われらの川口北高校」とあります。これは「自主的、主体的に物事をやりとげようとする積極的な心、気概を持ちなさい」という意味です。勉強でも、部活動でも人から言われてやらされるのではなく、自分の意志で、自分で計画を立て、自分で考えて行動することが求められます。特に勉強面では、「予習、授業、復習」の黄金サイクルや、徹底した自己管理のもとでの「自学自習」を実現していくことです。皆さんには、ぜひこの「自由の意気」を示せる川北生であってもらいたいと思います。

 続いて、二番の歌詞には、「友情の環をむすびつつ、真理の道を求めゆく」とあります。これは、「本校で出会ったたくさんの仲間たちと、友情を深め、互いに向上し合い、いつ、どんなときにも変わることのない、正しい物事の道理、本来あるべき道を追求しなさい」という意味です。本校には、高い志を持ち、学校生活のすべてにおいて頑張る仲間がいます。その仲間とともに、互いに励まし合って向上すること、つまり「切磋琢磨」することが求められます。皆さんには、生涯にわたって高め合い、競い合える、たくさんの友人、仲間を作ってほしいと思います。

 さらに三番の歌詞には「理想の旗をうちたてて、知性と身体、鍛え行く」とあります。ここが私の一番好きな部分なのですが、これは、生徒1人ひとりが自分の理想を掲げ、「高いレベルでの文武両道」を成し遂げることを意味しています。高いレベルでの大学進学を目指すこと、部活動では全国レベルの大会を目指すこと、グローバルリーダーとして世界をまたにかけた活躍を目指すことなど、一見、難しそうに見えることでも、敢えて大きな理想に向かって挑戦すること、つまり「大きな夢を持ち続けること」が大切です。この困難に挑戦することで、皆さんは成長し、人として大切な大きな基盤づくりができるのだと思います。

このように50年以上前に作られた校歌に込められた熱い思いを、皆さんは今の川北生として受け止めてください。そして、辛い時や困難に出くわした時には、校歌の歌詞を思い出し、大きな声で校歌を歌って、どんな意味が込められていたかを考え、乗り越えてください。

 2つ目の話ですが1、2年生ともに、今年度1年間を振り返ってみてください。2年生は夏休みになった頃から3年生の先輩たちから部活動や学校行事などを引き継ぎ、1年生の面倒を見ながら、たくさんの仲間とともに新たな体制づくりに苦労しながらも、頑張ってきたと思います。1年生は入学してから2、3ヶ月は 中学校との違いに苦しみ、もがいていた人もたくさん いたと思いますが、夏休みを終えた頃から色々なシステムにも慣れ、自分らしさを出せるようになった人もいたと思います。そして、2年生も1年生も今年度の初めの頃よりも、勉強のやり方や進路希望のこと、科目選択や大学調べなど、いろいろなことで、迷ったり、悩んだりすることが多くなったのではないでしょうか。

 そこで、新年度に向けて、皆さんに私からの最後のアドバイスです。人生は本当にいろいろなアクシデントがあったりしますし、思い通りにならないことの方が多いのも、また人生です。そして、人は人生の節目、節目で何度も自分で「選択」をしなければならない ことがあるはずです。その選択する力をつけるためにも、受験勉強などとは違う次元で、文系とか理系とか偏った知識だけを詰め込んで賢くなるのではなく、自分がやりたいことを探り、究めていくこと、つまりこれが探究ということになりますが、皆さんには、粘り強く、志高く、総探ゼミで今年やってきた最先端の探究的な学びを大切にしてほしいと思います。そして、もしも人生の選択に迷った時には、簡単に答えを出せる楽な道よりも、自分で考えて、考えて、考え抜いて答えにたどり着くような、少し難しい道を選んで欲しいと思います。

 最後になりますが、先ほど「最後のアドバイス」と言ったのは、今年度で、私は60歳、還暦になりました。校長の職は「役職定年」ということになります。また、公務員には定年延長という制度がありますが、私は定年延長はせずに3月31日付けで、川口北高校の校長を最後に「退職」をします。4月に皆さんにこの場で再び会うことはできませんが、これからは川北の先輩として皆さんの成長を見守り、成功を祈っていますので、文武両道の精神を忘れずに、そして困ったら校歌の歌詞を思い出して頑張ってください。楽しく幸せな校長生活を送れて、皆さんには本当に感謝しています。ありがとうございました。

第49回 卒業証書授与式 式辞【R7.3.18】

 厳しい寒さも幾分やわらぎ、暖かな日差しを受け、美しい花々がここ木曽呂の地を彩り始め たこの良き日に、PTA会長 木村卓史様、後援会会長 伊藤洋二様、同窓会常任理事 戸嶋康人様の御来賓をはじめ、多数の保護者の皆様をお迎えし、第49回卒業証書授与式を挙行できますことは、私たち教職員にとりまして、この上ない喜びでございます。

 ただいま卒業証書を授与いたしました356名の卒業生の皆さん、ご卒業おめでとうございます。皆さんは3年前の令和4年4月に、大いなる理想を抱いて本校の門をくぐりました。その頃は、まだコロナ禍による制限がいくつもあり、本来の学校の教育活動とは ほど遠い状況下での高校生活のスタートだったと思います。しかし、そんな中でも、皆さんは本校が目指す「高いレベルでの文武両道の精神」を胸に抱き、良く学び、厳しく自分を鍛え、川口北高校で大きく成長してきました。その結果、素晴らしい品格と幅広い教養を身に付け、本日、晴れて卒業の日を迎えました。このことは、皆さん一人ひとりの努力の成果ではありますが、同時に皆さんを温かく見守り、支えてきた御家族や友人たち、先生方、御支援を頂いている多くの皆様のお蔭でもあります。今の自分がこの卒業の時を迎えられるのは、こうした方々の支えがあってのことだと感謝し、一人ひとりの記憶に刻んでください。

 次に、保護者の皆様に申し上げます。本日は、お子様の御卒業、誠におめでとうございます。コロナ禍で始まった高校生活でしたが、立派に成長し、卒業の日を迎えたお子様の姿に、お喜びも、ひとしおのことと存じます。これまで、本校の教育活動に寄せられました皆様の深い御理解と御支援に対し、改めまして厚く御礼を申し上げます。

 さて、卒業にあたり、49期生への餞とする話をいたします。ひとつ目は、ノーベル生理学賞・医学賞を受賞した山中伸弥さんのエピソードについてです。山中先生は若い頃、整形外科で研修医をしていた時、うまい人なら20分で終わる手術を2時間もかかってしまい、それがきっかけで、当時の 鬼のように怖い指導医からは「山中」ではなく「ジャマナカ」としか呼んでもらえなかったそうです。周囲の先輩たちからは「研修医なのだから上手くできなくて当たり前だ」、また「名前をいじるのは完全にいじめだ」などという優しい言葉をかけてもらったのですが、辛い現実から逃げたくなってしまい、臨床医ではなく研究者の道に進もうと決心をしたそうです。そこでまずは、大学院に入りなおして「薬理学」という薬の研究を始め、その後、研究者としてアメリカに留学し、「血液の研究」を始めました。とにかく我武者羅に、人の三倍は働くようなハードワークをしていた時の話ですが、「動脈硬化」に影響を与える遺伝子を調べていたところ、たまたまその遺伝子が「癌」を作っていたことが分かりました。普通の研究者なら「常識」という目に見えない壁を作って「これは自分のテーマである血液には関係ない」といって研究をやめることが多いそうです。しかし、山中先生は、予想外の結果にたいへん興味を持ち、まだ何の実績も出していない若い研究者が「面白いから」という理由だけで「癌」の研究を始めました。そこで新しい遺伝子を見つけ、それが今のES細胞、iPS細胞に繋がったそうです。山中先生自身、「自分にはあまり独創性がない」と謙遜していますが、それでもiPS細胞にたどり着いたのは、思いもよらない結果が出たときに実験をやめなかったこと、そして研究者の中でもiPS細胞そのものの存在は意識する者はいましたが「難しすぎてやっても無駄だろう」と実際にチャレンジをする人が少なかったとも言っています。もちろん人がやらないことをやったからと言って、必ず結果が出るわけではありませんが、科学を心の底から楽しんでいる人たちに、科学の神様が微笑んだのかもしれません。 

 皆さんにはこのエピソードのように、たとえ何かに失敗しても自分の可能性を信じて、チャレンジをすること、一方で知識だけを詰め込んで賢くなることよりも、自分がやりたいことを探り、究めていくこと、つまりこれが探究ということになりますが、粘り強く、志高く、探究的な学びを続ける人であってほしいと思います。

 二つ目は、卒業していく皆さんへの餞というよりも、ほんの少しだけ辛口の話をしたいと思います。学校の先生はよく、卒業する生徒達に向けて「いつでも遊びに来いよ」という言葉をかけることがあると思いますが、私の持論は少し違っていて、「学校に来るな」とまでは言いませんが、そんな暇があるのは「今が充実していないから」ではないかと考えています。本日、卒業する皆さんは、若く、たくましく、たくさんのエネルギーと可能性を持って未来に向けて羽ばたいて行きます。そんな皆さんには、過去を振り返るのではなく、日々刻々と変わる新しい世界で、思う存分に活躍をしてほしいと思っています。過去を懐かしむのは、もう少し年を取ってからで十分ですし、それ以上に今を生きていく上で大切なことが、きっとたくさんあるはずです。自分が置かれた環境をより良くしたり、もしも居心地が悪いのならば、自分の力でその環境を変えるくらいの気概を持ってください。皆さんのこれからの長い人生では、誰かの後に付いていくのではなく、自分の力で道を切り開き、成長を続ける人であってください。49期生には、目には見えないかもしれませんが、この3年間で培った「絆」という大きな財産があります。それを精神的な支えとしながら、4月からの新天地での充実した生活を送れるように願っています。

 最後になりますが、生徒の皆さんはすでに、私が本校の7期の卒業生であることは、知っての通りですが、わが母校である川口北高校はその黎明期の頃から、常に前向きな姿勢で、物事に真面目に取り組み、たとえ失敗したとしても簡単には諦めず、粘り強く頑張れる生徒たちを育ててきた学校です。そして、18000余名の同窓生の諸先輩方が、そのバトンを繋ぎ続け、半世紀にわたる歴史と伝統の中から、今の校風を創り上げてきてくれました。49期生として入学した皆さんも、いよいよ明日から同窓生の仲間入りです。多くの同窓生が川口北高校の卒業生であるというプライドを胸に、社会に出て頑張っています。皆さんも大きな夢を持ち続け、輝く未来と自らの可能性を信じて、今まで以上に熱く、何事にもチャレンジを続けられるよう、頑張ってください。

 結びに、本日、御臨席を賜りました御来賓の皆様にお礼を申し上げますとともに、卒業生一人一人の将来に幸多からんことを心から祈念して式辞といたします。

 

 令和7年3月18日

                     埼玉県立川口北高等学校長 高松 健雄

 

                           

 

 校内駅伝大会 講評  070206

 まず、本日の大会実施に当たり、役員をしてくれた生徒の皆さん、体育科をはじめとする先生方、部活動の皆さん、応援した皆さん、そして何よりも選手として走った皆さん、たいへんお疲れ様でした。

 川北伝統の「第43回校内駅伝大会」が大盛況のうちに終わることができて、たいへん嬉しく思っています。また、これらの学校行事は、先生方だけで、できるものではなく、代々生徒の皆さんが頑張ってきた証だとも思っています。

さて、講評ということなので少し話をしたいと思います。高校生の行う学校行事にはいろいろなものがありますが、私はただ楽しいだけでなく、皆さんの成長に役立つものでなければならないと日ごろから考えています。そういう意味では、川北の行事の多くはそれぞれに意味があり、実施することに価値があるものばかりだとも思っています。

また、この駅伝大会自体が日頃の体育の授業の成果の発表の場であるというスタンスのもと、走ることが得意・不得意の壁を越えて、皆さんが真剣に、そして「タスキ」をつなぐために「懸命」に走る、これも本当に価値があることだと思います。結果として、順位がついたりするものですが、みんなで成し遂げたものであるということには、違いはありません。その点では、校長として、すべての川北の関係者に感謝したいと思います。

次に、今朝も話しましたが、駅伝大会にはいろいろなドラマがあったと思います。皆さんが一生懸命に走ってタスキをつなぐ ひたむきな姿、そして走っているクラスメイトに声援を送る姿、役員の生徒が大会の成功と安全のため自分の役割をしっかり果たす姿、また、クラスに関係なくみんなが一人一人走る選手に温かい声援を送る姿、すべてに感動と感謝がありましたし、まさに川口北高校が一体となった瞬間でした。皆さんの心にはきっと、さまざまなドラマが刻まれ、記憶に残ったと思いますので、今後も「チーム川北」の結束力を大切に持ち続けてください。

 最後になりますが、1年生は、これでやっと行事も一回りして、ようやく川北での生活のノウハウが分かったと思います。少し早い話ですが、皆さんもこれで「川北の先輩になる」準備が整いました。今までの経験を生かして2年生になっても積極的に活動できるようにしてください。

 2年生は、最後の駅伝大会となりました。4月からはいよいよ3年生になります。この時期は、受験のことや部活動のことなど、いろいろと悩んだりする時期かもしれません。しかし、皆さんの先輩たちはそれを乗り越え、文武両道を貫いた人たちが圧倒的に多いのが川北です。今できることを精一杯やること、困難な道と楽な道があったなら、困難な道を選ぶことの方が後々後悔せずにいられるはずです。今日までの経験を、仲間との絆を、しっかりと胸に刻んで、最終学年での「有終の美」が飾れるよう準備をしてください。

 これからも川口北高校の生徒としての自覚と誇りを持って、何事も途中であきらめたりせず、当たり前のことを当たり前にやり切る「凡事徹底」を貫いて、充実した高校生活を送ってください。 以上、講評といたします。

令和6年度1月全校集会 校長講話【R7.1.8】

 皆さんあけましておめでとうございます。令和7年がスタートしました。「1年の計は元旦にあり」と言いますが、今年1年の目標を定め、しっかりとそれぞれの歩みを進めてください。

 まずは3年生の受験生の皆さんへ。いよいよ共通テストまで「あと10日」です。共通テストはゴールではありませんが、受験の第1歩としてはとても大切な日になります。不安や焦りがない人など、いないと思いますが、共通テスト受験で一番大切なのは「基礎基本」です。難問はあまり多くないはずですから、問題文をしっかりと理解すること、そしてみんなができる問題を取りこぼすことがないように、平常心を忘れず、自分自身を信じて、穏やかにテスト当日を迎えてください。

 それでは 年頭にあたって校長としての令和7年の目標についてお話をします。
 川口北高校は昨年 51年目を迎え、半世紀にわたる 伝統と校風を引き継ぎつつ新制服の導入や学校広報活動の活性化、探究活動の改革など、新たな挑戦の1年を経験しました。そして今年は52年目を迎えるわけですが、今年の目標は「挑戦の継続と絆を深めること」としました。 

現在の川口北高校は中期的な目標である目指す学校像として「 文武両道の精神のもと、高い志と品格を備えた未来を開くグローバルリーダーを育成する学校」を掲げています。この学校が目指すべき目標を一度見つめ直してみてください。自分が川北生として何をしなければならないのかを見失っている人にも、何となく見えてくるのではないでしょうか。それでは、この教育目標を達成していくために、今皆さんが川北生として求められているものは何でしょうか。それが川口北高校の定めるアドミッションポリシーというものです。「入学の心得」として定めているものなので、日常的に意識することは少ないと思いますが、改めて紹介すると、「第1に、文武両道の精神を自覚し実践しようとする生徒、第2に、高い志を立てその実現に向けて常に努力しようとする生徒、第3に、品格を身につけるため凡事徹底を実践することができる生徒、第4に、多様性を認め他人と協働しようとする生徒」、この4点になります。つまりキーワードは「文武両道、高い志、品格と凡事徹底、多様性」などで、具体的にやるべきことがしっかりと定められているわけです。

 どうしても日々の忙しさのため、このような学校の目標を意識することは難しいと思いますが、この「アドミッションポリシー」を実践することで、学習活動でも部活動でも自分で考えて工夫をし、自ら積極的に取り組む姿勢や、自主自律の精神を養ってください。特に授業については「総合的な探究の時間」などの際には何度も聞いていると思いますが受け身ではない、自ら学ぶ姿勢を身につけ、「主体的で対話的な深い学び」を実現できる「自立した学習者」になってください。少なくとも「先生に教えてもらうまで待っている」とか「自分自身では考えない」とか、自ら学ばないような学習者になってはいけません。そして日常的に実践してほしいこととして、明るく爽やかな挨拶をすること、気持ちの良い返事をすること、清潔感あふれる服装でいること、心を込めた清掃をすることなど、凡事徹底を実践して品格を身につけ、その品格にますます磨きをかけていってください。これらのことの実現に向けて川北生としての自覚と誇りを持って、川口北高校の挑戦を一人一人の手で実現して行ってほしいと思います。

 もう一つの目標の「絆を深めること」についてですが、現在進めている「学校の広報活動の活性化」などについてです。皆さんは川北の学校ホームページが毎日どのくらいの人に見られているのか、考えたことがあるでしょうか。学校のホームページには閲覧数のカウンターがあり、毎日何回このホームページが見られているかをカウントしています。昨年の4月から12月、つまり令和6年度に入ってから9ヶ月間の1日の平均閲覧数はおよそ6600件です。また、1日あたりの閲覧数が14万件を超える日もありました。さらに公式Instagramのフォロワー数も3000件を超えている状況です。

これらの件数の中には、在校生の皆さんやその保護者の方もいると思います。また中学生の受験生やその保護者の方なども見てくれていると思います。ただそれだけではなく、川北を卒業したたくさんの卒業生の方々や地域の方々からも注目を集めている状況です。このように学校の活動を外部の方にお伝えすることによって、学校の魅力をよりわかっていただき、一方では自分たちの活動が外部に紹介されることによって、今よりも もっと高い目標に向かって頑張ろうというモチベーションの向上にもつながっているはずです。こうしたことから学校の内外に情報を発信して川口北高の応援をしていただける方々を増やし、その絆を深めていくことが、学校の発展にとっては必要なことではないかと思っています。

 これからも川北を応援してくれるファンの方々を大切にしていくために、広報活動をさらに充実させていかなければならないと考えています。生徒の皆さんにはそれを支えていくための協力と支援をしてもらい、学校がより多くの人たちと絆を深められるように、よろしくお願いします。

 最後になりますか、インフルエンザなどの感染症がとても流行っています。共通テストだけでなく部活動の大会などもたくさんあるこの1月の時期を、お互いの生活と健康を守るためにしっかりと感染予防対策を取った学校生活を送ってください。そして、ここにいる49期生の受験生の皆さんをあと押しするためにも、「チーム川北」が一丸となって応援していきたいと思います。令和7年が皆さんにとって幸せな1年になるよう願って、校長の年頭の挨拶といたします。

令和7年 年頭挨拶【R7.1.1】

川口北高校のホームページをご覧の皆様、あけましておめでとうございます。昨年はたいへん多くの皆様にこのホームページをご覧いただき、本当にありがとうございました。今年も引き続き川口北高校をよろしくお願いいたします。

 さて、昨年は令和5年の創立50周年を記念してリニューアルされた新制服の導入や学校広報活動の活性化、探究活動の大幅な改革など、川口北高校にとってたいへん大きな挑戦の1年となりました。 その中でも広報活動の活性化については、SNS等による情報発信が全盛の世の中であるがゆえ、学校ホームページや公式 Instagram の充実に力を注ぎ、学校の発信力を強化することに努めてきました。学校として素晴らしい取り組みをしていたとしても外に発信していかなければ理解をしてもらえません。在校生やその保護者の皆様だけでなく、将来川口北高生になる中学生や小学生、またその保護者の皆様、さらには18000人を超える同窓生や地域の方々にとっても学校からの情報提供は必要だと考えています。

    学校ホームページでは、生徒たちの活動の様子やその雰囲気を伝えられるように画像を多用し、更新の頻度を増やすなどの一部リニューアルを図り、結果としてその閲覧数が飛躍的に伸び始め、令和6年度に入ってからは1日の平均閲覧数が約6600件、1日あたりの閲覧数が14万件を超える日(令和6年6月16日に記録)もあり、本校に興味を持っていただける方々が確実に増加していると実感しています。また令和5年7月に開設した公式 Instagram も令和6年9月初旬にはフォロワー数が3000件を突破し、中学生やその保護者の皆様、また在校生の保護者の皆様にとっても、学校の活動の様子がよくわかってありがたい、という評価も頂いています。さらに自分たちの活動が外部に紹介されることにより、本校の生徒たちがより一層高い志を抱くというモチベーションの向上にも役立っています。こうした地道な取り組みから相乗効果も生まれ、今後の学校の発展に好影響を与えていくものと考えています。

    次に教科指導、教育実践についてですが、今年度から川口北高校は国の高等学校 DX 加速化推進事業の「DX ハイスクール指定校」となり、デジタル分野を支える人材育成等に積極的に取り組むことになりました。今までも「アクティブラーニングと ICT活用とのベストミックス」と表される授業は当たり前のように行われてきましたが、さらにそれが加速・発展することになります。他の公立高校よりも1年早く導入した iPad は既に全校生徒が持ち、通常の授業や学校行事ではもちろんのこと、少人数グループによる相互交流や学び合いなどの学習活動にも生かされています。また教員の授業等でのタブレット端末の活用状況は、埼玉県内でもトップクラスだと言っても過言ではありません。それに加えて新たな学習指導要領に掲げられている「主体的・対話的で深い学び」の視点に立った授業改善を一層進めるためには、今までにない新しい発想に基づく授業実践が必要となります。

 そこで川口北高校では「新しい学びを創る会」という教員の自主的な研修組織が設けられ、デジタルツールの活用を含む授業力の向上に励んでいます。ただ物事を教え込むだけの従来型の授業では得られない、新たな時代の学びに対応するために不可欠な取り組みだと考えています。 今後は「総合的な探究の時間」に年度当初から新たに導入した 「全学年縦割りのゼミナール方式(総探ゼミ)」による授業実践が、生徒の主体性や協調性を育み、対話的で深い学びに結びつくものとして期待しています。また、この実践が他の授業にも効果的に波及し、従来の詰め込み型の講義形式の授業をもっと工夫・改善し、時には教員が指導者ではなく伴走者となって生徒の学習意欲を高め、自ら学ぶ姿勢を身につけさせられるような最先端の学びを追求していこうと考えています。

 以上のような大きな挑戦の他にも学校行事や定期テストなどに関する様々な改革を進めてきましたが、何より1番大切なことは生徒1人ひとりを大切にする教育を実践することです。そのためには文武両道の精神のもと、授業を基本とする教育活動を大切にすること、また校長面接を始めとする2者面談や3者面談などの個々の生徒に対応する機会を重視すること、そして生徒、保護者、教職員からなる「チーム川北」が上手く機能していくことが重要だと考えています。さらには今までよりも一層、PTA・後援会の組織や同窓会などの皆様との対話と協力を大切にして、川口北高校を応援していただけるように絆を深めて行きたいと考えています。

 最後になりますが、本校の目指す学校像は「文武両道の精神のもと、高い志と品格を備えた未来を開くグローバルリーダーを育成する学校」です。半世紀に渡って諸先輩方が培ってきた伝統と校風を基本としながら、新しい世の中の変化にも柔軟に対応できる指導体制を整え、1人ひとりの生徒が自立した学習者としての意識を高め、目指す学校像を実現できるよう日々の教育活動に邁進してまいります。 令和7年も引き続き川口北高校の生徒たちの自己実現のため、そして川口北高校の発展のため、皆様のご理解とご協力、そして応援をよろしくお願いいたします。

埼玉県立川口北高等学校  校長 高松 健雄

令和6年度12月全校集会 校長講話【R6.12.21】

川口北高校は2学期制のため、今日は2学期終業式ではなく、冬休み前の全校集会が実施されました。以下、校長講話の内容(原稿なので一部変更有り)になります。

 

      「自分で決めて実行すること」

  皆さん、おはようございます。早いもので、今年も残すところ今日を入れてあと11日、また多くの3年生にとっては、受験の最初の山場である共通テストまで28日となりました。

 今年1年を振り返ってみると、学校全体としては勉強と部活動の両立を図ろうと、皆さんよく頑張ったと思います。文化部、運動部を問わず、全国大会や関東大会に進出したこと、県大会レベルでも活躍できたこと、結果はともかく自ら立てた目標が実現できたなど、川北生らしく自分の力を最大限に発揮して、文武両道の精神のもとそれぞれが頑張ったことと思います。

 そこで今日は、今年1年を総括する意味で1つのことだけに絞って話をしたいと思います。 皆さんがこれから生きていく社会は、今までの常識や固定観念が当たり前のように書き換えられ、変化の大きい社会になると言われています。そこを生き抜くためにも、必要なことだと思うので、全校生徒に向けて話をしますが、中でも一番伝えたいのは、3年生。特にこれから一般受験を迎える49期生の受験生の皆さんになります。

 受験が間近に迫ったこのタイミングで、いつも話すことですが、今までの偏差値の伸び具合などとは関係なく「せめてこの冬休み期間と共通テストまでのおよそ1カ月間だけは、死に物狂いで勉強をして、最後まで頑張り切ろう」ということができるかどうかという話です。

 ここで頑張れて、希望の大学に合格する人、またはこの1カ月頑張ったんだれども希望の大学ではないにしろ、それ以外の大学に合格をした人については「頑張ろうと決めて実行できた」という意味では納得ができることだと思います。

なぜなら「自分はこの1カ月間は頑張れた、けれどもそこまでの準備が足りなかったから受からなかった」というのは将来、振り返った時に「自分がいざという時は頑張れることが分かった」という点において問題はないのだと思います。

 一方で心配なのは、合格はしたものの「この1カ月間は何となく頑張り切れなかった」という人、つまり自分は一応結果は出せたけれど、「たったの1ヶ月間をも頑張ることができない人間なのか」という思いを抱えて、これから生きていかなければならない人、そしてそうなるかどうかは皆さん次第だということです。

 私は日頃から、校長面接の時にも短い計画を立てて、それを実行することが大切だと言ってきました。他人に言われたことではなく「自分で決めたことをやり切ること」が重要なことだと思っています。そういう意味でも受験生である3年生の皆さんには、この冬休みの期間と共通テストまでのおよそ1か月間については・・・

 まず1つ目。初心に戻り、規則正しい生活をして、自分で立てた計画を実行すること。2つ目。夜型の勉強に慣れてしまって、朝起きられないことがないように、また、少なくとも勉強が追いつかないからと言って予備校や自分の部屋に閉じこもって、生活のリズムを崩して健康を害したり、その後の学校生活がボロボロにならないようにすること。3つ目。辛くなったら自分一人で悩んだりせず、家族、友人、先生など誰でも良いので話をするなどして、落ち着いて、穏やかに受験勉強に打ち込むこと。以上3点に気をつけながら、そして今まで生きてきた中できっと一番高いであろう壁を乗り越えられるように、気持ちを引き締めて頑張ってほしいと思います。

 まとめになりますが、今日この話だけに絞った理由は、受験生以外であっても、川北生である皆さんに望むことはほぼ同じでいつも言っている「凡事徹底」を貫ける人になってほしいと思っているからです。努力をした上での結果も確かに大事ですが、そこまでのプロセスを重視して、全校生徒の皆さんが勉強でも、部活動でも、学校行事であっても「自分で決めた計画を実行に移す」という基本中の基本を今一度確認してこの冬休みを充実したものにしてほしいと思います。それでは、良い年をお迎えください。

令和6年度後期始業式 校長式辞

 皆さん、おはようございます。2学期制の川北では今日から後期が始まります。そろそろ季節も秋に変わって、だんだんと過ごしやすい日が多くなってきました。学校行事が落ち着いている今こそ、文武両道を甘く見ずに実践あるのみです。

 今日はまず「ものごとに挑戦するチャンス」について話したいと思います。iphoneで有名なアップル社の共同設立者のスティーブ・ジョブズの残した言葉に「挑戦する機会というものは誰にでも平等である」というものがあります。ジョブズは病に侵され、2011年に56歳の若さでこの世を去りましたが、病気になってから彼は毎朝、鏡に映った自分に「もしも今日が人生最後の日だとしたら」と問いかけるのが日課だったといいます。彼の言葉から思うのは、「物事を成功するとか、失敗するとかは誰にもわからないけれど、挑戦することは誰にもできるものだ」ということです。

 皆さんの中には、夏休みが終わり北高祭や体育祭が終わったところで、「部活は一生懸命やっているけれど、勉強時間があまり取れていない」という声を多く聞いています。黄金サイクルを実践したいとは思うけれど、家に帰ると眠くなって勉強ができない、分かってはいるけれどスマホをいじってしまう、など自分の時間をコントロールできていない人が多くいるようです。そんな人にこそ、先ほどのスティーブ・ジョブズの言葉を受け止めてほしいと思います。ありきたりの言葉かもしれませんが、迷ったらとにかくやってみること、また、簡単にあきらめずに結果を恐れずに挑戦することが大切です。今日は「後期の始まり」という節目の日です。まずはきっかけを作るという意味で、放課後までに「今日家に帰ったら何の勉強をするか」というto doリスト,いわゆる計画表を作ってみることをお勧めします。使い古された言葉ですが、「いつやるの?」と聞かれたら「今でしょ」と答えられるように頑張ってください。

 次に、9月から秋にかけて多くの高校生が感じるであろう「ストレス」についてです。 ある調査によると、日本の高校生の中で毎日の生活を忙しく感じていない人はたった5%程度で、ほとんどいないそうです。これは、現代社会ではたくさんの情報があふれかえり、またフェイクな情報も多く、人の判断力の許容範囲を超えていることも原因の一つのようです。その中で、悩んだり、つまづいたりすることは、誰でも経験することであり、自分だけが感じているものではないのです。

 そこで大切なのは「ストレス」との付き合い方です。個人差があるものですが、人をうらやましく思ったり、人と比較をしてしまって苦しさを感じたときは、誰かとコミュニケーションを取ってください。ストレスに対する特効薬などはありませんので、人とのつながりを深めること、そしてその中から解決策を探る努力をしてみてください。とにかく困ったら人と話すこと、コミュニケーションを取ることです。覚えておいてほしいと思います。

  3つ目は、3年生へ。先月の25日に大学入試共通テストの出願受け付けが始まりました。そろそろ、受験で大変な思いをしている人もいるかもしれません。3年生になってから部活動や行事に頑張ってきた49期生の皆さん。勉強合宿を経験し、夏休みも辛くて厳しい受験の夏を過ごしてきた皆さん。いよいよここからが本番です。ただ、どうしてもこの時期になると、模試の結果が伸びずに焦りを感じて、自分の志望校のレベルを下げようとしたり、国公立をあきらめようとする人が出てきます。しかし年度初めの校長面接でも何人かに言いましたが、本格的な受験勉強を始めて3カ月くらいで結果が出ることは、ほぼありません。ストレスと同じで受験勉強にも特効薬はなく、そんなに甘くはないのです。 

 皆さんの多くの先輩たちの経験によると、最後に結果を出して笑うのは、11月、12月、さらには1月以降を制した人です。まさにここが浪人生とは違う、現役生の強みなのです。また、共通テストの後でも学力がグングン伸びていくことも、珍しくありません。大切なのは自分を信じて、自分のやっていることを継続すること。49期生の皆さん。先ほどのジョブズの話のように、やりもしないであきらめるのではなく、粘り強く頑張りましょう。また、受験は団体戦です。とにかくチーム川北で取組んできた今までの努力を生かすためにも、ここからの3カ月。無我夢中で頑張り、受験を制してください。皆さんの頑張りを応援しています。

  最後に体育祭の閉会式で伝えられなかった講評を簡単にしたいと思います。「目配り、気配り、心配り」をお願いした体育祭でしたが、皆さんのお互いを思いやる気持ちが、いろいろな場面で発揮されたのではないでしょうか。自分だけでなく、クラスの友達、部活の仲間、同じ連合チ-ムにいた先輩後輩。それぞれに出会いがあり、協力があり、思いやりがあったと思います。今回の体育祭では、そういった人たちの輝く笑顔にたくさん出会うことができました。本当に素晴らしかったです。

 今回の体育祭の経験を、この時だけの盛り上がりとせず、そのエネルギーとパワーをこれからの学校生活に生かしてくれることを期待したいと思います。

 

 

北高祭 閉祭式 校長講評 【R6.9.2】

皆さんこんにちは。北高祭の2日間。とても素敵な2日間でした。そしてたいへんお疲れ様でした。私から「講評」を話す前に、まず今回の第49回北高祭の企画から準備、そして当日の運営スタッフとして活躍してもらった生徒会執行部、北高祭実行委員会、そして各係の役割を果たしてくれた生徒の皆さん、さらに生徒会担当の先生方に心からお礼を申し上げます。ぜひ皆さんからも感謝の意味を込めてここで大きな拍手をお願いしたいと思います。

 さて、講評です。今年の北高祭は、台風や暑さ、自然現象との闘いだったという感じが強く残りました。しかし、そんな中でも、昨年度、コロナの感染拡大のため中止になった「後夜祭」ができたことは、なにより良かったと思います。

 夏休み明けの全校集会でも話した「自分だけの満足ではない、おもてなしの心」や「クラスや部活動の団結力」については、100点満点だったと思います。そして、さらに「安心安全」についても、皆さん一人一人が心がけるとともに、執行部の人たちの熱中症対策への気配り、素晴らしかったです。120点満点でした。まさしく、日常の学校生活で身に付けた川北の「自学自習の精神」が発揮された瞬間でした。この北高祭を経験したことで、皆さんにはたくさんのことを身に付けてもらえたと思っています。ぜひ、今後の人生に活かしてください。

 2点目です。北高祭から次への飛躍・ステップについてです。2日間にわたって各企画を校内を回って見てきましたが、日常の教室などでは見られない、皆さんの元気とパワーを強く感じました。今後も挑戦し続ける人、文武両道の精神を持ち続ける川北生であってください。そして大切なのはこの後です。「非日常」の北高祭が終わると、現実の生活が戻ってきます。

 特に3年生は、ここまで本当に頑張ってきているかと思いますが「北高祭ロス」の状態にならないよう、しっかりと勉強の計画を立て、または計画を修正し、効果的な学習を追及してください。この夏のスタディ・サプリの閲覧時間が驚異的に伸びているというデータを見せてもらいました。この時期、出遅れた人もまだまだ挽回のチャンスありです。勉強時間の確保を最優先にして、あきらめない姿勢で頑張ってください。

 2年生は、本格的に学校の中心学年として、部活動や学校行事に忙しい日々が戻ってきます。校長面接でも多くの人に言いましたが、部活動などを絶対に途中で投げ出さないこと。何かを成し遂げようとするときに歯を食いしばって簡単に弱音を吐かないこと等、意識してください。

 1年生は、高校生になって初めての本格的な校内での学校行事でした。北高祭は楽しめましたか。中学校とは全く違ったレベルのことがいろいろとあったと思います。それでも、中には、あまり協力ができなかった人や、「つまらなかった」とか、「自分には関係ない」などと言う人がいたかもしれません。これは私の持論ですが、「自分の人生、自分の居場所は、自分自身でつくるものであり、人から与えられるものではない」と思っています。人から与えられるのを待つのではなく、自分から進んで自分自身を磨いて、自分の居場所つまり環境を整えて、物事に取り組んでください。ここからが1年生の本格的な高校生活になります。高校生は忙しいのが当たり前です。忙しさを楽しめるぐらい、何事にも挑戦し、やり遂げてください。

 ここまでいろいろと話してきましたが、私はこの「北高祭」で昨年よりもさらに、自分自身の母校である川北が、より一層大好きになりました。生徒の頑張る姿や先生方の生徒を見守る姿勢、そして保護者の皆さんのサポート。とにかくチーム川北の総力を見せつけられました。創立51年目の新たな挑戦、そして「黎明」という北高祭のテーマの実現が実感できる行事として終えることができたと思っています。本当に皆さんご苦労様でした。

 最後になりますが、今年度の北高祭の「校長特別賞」を発表したいと思います。昨年度はコロナ明けの実施という大変さへの感謝という形で、異例ではありますが「生徒会執行部と北高祭実行委員会」にこの賞を贈りましたが、今年度については、私自身も最後の最後まで悩んだ末に決めたものです。

 それでは発表します。企画・準備・練習・実施というさまざまな要素を兼ね備えた団体として、今年の校長特別賞は・・・・「演劇部」に贈りたいと思います。演劇部の皆さん、おめでとうございます。

 それでは以上で講評を終わります。

全校集会 校長講話「減災の実行、そして北高祭一色に染めましょう」 【令和6年8月28日】 

※川北では、2学期制のため、本日は夏休み明けの「8月全校集会」が実施されました。インターハイ、全国高校総合文化祭の報告会もあり、暑い中ですが体育館での実施となりました。 

【校長講話】

 皆さんおはようございます。8月も終わりだというのにまだまだ暑い日が続いていますが、あっという間に夏休みは終わってしまいました。3年生、受験勉強500時間は達成できたでしょうか。1,2年生、部活動など思いっきり熱中して活動できたでしょうか。2学期制なので今日は始業式ではなく全校集会です。この後、課題テストや授業がありますから、できるだけ短くまとめて話をしたいと思います。

 1点目は、7月の集会でも言いましたが、皆さんの中には今の状況が辛かったり、苦しいと思っている人が少なからずいると思います。困りごとを完全に解決することは難しいことですが、友達、家族、先生など、皆さんの周りには耳を傾けてくれる人が必ずいるはずです。1人で抱え込まず、小さくてもかまいませんから、声に出すことから始めてほしいと思います。

 2点目は、防災・減災についてです。4日後の9月1日は「防災の日」です。今から100年前の1923年9月1日に「関東大震災」が発生したことが由来となり、震災の教訓を忘れないという意味と、この時期に多い台風への心構えという意味を含めて1960年に制定されました。

 元日に発生した能登半島地震、3週間ほど前の8月8日に宮崎県を震源とする最大震度6弱の地震は記憶に新しいと思います。宮崎の地震については被害そのものよりも、これに関連してずっと前から言われていた「南海トラフ地震」が起こる確率が高くなったという報道の結果、スーパーなどで防災用品やお米、飲料水などが品切れになるということが起こっています。また近年、台風による被害もたいへん多くなっています。川が決壊して洪水になったり、線状降水帯による大雨で大きな被害が出たりしています。実際に今週末も北高祭のあたりで、もしかすると台風10号が直撃するかもしれません。

 そこで皆さんには、自分の身は自分で守ることを前提にした災害被害を最小限に抑える備えである「減災」の対策をしてほしいと思います。避難場所や危険区域の確認や非常用リュックの準備、大切な家族との連絡・待ち合わせ場所等を決めておくことなど、できることはすぐにでも始めてください。日ごろから災害被害を想定して備え、大きな災害にならない、させないということが大切になると思います。 

 3点目は、「北高祭」についてです。公式インスタグラムでのカウントダウン動画への皆さんの協力、ありがとうございました。今後も川北の魅力の発信、続けていきましょう。

 さて、皆さんには、今週末の「北高祭」に向けて、これからの数日間、校内を北高祭一色に染めてほしいと思っています。皆さん知っての通り、川北は「文武両道の精神で高い志と品格を備えた行動を求める学校」です。そこには自分だけの満足ではない、来校してくれるお客様へのおもてなしの心であったり、クラスや部活動の団結力であったり、皆さんの持てる力を存分に発揮することが求められます。

 昨年の北高祭では、コロナ感染の拡大によって、参加できないクラスがあったり、後夜祭ができないという事態になりました。先ほどの「減災」の話のように感染予防に努め、早めの活動を心がけることで、北高祭の準備を万全にしてください。ただし、安心安全が大前提ですから、台風の進路によっては、予定の変更や北高祭の中止もありえることだけは理解をしておいてください。

 それでは、北高祭テーマにもある「黎明」。川北51年目の新たな歴史を作り始める「チーム川北」の姿をぜひ見せてほしいと思います。頑張りましょう。

   

『最先端の学び、学びの本質とは』 令和6年7月 全校集会 校長講話 【R6.7.22】

※川北では、2学期制のため、本日は夏休み前の「7月全校集会」が実施されました。インターハイ、全国高校総合文化祭の壮行会もあり、全校をあげて送り出そうということで、暑い中ですが体育館での実施となりました。

【校長講話】

 皆さんおはようございます。7月に入ってから暑い日が続いていますが、そんな中でも各学年の校外宿泊行事、また先週の球技大会など、皆さんの力強さ(エネルギー)を感じることができ、校長としてとても頼もしく思っています。

 ただし、皆さんの中には、今の状況が辛かったり、苦しいと思っている人が少なからずいると思います。それを完全に取り除くことはできませんが、皆さんの周りには先生や友人、家族など、たくさんの人がいますから、けっして1人で抱え込まないように、周囲の人に声に出して言うことから始めてください。

 それでは今日は夏休みを迎えるにあたって3点ほど話したいと思います。まず1点目です。ちょうど1か月前に埼玉県の校長協会が主催する先進大学視察で一橋大学に行ってきました。

 一橋大学は、ドラマや映画にもなった福山雅治さんが主演の「ガリレオ」のロケでも使われた歴史ある校舎でも有名になりましたが、社会科学系の商学・経済学・法学・社会学の4学部を設置した日本を代表するトップクラスの国立大学と言って良いかと思います。

 その一橋大学が来年度、創設150周年を迎えるにあたり、その2年前の昨年、新たな5つ目の学部である「ソーシャル・データサイエンス学部」を創設しました。その新学部創設の理由が「もはやあらゆる学術領域を文系・理系で分ける時代は終わった。文理融合・共創(ともに作るという字を書く)を実現する新たな人材育成を通して日本の課題解決に挑んでいきたい」というものでした。

 さらに、現代は「ビッグデータの時代」とも言われるように様々なビッグデータから有用な情報を抽出する「データサイエンス」が社会から注目を集めていて、社会科学とデータサイエンスの「融合」による現代社会の課題解決が求められている時代へと変化している、ということも説明されていました。

 また、東京大学でも2027年の秋入学から、世界水準の研究や人材育成を目標とした、医学から文学までの幅広い文理融合型5年制の新課程を設置するという話もありました。

 このように伝統ある大学であっても、これからの時代を生き抜いていくためには、時代の最先端を常に意識することが大切だということを実感しました。

 そういう意味で、現在の川口北高校の1年生の教育課程には、3年生になった時の類型選択に「文理融合系」が設置されているということ、また、大学とまったく同じではありませんが、この類型には「データサイエンス」という科目があり、それを学べるということは、とても貴重なことだと思います。1年生にとっては、今後の類型選択に向けていろいろと考える必要があるので、今、学んでいる川口北は、そういう意味で最先端を走っているということは覚えておいてください。

 2点目は、今年度から始めた「総合的な探究の時間~いわゆる総探ゼミ」についてです。皆さんにとっても、先生方にとっても初めての取組である全学年縦割りのゼミナール方式を取り入れ、約3か月間取り組んでもらいました。まだまだ試行錯誤の段階ではありますが、皆さんに理解してもらいたいのは「学びの本質」です。

 皆さんが今まで経験してきた学習方法の多くは、誰かから教えてもらったり、テストのために覚えたり、調べるだけで終わり、というものが多かったと思います。しかし、ここで言う「学びの本質」とは、知りたいことや疑問に思うことがあれば、自ら調べ、自ら仮設や問いを立て、それを検証して身に付けるというものです。大学で研究をしている人や企業の最前線で働いている人などは、このことを当たり前のように実践していますが、皆さんの探究は上手くいっているでしょうか。

 受験勉強などとこの学びは根本的に違うので、比べることに意味はありませんが、皆さんが高校を卒業したあと、大学などでこの「学び」は必ず役に立つものです。それを先取りして、高校段階で実践しようというのが、今の川北の「総探ゼミ」になります。いままで、「学ぶ」ということを、ただ受け身の勉強することと捉えていた人は、改めて「学び」の原点について考えてみてください。

 また、探究活動の時間に、各教室を回っていると、問いに対する検証方法として「インターネット」を上げている人を結構多く見かけました、これについては、ネット情報の信頼性や危険性について、もう少し注意を払ってほしいと思います。皆さんなら聞いたことはあるとは思いますが、ネットの情報には「フェイク」もたくさんあります。また、論文などを書く時には、必ず参考文献を上げるようになっているのは、ネットの情報はその出所自体が曖昧だったり、意図的に改ざんしたり、情報操作ができてしまうものだからです。皆さんには情報の扱い方などもこの総探ゼミの中で身に付けてもらい、今後に役立ててほしいと思っています。

 3点目が一番伝えたいことですが、この夏休みの過ごし方です。特に3年生の皆さんは、コロナ禍で途絶えていた川北伝統の勉強合宿を2週間前に経験したばかりです。その時のしおりに書かれていた「合宿委員長さん」の言葉が、とても印象に残っているので皆さんに紹介します。それは「せっかく1年かけて自分の進路実現のために必死に勉強をするなら、苦しいと思いながら勉強を続けるよりも楽しみながら勉強したいと思いませんか。人生楽しんだもの勝ちという言葉もあるように、受験を前向きに考えていきましょう」というものです。このポジティブな考え方が生徒から出てきたことが、とても素晴らしいと思っています。そして、受験は団体戦と言われるように、勉強合宿でともに頑張ってきた仲間と励まし合いながら、今年の熱い受験の夏を乗り切ってください。

 春休みと同様に私からは、49期生への夏休み中の勉強時間の数値目標としてほしいのは(36日間の)「500時間」です。少し厳しめの設定ですが、特に、春先に受験勉強のスタートダッシュがうまく切れなかった人にはちょうどいい目標だと思います。1か月以上の少し長い目標ですが、目指すだけではなく実行あるのみです。途中で諦めず「第一志望合格」という高い志を持ち続けてください。

 続いて1・2年生の皆さんへの夏休みの過ごし方は、「文武両道の実践、文武両道を甘く見るな」の一点です。この夏は、部活動や北高祭の準備など、学校に関することには、とにかく熱くなってチャレンジしてください。普段の授業がある時とは違って、皆さんには思いっきり熱中できる時間があります。特に運動部の人にとっては、暑さの中で鍛え上げることはとても重要です。体調管理には十分気をつけた上で、関東大会、全国大会を目指して練習に励んでください。

 ただし、川北はあくまでも「文武両道」を掲げる学校です。それだけは譲れません。毎日、必ず勉強する習慣だけは継続してください。49期生の3年生の校長面接では、「もっと早くから基礎をやっておけば良かった」という、悔しい思いを何人もの人から聞かされました。まずは、この夏休みを無駄な夏にしないように、先輩の失敗談などを聞いて夏休み中の自分にふさわしい勉強時間を決めてください。決して「文武両道を甘く見ない」ということを肝に銘じてください。

  最後に一言。私の中では、名言のひとつですが、「夏を逃げたものは言い訳を語り、夏を戦ったものは夢を語る」と言われています。

皆さん、熱い夏を戦って素晴らしい9月を迎えましょう。その時を、楽しみに待っています。

 

令和6年度 避難訓練 校長講評(雨天時対応のため、予定原稿を掲載)【R6.4.25】

 皆さん、こんにちは。今回の避難訓練は、地震発生を想定して実施されましたが、真剣に取り組めたでしょうか。地震と言えば、今年の元日に能登半島で起きた大きな地震を思い出します。3カ月以上たった今でも、避難をされている方がいますし、復興についてもまだ先が見えない状況です。また、先週の4月17日の夜中にも四国の方で(愛媛・高知)震度6弱の地震があったばかりです。

 少し気になったので、過去3年間で、日本国内で震度5強以上の相当強い揺れを伴う地震の数を調べてみました。結果は、岩手と福島と千葉県で2件ずつ、北海道、宮城、茨城、石川、愛媛、大分、鹿児島でそれぞれ1件となっていて、3年で合計13件も発生しています。まさに、いつ、どこで大きな地震が起こってもおかしくない、そんな状況の中で私たちは生活しているということです。そんな私たちが住む日本列島では、地震のような自然災害は、予知も難しく、現状ではその発生自体を止めることはできません。しかし、日頃から防災対策をしておくこと、これを「減災」と言いますが、災害の被害を最小限に抑えることはできると思います。

 では、ここで今日の訓練を振り返ってみてください。今日の訓練、いったいどんな意味の訓練だったのか。また、どんな意識をもって、この訓練に取り組めたのか。地震発生の放送があってから、どのような行動を取ったのか。先生の指示に従って、緊張感のある訓練ができたのか、などです。結果として、この訓練が「減災」につながるものだとわかると思います。

 一方で、今日は学校という場での訓練なので、先生の指示などもあり、冷静な行動が取れた人は多いのかもしれません。しかし、学校以外の場所で、例えば繁華街や人が大勢いるイベント会場などで、もしも実際の災害に遭遇したら、皆さんはどんな行動を取ったらよいのでしょうか。まず、やるべきは「自分の身を自分で守る」ことです。自分自身の身の安全を最優先で確保してください。これが、一番大切なことです。そして、次に重要なことは、被災して、苦しんでいる人たちを、助けたり、支援をすること。皆さんには、そんな役割が期待されていると思います。さらに、「率先避難者」としての行動を身に着けてほしいと思います。この「率先避難者」とは、まずは周囲に避難を呼びかけながら、自ら率先して避難をする人を指します。私の知り合いの消防関係の方からも、学校でも、多くの人に広めてほしいと言われました。ですから、まずは、自分の命を守ること、そして、困っている人、苦しんでいる人を助けること、そして「率先避難者」であること。この3つについては今日は忘れずにいてください。そしてもうひとつ、この学校の火災報知機や消火栓、避難用救助袋が、どこに何か所あるか知っていますか?また、消火器はどこに置いてあるか知っていますか?AEDがどこに設置してあるかわかりますか?多分普段は意識していない人が多いと思います。こんな機会ですから、ぜひ確認してみてください。

 最後に一言。災害の時に、誰しも自分が被災者になると思っていた人はいないはずです。「転ばぬ先の杖」という言葉もあるように、今日の避難訓練を実施して、疑似体験をすることは、本当に意味のあることです。そして、今日は家に帰ったら、「いざという時の準備」について家族の人と確認をしておくと良いと思います。何かあった時に大切な家族が落ち合う場所や時間など決めておいて損にはならないはずです。ぜひ話をしてみてください。本日の避難訓練が、「訓練のための訓練」にならないよう、日頃から様々な危機意識を持って行動するよう心掛けてほしいと思います。

 

対面式 校長挨拶 令和6年4月9日(火)

 皆さん、おはようございます。さて、この対面式は、本来皆さん一人ひとりの成長とともに、川口北高校の発展という、同じ志を抱く新入生と上級生が交流を深める場です。新入生の皆さんは、受け身の姿勢ではなく積極的に先生方や上級生とコミュニケーションを取れるように努力してください。

 では、まずは新入生である51期生の皆さんへ。昨年度の高校受験では、1.4倍を超える高倍率の中、相当な努力をして本校への入学を果たしたことと思います。ただ これはゴールではありません。これからの世の中では、誰かから教えてもらっただけの知識、例えば学習塾に通うことによって伸ばされた学力などには、そのうち限界が見えてきます。4月、5月の授業にはそこそこついて行けたとしても、その後は予習復習をしないと、どんどん遅れを取ることになります。今まで中学校では、クラスでも上位にいた人が、クラスの最下位になることもあります。ですから、皆さんには、自分自身をさらに成長させるために、皆さん自身の力で知識・技能を身につけ、考え、判断し、それを表現すること。さらに ただ勉強ができるだけではなく、自主的に学びに向かう力や人間性を磨くことを求めていきます。 川口北高に入学したことだけに満足せず、勉強は当たり前に、そして部活も学校行事も全力で、自分の可能性を信じて、今日から努力をし始めてください。明日からやるという人に限って、面倒くさいことはどんどん先延ばしにします。まずは動き出すこと、実行あるのみです。 

 51期生の皆さんにもう一つ。皆さんは「凡事徹底」という言葉を知っているでしょうか。昨日の入学式の式辞でも言いましたが、「凡事徹底」とは日々、当たり前のことを当たり前にきちんと行うということです。具体的に川北の生徒に日々実践してもらいたいこととしては「明るく爽やかな挨拶」「気持ちの良い返事」「清潔感溢れる服装」「心を込めて行う清掃」などがあります。一例を上げれば、コミュニケーションの第一歩である挨拶。顔見知りであるかないかを問わず、本校に関係のある来校してくる外部の方々であっても、大きな声で、笑顔で挨拶をすると、挨拶された方はその日1日を気持ちよく過ごすことができます。何ていうことのない、本当に当たり前のことですが、これを継続すること。そこに大きな価値があります。ぜひ「凡事徹底」を忘れないでください。

 また、本校では、創立以来、半世紀がたち、1万8千人以上の先輩方が社会で活躍しています。その先輩たちが築いてきた、素晴らしい伝統と校風を引き継ぎ、母校を愛し、川口北高校の生徒としての新たな一歩を踏み出してもらいたいと思います。

 そして現在、本校には、大変素晴らしい上級生がいます。県下に誇れる、文武両道の精神のもと、何事にも頑張り、そして品格ある立派な上級生です。新入生は、まず、先輩の学校生活に取り組む姿勢と行動を見て、学んで、そして自分のスタイルを作り上げてください。そして、1日も早く、川口北高校を理解し、「チーム川北」の一員になれるよう応援しています。

 2年生,3年生の皆さん、先輩として、プライドを持ち、新入生を優しく迎え入れてください。川口北高校の品格を重んじ、「高いレベルでの文武両道」を目指す、本校の伝統と文化を継承してください。新入生にとって頼れる上級生、尊敬される上級生であってほしいと思います。上級生に導かれることで、新入生も川北生としての自信と誇りが芽生えてくるはずです。実行あるのみです。よろしくお願いします。

 最後になりますが、新入生の皆さん。新制服の着心地はいかがですか。創立50周年を機に、在校生の皆さんのアイデアが詰まった川北の新たな歴史の始まりです。川口北高校の看板を背負っているというプライドをもって、しっかりと着こなしてください。そして過去最高の「チーム川北」ができるよう、皆さんで盛り上げていきましょう。

令和6年度 入学式 式辞 【R6.4.8】

 春、光うららかな季節を迎え、ここ木曽呂の木々も芽吹き始め、川北桜も咲き誇る今日の佳き日に、本校PTA会長、伊藤洋二様、後援会会長、木村卓史様、同窓会会長、榎本正樹様、並びに多数の保護者の皆様の御臨席を賜り、本日ここに、埼玉県立川口北高等学校第五十一回入学式を挙行できますことは、教職員一同この上ない喜びでございます。

 ただいま、入学を許可された361名の新入生の皆さん、入学おめでとうございます。皆さんは晴れて川口北高生となりました。本校は昨年度、創立50年目を迎えましたが、多くの卒業生が、半世紀にわたって築いてきた、歴史と伝統を引き継ぎつつ、新たな歴史を皆さんの力によって刻んでいただき、川口北高校の伝統が築かれることを期待しています。そして、保護者の皆様には、お子様の御入学、心よりお喜びを申し上げます。

 さて本校では、「文武両道の精神のもと、高い志と品格を備えた未来を拓くグローバルリーダーを育成する学校」を目指す学校像として掲げ、学力の向上、生徒の希望進路の実現など「高いレベルでの文武両道」を図るために、教職員が一丸となり教育活動にあたっています。また、品格を備えるために、「明るく爽やかな挨拶」「気持ちの良い返事」「清潔感溢れる服装」「心を込めて行う清掃」など、日々当たり前のことを当たり前にきちんと行うという「凡事徹底」を求めています。こうした取り組みのもと、多くの卒業生が高い進学実績を上げ、自己実現・進路実現を図っています。部活動においても、昨年度は、陸上競技部、ハンドボール部、かるた部、書道部、美術部など、運動部・文化部ともに、多くの部活動が全国大会、関東大会への出場を果たし、県大会でも上位で活躍するなど、まさに「高いレベルでの文武両道」を体現しています。新入生の皆さんには、早く学校に慣れ、2・3年生とともに、更なる高い目標への挑戦を期待しています。

 次に、本日から川口北高生としてのスタートを切る皆さんに、本校の校歌についてお話しをいたします。本校の校歌は、初代校長である、宮嶋秀夫先生が、50年前の新校開校にかける熱い思いを歌詞にされたものと伺っています。その歌詞の1番には「自由の意気のあるところ、かがやく空にそびえたつ、われらが川口北高校」とあります。これは、「自主的、主体的に物事をやりとげようとする積極的な心、気概を持ちなさい」という意味です。本校に入学したならば、勉強でも、部活動でも人から言われてやらされるのではなく、自らの意志で、自ら計画を立て、自ら考えて行動することが求められます。特に勉強面においては、「予習、授業、復習」の黄金サイクルや、徹底した自己管理のもとでの「自学自習」を実現していくことになりますが、これらの根底にあるのは、「自主自律の精神」です。皆さんには、ぜひこの「自由の意気」を示してもらいたいと思います。

 続いて、2番の歌詞には「友情の環をむすびつつ、真理の道を求めゆく」とあります。これは、「本校で出会ったたくさんの仲間たちと、友情を深め、互いに向上し合い、いつどんなときにも変わることのない、正しい物事の道理、本来あるべき道を追求しなさい」という意味です。本校には、高い志を持ち、学校生活のすべてにおいて頑張る仲間がいます。その仲間とともに、学問や人徳をより一層磨き上げ、仲間同士が互いに励まし合って向上すること、つまり「切磋琢磨」することが求められます。皆さんには、生涯にわたって高め合い、競い合える、たくさんの友人を作ってほしいと思います。

 さらに、3番の歌詞には「理想の旗をうちたてて、知性と身体、鍛えゆく」とあります。これは、生徒ひとり一人が自分の理想を掲げ、「高いレベルでの文武両道」を成し遂げることを意味しています。高いレベルでの大学進学を目指すこと、部活動では全国レベルの大会を目指すこと、グローバルリーダーとして世界をまたにかけて活躍することなど、一見困難そうに見えることでも、敢えて大きな理想に向かって挑戦すること、つまり「大きな夢を持ち続けること」が大切です。この困難に挑戦することで、皆さんは成長し、人として大切な大きな基盤が出来上がるのです。このように校歌に込められた熱い思いを、川口北高校第51期生として受け止めてください。そして、早く校歌を覚え、辛い時や困難に出くわした時には、校歌の歌詞を思い出し、大きな声で校歌を歌って、どんな意味が込められていたかを考え、乗り越えてください。

 最後になりますが、健康管理についてお話をいたします。今年度からの学校生活は、昨年までのコロナ禍でのそれとは大きく異なります。人とのコミュニケーションを積極的に取ることや、少しの体調不良などで安易に学校を休まないことなど、「マスクをして人との距離をとるように」と言われていた感染拡大防止の時とは正反対の対応が必要になってきます。ただでさえ、入学後の4月から5月にかけては、高校生としての忙しさを目の当たりにして、体調を崩す可能性が高くなります。しかし、そんな中でも皆さんの先輩たちは、必死にもがきながらもそれを乗り越えてきました。ぜひ、同級生だけではなく、早い段階で部活動などの先輩とのコミュニケーションをとって、学校生活のリズムをつかんでください。そのようにして体調管理が出来ると、勉強面での大変さも少し和らぐはずです。自分一人で抱え込まず、「チーム川北」の一員として大いに頑張ってください。

 保護者の皆様に申し上げます。これまで、大切に育ててこられたお子様を川口北高校にお預けいただき感謝申し上げます。教職員一同、お子様の心身ともに健やかな成長と進路希望の実現、知性と教養を身に付けた品格ある人間の育成を目指し、時に優しく、時に厳しく接してまいりたいと考えておりますので、御理解・御協力のほど、宜しくお願いいたします。そして、保護者の皆様にはお子様の自立のためにも、温かく見守り、接していただきますようお願いするとともに、本校への御支援と御協力をお願いいたします。

 結びに、新入生の皆さんが、元気にそして笑顔でいること、この3年間に大きな夢を持ち、成長されることを心から願い、式辞といたします。

 

  令和6年4月8日

               埼玉県立川口北高等学校長 高松健雄  

 

令和6年度 前期始業式 校長式辞 【R6.4.8】

 皆さん、おはようございます。令和6年度がいよいよ始まります。川口北高校の51年目のスタートです。今年度が、学校全体に笑顔があふれ、より一層元気で充実した1年になるよう期待しています。

 それでは、新年度を迎えるにあたり、皆さんに2つの話をしたいと思います。まず1つ目ですが、春休み中は「勉強時間の確保」は実践できたでしょうか。完璧に、とまでは言いませんが、8割以上の達成感が持てる人については、「よく頑張った」と褒めてあげたいと思います。しかし、それ以下の人にとっては、「暗雲立ち込める状況」と言っても良いでしょう。納得のいく実践ができなかった人にもう一度、校長として声を大にして訴えます。学校は、第1に勉強する所です。「文武両道の精神を甘く見ないでください。」

 特に3年生。いよいよ高校生活の集大成となる大切な1年です。何事も悔いの残らないように勉強、部活動、学校行事に、自らの最高のパフォーマンスを発揮して、文武両道の精神を貫いてください。前にも話した通り、”部活動をやめて勉強を”というのは本末転倒ですし、過去の先輩にもそれで成功どころか、予備校に通ったことだけで満足してしまい、大失敗をした人がいました。また、卒業の日を迎えたときに、部活動のOB・OGを名乗れないのは、とてもさみしいことになってしまいます。人間はその人の一生のうち、必ず何度かは大きな壁が前に立ちはだかります。皆さんにとって、そのひとつが今年です。昨年度の48期生の先輩の中にも、ほとんどの大学の受験にことごとく失敗しながら、国立大の2次試験まで粘って、合格を勝ち取った人がいます。何事も中途半端にならずに、自ら抱いた進路希望に向かって、とにかく粘り強く、最後まであきらめないで壁を乗り越えてください。

 そんな大変な1年を迎える49期生の皆さんのために、コロナ禍などのために4年間実施してこなかった「宿泊形式による自学自習オリエンテーション」を7月に行います。学校全体で皆さんをバックアップをしますので、今からその準備のための勉強時間の確保を、歯を食いしばって始めてください。「49期生の絆」と「チーム川北」で成功を収めましょう。

 2年生の皆さんにとっては、学校の中心となり、一番充実した高校生活が送れる時です。しかし、一方では誰が言い始めたかわかりませんが「中だるみの2年生」とも言われています。1年生の時の自分のだらしなさや、不甲斐なさを挽回したい人にとっては、学年が変わる今が絶好のチャンスです。3年生と同様に、「文武両道を甘く見ず」、また苦しい時に逃げ出すことで、その後の逃げ癖につながることのないように、ありったけの力を振り絞って、まずは勉強をしてください。

 2点目です。今年度は意識改革の年として、学校全体でコロナ後の対応にシフトチェンジをしていきます。終業式でも言いましたが、皆さんが自分の希望を実現するためには、ある一定程度の無理をしなければ、それは叶いません。一定の配慮は当然必要ですが、少し具合が悪いからと言って簡単に学校を休んだり、少し疲れたから勉強や部活動などをさぼってしまったりしないよう、意識を変えてください。高校生である密度の濃い時を無駄にせず、自分自身に”負荷”をかけてください。このことは、今朝、先生方にも意識を変えていただくよう、また生徒を「鍛えて」くださいと、私からお願いをしたところです。やはり、皆さんの成長こそが我々の最終目標ですから、厳しい要求をしていくことが重要だと思っています。

 ですから、今年度は、できることをやるのではなく、少し背伸びをして、高い志を持って目標を設定してください。決して簡単にあきらめたり、目標を低く設定することなどはせず、どんどんチャレンジしていってください。今日の午後からは1年生も入学してきます。1年生にも、皆さんと同様に「挨拶・返事・服装・清掃」そして「凡事徹底」によって品格を身に付けることについて話をします。上級生として、川北の歴史と伝統をしっかり引き継ぎ、真摯な姿勢で新入生を迎えてほしいと思います。

 最後になりますが、初めにも言ったように、川口北高が、生徒も先生方も、みんな元気で笑顔あふれる学校として、51年目のスタートを切ることができるよう、皆さんの協力をお願いします。校長として、新年度の学校生活を充実させていけるよう、しっかりと見守っていきたいと思います。それでは今年一年、よろしくお願いします。

 

令和5年度 後期終業式 式辞 「文武両道を甘く見るな」 令和6年3月23日

 皆さん、おはようございます。ちょうど1週間前に3年生が卒業し、この体育館も少しさびしい感じがしますが、間もなくフレッシュな51期生が入学してきます。来年度の1年生は9クラス、361名が入学する予定ですが、皆さんとともに新たな気持ちでスタートを切ることになります。

 さて、令和5年度の終業式に当たって、私から3点皆さんにお話しします。まず1点目は、創立50周年の今年1年を振り返って、自分にとって納得のいく1年であったのか、それとも悔いの残る残念な1年であったのかを考えてもらいたいということです。その基準は、勉強にきちんと取り組めたか、学力を伸ばすことができたか、自学自習の精神は身に付いたか、生活スタイルを整えられたか、部活動にきちんと取り組めたか、体力、精神力の向上は図れたかなど、多角的な視点でのものです。まずは、これらのことをきちんと見直したうえで、次のステップに進んでもらいたいと思います。

  2点目です。高校生活全般についての話をします。昨年5月に新型コロナウイルス感染症の法的な扱いが変わったことにより、私たちの生活にもいろいろな変化がありました。感染拡大中は、マスクをしろ、消毒をしろ、距離をとれ、黙食などと、さまざまな制限がありました。そして、発熱や咳、風邪症状などがあったら、とにかく無理をせず、休むような指導をしてきたところです。しかし、現在では皆さんを取り巻く環境は大きく変化をしたため、大幅に方針転換をし、意識改革が必要です。皆さんが描いている大きな夢や希望を実現するにあたっては、ある一定程度の無理をしなければ、それは叶いません。ほんの一例ですが、少し具合が悪い時に簡単に学校を休んでしまったり、少し疲れたからと言って勉強や部活動などの自分のすべきことをやらずに寝てしまったりしていませんか。大人の側にも一定の責任はあると感じていますが、”鉄は熱いうちに打て”という言葉があるように、今の高校生であるこの瞬間を、このひと時を無駄にせず、自分自身に”負荷”をかけてください。私たち大人も、今までのように腫れ物に触るような対応ではなく、皆さんの成長のために、厳しくいろいろな要求を皆さんにしていくことが重要だと思っています。ですから、新年度には、自分ができることをやるという姿勢ではなく、少しばかり背伸びをして、できそうもないことに目標を設定してください。皆さんの人生はこれから長いのですから、安易に判断し、行動するのではなく、自分の限界などを勝手に設定せず、どんどんチャレンジしていってください。

  3点目です。前の話のまとめのようなものになりますが「文武両道の精神を甘く見ないでほしい」ということです。今年度の1、2年生の校長面談をして記憶に残ったのが、「まだ進路についてはあまり考えていません」、「部活動は充実していましたが、勉強面ではもう一つでした」、「疲れていてすぐに眠くなって寝てしまいました。」「スマホをいじる時間が長くて勉強の時間が確保できませんでした。」などという回答です。部活動は、顧問の先生などが計画を立て、仲間と一緒に練習をすることになりますが、勉強は自分で計画を立て、弱点を補強し、得意科目を伸ばす、といったことを自分だけでやり遂げなければなりません。そこに「大変さ」があります。しかし、大変だからといって、部活動をやめて勉強を、というのは本末転倒ですし、それでうまくいったという話はほとんど聞いたことがありません。部活動をやめたから、塾や予備校に行ったから、勉強ができるようになるというのは、まるで都市伝説のような大きな勘違いです。

 皆さんは「文武両道」を求める本校にあっては、部活動で体力や精神力を身に付けるとともに、大変な苦労を重ねて勉強に励み、高い教養と学力を身に付けなければなりません。実際に先日卒業した3年生も、部活動をやり切って、進路でもしっかりと結果を残した人が数多くいました。人は苦しい時に逃げることを覚えると、逃げる癖がついてしまいます。部活動にもしっかり取り組んだうえで、勉強もしっかりやるのです。

 そこで、15日間という長い春休みには、部活動に各自の目的を持ってしっかりと取り組むとともに、ノープランではなく、毎日の勉強計画を立てたうえで、2年生は1、2年生の復習を中心に、1年生は1年間の復習をしっかり行い、自信と実績を持って来年度のはじまりを迎えてほしいと思います。春休み中は部活動の合宿や遠征などを除き「1日平均5時間から6時間」の勉強を基本としてください。15日間で2年生だったら70時間以上、1年生なら50時間以上を目安に勉強をしてください。特に2年生は、これくらいのことができないと、受験勉強が本番となる夏休みに「1日10時間」を超える勉強にスムーズに移行することができません。通常の授業がない春休みだからこそ、あえて今、苦しい目標設定をしてください。川北での生活の第1歩はとにかく勉強時間の確保です。校長面談でも「隙間時間で勉強する」という人がいましたが、通常の勉強時間を確保したうえで、さらに「隙間時間を活用する」というのが正しい勉強の仕方です。「隙間時間だけ」で勉強時間が足りるわけがありません。いま、余裕のある時に苦労をすることが、受験本番の進路目標の実現に繋がります。頑張ってください。期待しています。

 最後になりますが、歴代校長が引き継いできていることですが、皆さんは「明るく爽やかな挨拶」、「気持ちの良い返事」「清潔感溢れる服装」そして「心を込めた清掃」。まさに日々「凡事徹底」によって、品格を身に付けることが大切です。今年度も自転車の乗り方やマナーについて、苦情の電話を何回かいただいています。また、電車やバスの中での迷惑行為、飲み食いしながら歩く生徒の集団、品のない恥ずかしい行動です。急ぐ気持ちやお腹がすいていることはわかりますが、これは情けないことです。是非、謹んで下さい。普段の生活でも春休みでも、いつでも一緒です。健康に留意し、事故なく、勉強に部活動に充実した時間を過ごしてこの春休みを過ごし、4月8日の始業式に、全員が元気な顔を見せてくれることを願い、校長講話とします。  

 

 

 

 

 

 

第48回卒業証書授与式 式辞 【令和6年3月16日】

 厳しい寒さも幾分やわらぎ、暖かな日差しを受け、ここ木曽呂の丘でも春の兆しを感じるこの良き日に、PTA会長 伊藤洋二様、後援会会長 木村卓史様、同窓会常任理事 佐々木雅一様の御来賓をはじめ、多数の保護者の皆様の御臨席を賜り、埼玉県立川口北高等学校 第四十八回卒業証書授与式を挙行できますことは、本校にとりまして、この上ない誇りであり喜びでございます

 ただいま卒業証書を授与いたしました三百四十四名の卒業生の皆さん、卒業おめでとうございます。皆さんは令和三年四月六日、本校の門を大いなる理想を抱いてくぐりました。その頃は、コロナ禍による制限がたくさんあり、本来の教育活動とは ほど遠い状況下での高校生活のスタートだったと思います。そんな中でも、皆さんは三年間、良く学び、厳しく自分を鍛え、川口北高校で大きく成長してきました。今年度に入ってからは、勉強面では、多くの人が難関大学を目指し、毎日の学習を積み重ね、よりグローバルな視点から全国レベルでの大学選択をしてきました。部活動では、陸上競技部のインターハイ出場をはじめ、文化部も運動部も切磋琢磨し、関東大会出場など高いレベルでの成績を残し、その活躍は本校の記念すべき創立五十周年の年に花を添えてくれました。これらのことは、皆さん一人ひとりの努力もさることながら、皆さんを温かく見守り支えてきた御家族や先生方、御支援を頂いている多くの皆様のお蔭でもあります。現在の自分がこの卒業の時を迎えられるのは、こうした方々の支えがあってのことだと自覚し、感謝の気持ちを忘れてはなりません。

  さて、卒業にあたり二つほど話をいたします。まず一つ目は「大きな夢を持ち続けてほしい」ということです。このことについて、今年の七月から発行される新一万円札の肖像画に選ばれたことで、大きく注目された埼玉県出身の実業家「渋沢栄一」の話をしたいと思います。

 「近代日本経済の父」と呼ばれた渋沢栄一は、幕末から明治期にわたる日本経済の発展には欠かせない人物の一人です。江戸幕府のヨーロッパ視察団の一員として随行し、先進的な技術や産業を見聞し、近代的な社会制度を知ったことが、のちの彼の実業家としての基盤となりました。その後、明治新政府に招かれ新しい日本の国づくりに奔走することになります。中でも、日本初の銀行や、世界遺産としても有名な富岡製糸場の設立などを手掛け、その後も五百以上の企業の創設・育成に関わりました。彼の考えは、「儲けのみを追求するのではなく、世のため人のために働いて儲ける」、つまり「公共の利益を追求することで皆が幸せになり、ひいては国が豊かになる」というものであり、こうした大きな夢を描いた実績が、今日、評価される一因になったと言われています。そんな渋沢栄一が語ったとされる名言のひとつに「夢七訓(ゆめしちくん)」があります。

   夢なき者は理想なし  理想なき者は信念なし  信念なき者は計画なし  

   計画なき者は実行なし  実行なき者は成果なし  成果なき者は幸福なし  

   ゆえに幸福を求むる者は夢なかるべからず    というものです。

 まとめると、「幸せな人生は、夢を持つところから始まる」ということであり、皆さんにも、ぜひこれを実践してもらいたいと思います。

 これからの世の中は、生成AIをはじめとするさまざまな新しい技術が発達し、人間の考え方や生き方そのものを変える新たなフェーズに入ると予測されます。現在ある職業は、その半分近くがなくなり、皆さんの働き方などが大きく変わるとも言われています。大学進学や、就職だけがゴールではありません。渋沢栄一の言うように、生涯大きな夢を持ち続け、川口北高校で培った文武両道、凡事徹底、自学自習の精神、また「チーム川北」として身に付けたコミュニケーション力などに一層磨きをかけ、自分の持つ限りない可能性をさらに引き出していってほしいと思います。

  二つ目は、私と同様に、これから川口北高校が母校になる皆さんの今までの頑張りを称えたいと思います。皆さんの中学三年生の時を思い出してみてください。志望校を決めるために、たくさんの学校説明会などに足を運び、川北を選んでくれました。そして、入試を突破するために塾に通ったり、夜中まで勉強したりして頑張りました。その結果、晴れて川北に入学することができました。あの時の合格の喜びは、今でも忘れられないものではないでしょうか。

 その後、皆さんが四十八期生として入学してからは、中学校との違いに戸惑い、勉強と部活動の両立に悩んだ人もいたでしょう。そんな時、苦しいながらも友達や家族、先生たちがそばにいたことで、頑張れた人がいたと思います。また、新型コロナウイルスが流行っていたことで、多くの制限があり、マスクの着用も当たり前でした。友達の顔がよくわからず、新しい友達を作ることに苦労した人もいました。しかしそんな中でも、皆さんは勉強や学校行事に全力でぶつかっていくことができたと思います。

 高校三年生になってからは、受験本番の一年として、本当に多くのプレッシャーと闘いました。文武両道を貫き、最後の引退の時まで部活動に熱心に取り組んだ人、薄暗い早朝から夜遅くまで学校で勉強した人、補習や予備校の講習に毎日欠かさず時間を費やした人、夏休みには一日十時間以上も机に向かった人、高校生活の最後に思いっきり文化祭や体育祭に力を注ぎこんだ人など、皆さんの頑張りは本当に素晴らしかったと思います。大学入試の結果が続々と入ってきましたが、あくまでも人生の通過点です。これからの人生をより良いものにするため、今までの自分の頑張りを信じて、今まで以上に熱く、何事にもチャレンジを続けてください。皆さんなら絶対にできるはずです。

  川口北高校の第四十八期生として入学した皆さんも、いよいよ今日旅立ちます。川口北高校の卒業生としてのプライドを持ち、社会に出てからも困難に立ち向かい、大きな夢を持って、明るく、元気な社会の一員になることを期待しています。

 保護者の皆様に、お祝いとお礼を申し上げます。お子様の御卒業、誠におめでとうございます。十八年間お子様を大切に育て上げ、喜びもひとしおのことと思います。お子様たちは大変立派に成長しました。三年間にわたり、本校の教育の充実、発展のために温かい御支援、御協力を賜りまして厚く御礼を申し上げます

 結びに、本日、御臨席を賜りました御来賓の皆様にお礼を申し上げますとともに、卒業生一人一人の将来に幸多からんことを心から祈念して式辞といたします。

  令和六年三月十六日

                        埼玉県立川口北高等学校長 高松 健雄

                                

 

1月9日 全校集会 校長講話「災害への対応と新年に期待すること」

 皆さん明けましておめでとうございます。新年は新たな目標を立てるなど、順調に進んでいるでしょうか。本来であれば、明るい未来への話をしたいところですが、まずは、能登半島地震と羽田空港の事故について触れたいと思います。

 元日の夕方、能登半島では、関東地方でも相当な揺れを感じる「震度7クラス」の地震がおこりました。これだけでも、「正月気分どころではない」と思っているところへ、1月2日の羽田空港での飛行機事故があり、とんでもない年明けになってしまいました。

 どちらも被害に遭われた方々には、ご冥福をお祈りし、そしてお見舞いを申し上げたいと思います。また、こういう時だからこそ、生徒の皆さんにも、災害や事故について改めて考えてもらいたいということ、私たちが今できることを考え、精一杯やらなければいけないということをお伝えしようと思っています。地震については、津波の被害こそ東日本大震災に比べて少なかったにせよ、やはり津波の怖さを改めて思い出しました。また、あれだけ大きな揺れで家屋が倒壊したり、道路が陥没したり、火災がおこったりしたことで、やはり自然災害には人間の力など、本当にちっぽけなものだ、ということを思い知らされました。まだ、行方不明の方がいたり、避難生活をしている人たちが多数います。1人でも多くの方の命が助かり、その生活が1日でも早く元に戻るようお祈りしたいと思います。ただ、ひとつだけ言えることは、東日本大震災などのさまざまな経験から、避難をはじめとする対応力や、その後の災害への動きの速さについては、ある程度は進歩・工夫されているのだということも確認ができました。

 もう一方の、羽田の飛行機事故については、「日航機の乗客乗員が全員無事だったことは奇跡的だ」と、国内外からもとても高い評価を受けています。そこでは、衝突後、炎が上がった後の避難の際に、機長との連絡がうまくいかなかったにもかかわらず、客室乗務員の方が適切に判断し、乗客の皆さんがその指示にしっかりと従い、行動ができたからこその結果なのだと思います。犠牲者が出たことはたいへん残念ですが、それが最小限で済んだことは、不幸中の幸いですし、普段から、皆さんが行っている学校や職場での訓練の重要性を改めて感じることができました。皆さんに改めて伝えますが、災害や事故はいつ襲いかかってくるかわかりません。日常の備えと行動、そして経験値を高めるための防災訓練などを大切にしてください。

 さて今日は、災害の話をしたこともあり、新年を迎えるにあたって、ひとつだけ皆さんに期待することをお話します。3年生の皆さん。今まで、自分を追い込み、日々努力を重ね、受験に向けての準備をしてきたと思います。努力は決して裏切りません。今週末にはいよいよ共通テストです。試験会場は本校で行われます。それをぜひ、自分にとってプラスにしてください。試験会場に向かうのに余裕をもった時間で起きたり、その時間のペースで家を出たりして、あと数日は身体のリズムを整えましょう。今まで、高いレベルでの文武両道を目指して努力してきた皆さんなら必ず、自分の実力を発揮してくれるものと期待しています。

 1、2年生の皆さんは、これからの3ヶ月がとても大切です。2年生は3年生に向けての「いわゆる0学期」のスタートです。「先んずれば人を制す」とも言います。1年生は、自分の苦手科目を克服するなどして、進路選択の幅を広げてください。出来ないことの「愚痴」や「言い訳」、周囲の環境に対する「不満」や「不平」は非生産的です。どうしたらできるのか、どうすれば成果をあげられるのか、自分が置かれた立場で工夫をし、物事を考えてください。

 最後になりますが、ひとつ良いお知らせを紹介します。今朝ほど、茨城県の稲戸井駅の方から学校あてにお礼の電話がありました。詳しいことまでは言いませんが、1月6日に本校の生徒が、ケガだか病気の方の救急対応をしてくれて、本当に助かった、感謝しているというものでした。対応してくれた生徒、本当にありがとうございました。校長としてとても嬉しく、また誇りに思っています。

 新年早々、厳しい話が多かったと思いますが、寒い日がまだまだ続きます。風邪などひかないよう、十分な計画と実行力でこの冬を乗り切ってください。

 

12月22日 全校集会 校長講話「夢を描くことから始めてみませんか」

 皆さん、おはようございます。早いもので、今年も残すところ、今日を入れてあと10日、3年生にとっては、共通テストまで3週間となりました。

 今年1年を振り返ってみると、コロナ禍が落ち着き、勉強でも部活動でも、ほぼ通常通りにできるようになりました。校長の立場から見て、学校全体としては、勉強と部活動の両立を図ろうと、よく頑張ったと思います。文化部、運動部を問わず、関東大会や全国大会に進出したこと、またそれ以外のところでも自分たちの力を発揮して、それぞれが活躍をしたことが今年はたくさんありました。

 私としては、こうした皆さんの活動の様子を、ホームページやインスタグラムで発信してきましたが、学校の魅力を外部に伝えながら、皆さんの「人」としての成長をたいへん強く感じることができたと思っています。

 さて、今年の4月から12月までの校長面接では1,000人以上の皆さんと話をしました。そこでは、様々な夢や希望を持ち、時には迷ったり、もがいたりしながらも、この川口北高校で充実した毎日を送っているということを聞くことができました。その中で強く印象に残ったことは、「大きな夢や希望を語っている人ほど、日々の努力を重ねている」という事実です。逆に言えば、日々の努力が足りないと感じている人は、将来のことも未確定だったり、まったく考えていない、ということもあったと記憶しています。

 そこで今日は皆さんに、ディズニーランドの創始者であるウォルト・ディズニーの有名な言葉を紹介したいと思います。それは・・・・・「 If you  can  dream  it ,  you  can  do   it. 」です。

日本語では「夢を描くことができれば、それは実現できる」というものです。

 例えば、家を作ろうとしたら、まず「設計図」を書いて、どんな形にするかを決めてから作るように、夢を実現させるためには、まずは「思い描くこと」から始めなければいけないということです。今、ここにいる3年生の中には、受験直前でネガティブな気持ちになっている人が結構いると思います。第1志望校への合格を勝ち取りたいのなら、まずは合格が実現した後のことを鮮明にイメージすることが大切です。

 そしてもう一つは、今日の段階で多少模試の成績などが伸びていないとしても、それはこの際、気にせずに、まずは今日から共通テストまでの3週間、過去最高に必死になって勉強してみてください。そして、朝型の勉強を貫いてください。たったの3週間では、どうにもならないと思うかもしれませんが、実はここで頑張れるか、頑張れないかが皆さんの一生を左右する大切な期間だと私は思っています。

 少し大げさに言うと、今日からの3週間、必死に頑張って受かった人、あるいは必死に頑張ったけれど、第1志望校には受からなかった人については、「この3週間は、とにかく頑張れた」とか、「必死に頑張ったけれど、それ以前の準備が足りなかったから、第1志望校に受からなかった」ということであれば、それなりに納得はできるのだと思います。しかし、ダメなのは、「この3週間、必死に頑張ることもせず、結果としてそれなりの大学には受かったけど、最後は何となく頑張れなかった」とか、「やろうと思ってはいたけれど、たったの3週間でさえも、自分は頑張れなかったんだ」という気持ちのまま、受験シーズンを終えることです。その場合、今は感じないかもしれませんが、将来、自分に対する悔しい思いをずっと引きずっていくことになるかもしれません。とにかく、今日からの厳しい冬の3週間を「必死になって頑張れた」「やるべきことはやり切った」と胸を張って言えるように、全力で机に向かってください。そして、朝型です。チーム川北の応援団長として見守りたいと思います。

 1・2年生についても、これに通じる所があると思いますが、文武両道の精神を掲げる川北では、勉強と部活動の両立、自学自習、黄金サイクルの徹底など、どんなことでも当たり前のことを当たり前にやる、いわゆる「凡事徹底」を皆さんに求めています。全ては、高校を卒業してからの人生を豊かに、幸せに、そして充実したものにしてほしい、という思いから、皆さんにはレベルの高い、ある程度、厳しい要求をしています。ぜひ、最後までやり切った自分自身の未来の姿を描いてみてください。その上で、日々の地道で、着実な努力を積み重ねてください。

 そこで1・2年生の皆さんには、私から冬休みの宿題です。それは、かねてから全校集会や校長面接でも、私が皆さんに言っている「目標を立てる」ということです。ウォルト・ディズニーの言う「夢を描くこと」とは、皆さんの現実に置き換えれば、まさしく、それぞれの個性や能力を生かした「将来の目標を立てる」ということです。そして、そこから逆算して、いつまでにどんな力をつける必要があるのか、何をどのくらいやれば良いのかという期限や数値目標を設定してください。

 また、目標が大きすぎたり、長すぎたりすると、雲をつかむような話になってしまいがちです。そうならないためには、まずは短期の、短いスパンの目標を立てることです。そして、目標が達成できたかどうか、結果を自分で検証し、上手くいかなかったならば、修正を加え、再度チャレンジをすることです。ここで一番ダメなのは、目標すら立てずに、目標に向けた努力を1ミリもしないことです。まずは「明日から」ではなく、「今日から」小さな目標への挑戦、スモールステップを実行してみてください。

 最後に、有名なフレーズですが、皆さんにアメリカのウイリアム・ジェームズという心理学者の言葉を贈って、今年を締めくくりたいと思います。

「心が変われば行動が変わる。行動が変われば習慣が変わる。習慣が変われば人格が変わる。人格が変われば運命が変わる。」  

 風邪などひかないように健康に留意して、事故なく、充実した冬休みを過ごしてください。  

令和5年度 第3回学校説明会 校長挨拶

 受験生の皆さん、そして保護者の皆様、こんにちは。本校校長の高松でございます。本日は川口北高校の第3回学校説明会に、お越しいただき、たいへんありがとうございます。心より歓迎申し上げます。

 まず初めに、本日、ここに来ていただいた大部分の受験生の皆さんにとって、今日が「第一志望校決定の説明会だ」ということを前提にお話をさせてもらおうと思っています。皆さんの中学校でも三者面談などを通して、最終的な志望校を決める話が進んでいると思いますが、1番不安なのは学校になじめるか、入学してからどんな先輩やどんな同級生と3年間過ごすのか、ということだと思います。そのため、今、皆さんがいる教室には、本校生徒を担当として配置していますので、私や教頭の話の後に、ぜひたくさんの体験談などを聞いてもらい、多くの質問をしていただけると良いと思います。また、よく聞く話ですが、勉強について行けるのかという不安もあると思います。私が行っている全校生徒との校長面接で聞いた話ですが、特に1年生は入学直後、中学校との勉強の量と内容の違いに戸惑っているようです。ただ初めは忙しくて大変ですが、入学して2カ月くらいで慣れてくるということですし、友達同士や教員のサポートもありますので安心してください。

 2点目ですが、本校はご案内の通り今年度、創立50周年を迎え、その記念すべき年にさまざまな挑戦をしています。今皆さんが手にしている「制服リニューアル」の案内にあるように、来年から制服が大きく変わります。ちょうど先週、創立50周年の記念式典で新制服の披露をしましたが、本校生徒がモデルとなった様子を、公式インスタグラムで見ることができますので、後ほどぜひご覧いただきたいと思います。また、このインスタグラムでは、本校の日常の授業や部活動の様子、文化祭や体育祭などの学校行事の様子など、川北の魅力を日々発信しています。ぜひ、多くの方々に見ていただき、ぜひフォロワーになっていただけると嬉しく思います。一方、実際に見ていただけばわかることですが、私立高校や新しくできて、まもない学校とは違って、決してピカピカの奇麗な校舎ではありません。しかし毎日、心を込めて清掃をして丁寧に使っている校舎です。また、学校周辺や敷地の中にも緑があり、自然豊かな落ち着いた環境で、学習に、部活動に、学校行事に頑張っている生徒たちがたくさんいますので、この後の部活動見学などでは、生徒たちの実際の姿をよくご覧いただきたいと思います。

 3点目ですが前回同様、校長として歴代校長から引き継がれている『川口北高生に求めること』についてお話したいと思います。まず第1に川北生に求めることは、「品格」を持ってほしい、ということです。何も難しいことを求めているわけではありません。「明るく爽やかな挨拶」、「気持ちのいい返事」「清潔感あふれる服装」「心を込めて行う清掃」など、日々、当たり前のことである「凡事」を徹底して行うことを求めています。これこそが本校の校風を創り上げた原点になっていると考えていますので、今後も大切にしていきたいと思います。

 第2に求めるのは「高い志」を持つことです。コロナ禍や事件・事故、世界各地で起こっている紛争など、この激動の世の中を生き抜くためには、「高い志」を持つことが大切です。自分が将来、何をしたいのか、どんな生き方をしたいのかを考え、生涯にわたって、社会に貢献するという強い意志を持ってほしいと思います。そのために本校では、勉強でも、部活動でも、すべてにおいて積極的に自分を磨き、自分を高めることが必要だと考えています。

 第3は、「授業」を大切にすることです。本校では近年、多くの大学で重視されている、文系や理系に偏らない教育、これを「文理融合教育」と呼んでいますが、これを高校段階で実現することを目指しています。そのため、1・2年生では、文系理系に分けることなく、全員がまんべんなくすべての教科目を学ぶことを基本としています。一部の高校では、徹底的に大学受験だけを目指す予備校的な学習だけをしている所もありますが、本校では受験に役立つ力をつけることはもちろん、高校生の今の時期だからこそ、大学に入ってから役に立つ力、または社会に出てから役に立つ力を身に付けさせたいと考えています。

 以上の3つのことを求め、生徒と教職員、そして保護者の皆様の協力を得ながら「チーム川北」として、夢の実現に向かって行くことこそが、「川北の伝統であり校風」として受け継がれているものです。ぜひ、皆さんも本校に入学して、充実した高校生活を送ってほしいと思っています。

 さて、最後になりますが冒頭にも話した通り、今日は受験生の皆さんに「川口北高校」を第1志望校として決めてほしいと思ってお話をしています。これまでの半世紀にわたる歴史の中で、多くの先輩方が創り上げた『伝統と校風』が今日の川北の支えとなっています。常に前向きな姿勢で、物事に真面目に取り組み、たとえ失敗したとしても簡単には諦めず、粘り強く頑張れる生徒が育つ学校です。また、生徒一人ひとりを大切にする教育、文武両道と自学自習に励み、地道で真面目な学校です。皆さんの才能やその可能性を、ぜひ川北で育て、開花させましょう。そして、4月から川北生になって新たな歴史を刻んでほしいと思います。これから、12月にかけてもっと寒くなると思います。体調を崩したりすることがないように、自己管理だけは怠らないでください。

 それでは皆さんの健康と成功をお祈りして、私の話は終わりたいと思います。ご清聴ありがとうございました。

創立50周年記念式典校長式辞(令和5年11月18日)

 式辞

  本日、県教育委員会をはじめ多数のご来賓の方々のご臨席を賜り、埼玉県立川口北高等学校創立五十周年記念式典を挙行できますことは、私ども本校の教育に携わってまいりました者にとりまして、誠に喜ばしいことであり、心より感謝申し上げます。

 本校は昭和四十九年に、見沼代用水東西の両路と芝川の周辺という自然豊かな川口木曽呂の地に開校いたしました。そして、開校より今日に至るまで、地域の皆様に支えられながら、地域から信頼される人材育成に邁進してまいりました。

 これまでの五十年を振り返ると、黎明期には「若く新しい学校であるがゆえ、教職員の教育に対する情熱は燃えるように盛んであり、常に新しい工夫をしながら毎日の教育実践が展開されていた」と、現在でも発刊され続けている、本校の教育実践を記録した「川口北高の教育」という小冊子の創刊号に紹介されています。また、時代を経て新しく生まれ変わる過渡期においては、歴代の校長先生をはじめとする教職員の皆様が築き上げた土台の上に、生徒の進学や部活動の実績も大いに向上し、「文武両道の進学校」としての道を歩みはじめました。さらに、その後も着実に成長を続け、埼玉県南部地区有数の進学校としてその名を県下に轟かせ、現在の成長期へと繋がる「川北の歴史と伝統」が受け継がれてまいりました。こうした本校五十年の歩みを支えていただいた多くの教職員の皆様に心より感謝を申し上げます。

 令和元年度の終わりに、私たちの前に新型コロナウイルスという目に見えない大きな壁が立ちはだかり、「臨時休業」や「分散登校」、学校行事の縮小や部活動の制限など、かつて経験したことのない対応を迫られることとなりました。しかし、この間も生徒、保護者、そして教職員の「チーム川北」による積極的な取り組みにより、感染防止対策の徹底が図られ、独自にICT活用を進めるなど、学びを止めない体制を整えることができました。今年度になり、感染拡大にもようやく明るい兆しが見えてくるとともに、創立五十周年という、未来へとつながる記念すべき年を迎えることとなりました。

 現在本校では、「文武両道の精神のもと、高い志と品格を備えた未来を拓くグローバルリーダーを育成する学校」を目指す学校像とし、文理融合の理念のもと、新たな教育課程を編成し、ICTの活用や教科横断型の探究活動などの新しい学びを創ることに取り組んでいます。単なる知識の習得だけでなく、生徒の「知りたい」という疑問から始まる真の学ぶ力を育成し、国公立大学や難関私立大学への進学実績の向上に繋げています。また、「高いレベルでの文武両道」を掲げ、部活動では運動部・文化部ともに、全国大会や関東大会に出場するなどの実績も上げています。さらに、全校生徒との校長面接や数々の個人面談により、生徒一人ひとりを大切にする教育も継続しています。こうした日々の地道な取り組みによって、今日の川口北高校の価値が高められ、多くの方々から信頼を得ることができるようになったのだと思います。

 さて、生徒の皆さん。すでに知っての通り、私は本校に初めて赴任した卒業生の校長であり、第7期の卒業生として、皆さんの先輩にあたります。創立五十周年を迎えた記念すべき年に、母校の教育に携われることをたいへん光栄に思うとともに、その責任の重さも実感しています。本校の黎明期を生徒として過ごした私だからこそ、今の生徒の皆さんに伝えるべきことがあると考えています。それは、いつの時代にあっても、わが母校である川口北高校は、常に前向きな姿勢で、物事に真面目に取り組み、たとえ失敗をしたとしても簡単には諦めず、粘り強く頑張れる生徒たちを育ててきた学校だということです。一万七千余名の卒業生の諸先輩方がそのバトンを繋ぎ続け、歴史と伝統の中から今の校風を創り上げてきてくれました。皆さんには、そのバトンを受け取り、多くの学びや発見をしながら、更なる発展を遂げてもらいたいと思います。

 結びに、創立五十周年記念事業の計画から実施に至るまで、ご支援をいただきました実行委員会の皆様、これまで本校の充実・発展のためにご尽力いただきました、地域や関係機関の皆様、そしてPTA・後援会、同窓会や生徒、保護者、教職員の皆様に、心よりお礼を申し上げますとともに、新たな五十年に向けて歩み始めた川口北高校に一層のご支援、ご協力を賜りますようお願い申し上げ、式辞といたします。

 

令和五年十一月十八日

 

埼玉県立川口北高等学校長

高松 健雄

令和5年度 第2回学校説明会 校長挨拶

 受験生の皆さん、そして保護者の皆様、こんにちは。本日は川口北高校の第2回学校説明会に、お越しいただき、たいへんありがとうございます。心より歓迎申し上げます。

 さて、本校はご案内の通り今年度、創立50周年を迎えました。この半世紀にわたる歴史の中で、当然県立高校なので私立高校や新しくできた学校の施設や設備にはかないませんが、多くの先輩方が創り上げた『伝統と校風』が今日の川北の支えとなっています。 

 ピカピカの奇麗な校舎ではありませんが、自然豊かな落ち着いた環境で、学習に、部活動に、学校行事に頑張っている生徒たちが、たくさんいますので、ぜひ今日は、生徒たちの実際の姿をよくご覧いただきたいと思います。また、8月の第1回説明会の話ですが、創立50周年の記念の年でもあり、「川北の挑戦」と位置付けて「制服のリニューアル」や「公式インスタグラム開設による川北の魅力発信」などさまざまな改革に挑んでいるということをお話ししました。さらに、文武両道と自学自習によって、進学実績や部活動の活性化につながっていること、そして伝統ある「校風」についてもお話をしました。この時の内容は本校の学校ホームページの「校長室より」の中に「校長のことば」として、掲載していますので、後ほどご覧いただければ幸いです。

 また、先ほど言った公式インスタグラムについては、配付物の中に「制服リニューアル」のチラシがあると思いますが、そこにQRコードがついていますので、ぜひ川北のイベントや日常の様子を画像でご覧下さい。そして、よろしければフォロワーになっていただけると、作っている者の励みにもなりますので、よろしくお願いいたします。

 さて、少し前置きが長くなりましたが、今日は校長として歴代校長から引き継がれている『川口北高生に求めること』について3点ほどお話したいと思います。

 まず第1に川北生に求めることは、「品格」を育ててほしい、ということです。何も難しいことを求めているわけではありません。「明るく爽やかな挨拶」、「気持ちのいい返事」「清潔感あふれる服装」「心を込めて行う清掃」など、日々、当たり前のことである「凡事」を徹底して行うことを求めています。これこそが本校の校風を創り上げた原点になっていると考えていますので、今後も大切にしていきたいと思います。

 第2に「高い志」を持つことです。コロナ禍や事件・事故、世界各地で起こっている紛争など、この激動の世の中を生き抜くためには、「高い志」が必要です。「志」とは、生涯にわたって、社会に貢献するという強い意志を持つことでもあります。そのために川口北高校では、勉強でも、部活動でも、すべてにおいて積極的に自分を磨き、自分を高めることが必要だと考えています。

 第3には、「授業」を大切にすることです。本校では近年、多くの大学で重視されている、文系や理系に偏らない教育、これを「文理融合教育」と呼びますが、これを高校段階で実現することを目指しています。そのため、1・2年生では、文系理系に分けることなく、全員がまんべんなくすべての教科目を学ぶことを基本としています。一部の高校では、徹底的に大学受験だけを目指す予備校的な教育だけをしている所もありますが、本校では、受験に役立つ力をつけることはもちろん、高校生の今の時期だからこそ、大学に入ってから役に立つ力、または社会に出てから役に立つ力を身に付けさせたいと考えています。

  以上の3つのことを求め、生徒と教職員、そして保護者の皆様の協力を得ながら「チーム川北」として、夢の実現に向かって行くこと こそが、川北の伝統であり校風として受け継がれているものです。ぜひ、皆さんも本校に入学して、充実した高校生活を送ってほしいと思っています。

 さて、最後になりますが、校長として本日は受験生の皆さんに「川口北高校」を第1志望校として決めてほしいと思ってお話をしています。一人ひとりを大切にする教育、文武両道と自学自習に励み、地道で真面目な学校です。皆さんの才能やその可能性を、ぜひ川北で開花させましょう。

  また、夢や希望があるところには必ず試練はつきものです。今がもしかしたら、皆さんにとって受験勉強で一番きつい時期かもしれません。偏差値の「2」とか「3」に一喜一憂するのではなく、将来の夢や希望を実現するための試練だと思い、粘り強く受験当日に向けて頑張ってほしいと思います。これから、冬にかけて体調を崩したりすることがないように、体調管理だけは怠らないでください。では皆さんの健康と成功をお祈りして、私の話は終わりたいと思います。

10月2日 後期始業式 校長講話 「前期総括、ストレス、成長する人とは・・・」

 皆さん、おはようございます。2学期制の川北では今日から後期が始まります。そろそろ季節は秋です。このあと暑さも収まってくるでしょうから、計画的に有意義な時間の使い方をしてください。

 では今日も三つほどお話をしたいと思います。まず一つ目は前期の総括です。改めて振り返ると5月にコロナウイルスの扱いが変わり、学校生活のいろいろな場面で、昨年とは違って制限が緩和され、気持ち的にも少し落ち着けたのではないでしょうか。今日ここにいる皆さんは、発熱などもなく健康状態は万全だと思いますが、やはり扱いが変わったとしてもウイルスがなくなったわけではありませんし、インフルエンザなどの他の感染症にも気を付けなければなりません。また、今年の夏は天候の面でも猛暑日が連続したり、地域によっては大雨の被害が出たりして、自分たちの意思ではどうにもできないこともたくさんありました。しかし、そんな状況であっても時は進んでいきます。周りの環境に簡単に左右されず、スムーズな日常生活を過ごすためにも、自ら考え、自ら工夫をして、充実した「後期」にしてほしいと思います。

 次に2つ目ですが9月から秋にかけて多くの高校生が感じるであろう「ストレス」についてです。 皆さんは日々の生活が忙しい人がほとんどだと思いますが、その中で多かれ少なかれ生きている限り 悩みやつまずきは誰にでもあるものです。しかし、今の生活の中で苦しいながらも、自らの生活リズムを整えて、「文武両道」「自学自習」に取り組めている人もいます。もしも、自分のやることがうまく行かなくて「ストレス」を感じている人は、まずは身近なクラスの仲間、部活の仲間などをよく見てみてください。そして困った時にはコミュニケーションを取ってください。 特効薬などはありませんが、お互いに人を信頼し、相談をするなどして「ストレス」を乗り越えてほしいと思います。

 特に3年生はこれから受験勉強が本格化します 。辛い 今だからこそ仲間が大事です。「受験は団体戦」という言葉は、実際にこの後感じてくると思いますが、川口北高の生徒として、最後まで諦めることなく、自分の進路希望を粘り強く叶えてください。先日の体育祭を見ても皆さんならできるはずです。また、1、2年生も同様ですが、何事も諦めず、継続をすること、やり切ることが大切ですので 頑張ってください。

 三つ目は、「人の成長」についてです。4月からの約半年間、皆さんはどのように成長したでしょうか。前向きな学校生活が送れて、何かしらの努力の成果が出せたという人は、本当によく頑張ったと思います。しかし、すべてが100点満点とはいかない人もいるはずです。そこで成長を続ける人とそうでない人の特徴について話したいと思います。最近は大谷翔平選手のことばかりであまり話題にはなりませんが、野球で有名なイチローさんが、かつてこんなことを言っていました。「小さいことを重ねることが、とんでもないところに行くただ一つの道である。」また、もう一つ。「努力せずに何かできるようになる人を”天才”と呼ぶのなら僕はそうじゃない。」と言っていました。このイチローさんの言葉とも重なりますが「成長を続ける人」とは、将来こんな風になりたいとか、夢や目標を大事にする、前向きな人です。また、コツコツと努力を続けてチャレンジして、自分から行動ができる人です。さらに、失敗しても人のせいにはせず、逆に人にやさしく仲間の良いところがわかる人です。一方「成長できない人」というのは、自分なんかにできっこないとか、何をやっても駄目だと言う人。また、そう言いながら自分には甘く授業も家庭学習も受け身で消極的。そもそも努力が足りない人で、さらに人には厳しく色々と口実をつけて何かのせいにする人です。皆さんのこの半年間は、どちらに当てはまることが多かったでしょうか。完璧な人間などいるわけがありませんから、この「後期」のリスタートの際に、自分を振り返り、ぜひ「成長できる人」を目指してください。

 最後に、せっかく川北に入学して、頑張っている皆さんですから、「文武両道」「自学自習」「凡事徹底」等を大切にし、そして実行して、後期も感染症防止に気を付けて充実した日を送ってください。

 

 

8月30日 全校集会 校長講話 「青春ってすごく密なので」から「敗者復活戦」へ

 皆さん、おはようございます。今年の夏は例年になくとても暑かったですが、体調などの自己管理は、しっかりとできたでしょうか。また、夏休み前の集会でも話しましたが、皆さんにとって「覚悟を決める夏」になったでしょうか。

 夏休みの前半を中心に夏季補講が連日実施され、また、SL-Roomなどで自学自習に励んでいる生徒もたくさん見ることができました。特に受験を控えた3年生にとっては、計画通り、充実した夏になったのではと思います。ただ、もしも、うまく行かなかったという人がいたなら、今ならまだ挽回ができます。これからの1日1日を大切にして、最後まで粘り強く、志高く、あきらめない姿勢を貫いてください。とにかく「完全燃焼」あるのみです。来年3月の進路結果の報告を期待しています。

 また1・2年生にとっても同じことが言えると思います。9月以降は、もう一度計画を練り直して、川北生として、覚悟を持って「文武両道の実践と進路実現」を目標にした頑張りを期待しています。

 部活でも学習でも「しんどいなあ、面倒だなあ」と感じた時が頑張りどころです。また、高校生は忙しいのが当たり前ですから、少し辛かったり、苦しいときには、誰かに相談したり、話をするだけでも構いませんので、1人で抱え込まずに「チーム川北」で乗り越えていきましょう。

 2点目ですが、先日ある研修会で、今年の夏の甲子園で準優勝した仙台育英高校野球部の須江監督の話を聞く機会がありました。その須江監督の言葉について皆さんに紹介したいと思います。川北には野球部がないので、知らない人も多いと思いますが、仙台育英高校は昨年の夏の甲子園で優勝し、今年は連覇がかかっていたチームです。昨年優勝した時の「青春ってすごく密なので」という監督の言葉がマスコミで話題になり、今年も優勝を期待されていたところでした。

 しかし、こちらもマスコミで大きく取り上げられた神奈川県代表の「丸坊主にしない慶応高校」に決勝で負けてしまいました。その時に須江監督が使った「人生は敗者復活戦」という言葉が今年も話題になりました。この研修会で須江監督曰く、「大切なのは挫折との向き合い方であり、挫折のない人生なんて存在しないし、面白くないんです。だからこそ人は人生において挑戦をするし、その挑戦は、ちょっとずつでも構わないので、何かを変える取り組みをすることが大切なんです。」と言っていました。

 この話を聞いて、私自身の考え方にとても近く、皆さんにもこの話をぜひ伝えたいと思いました。目の前の困難から逃げ出すことなく、何ごとにも挑戦し続けること。そして、たとえそれが失敗であっても良いし、ある意味で失敗すること、失敗させることが次の挑戦につながるのだと思います。人の生活を考えてみても、成功ではなく、失敗に学ぶことの方が多いのではないでしょうか。

 今、皆さんは毎日の生活の中で何かに挑戦をしているでしょうか。「しょうがないや」とか「もう無理」とか言って、挑戦することを止めたり、躊躇したりしていませんか。川北でのたった3年間の「すっごい密な高校生活」です。ぜひ、思い切り挑戦を続けてください。人生は「敗者復活戦」。失敗から学び、「敗者復活戦」から勝ち上がってほしいと思います。

 最後になりますが連絡を2点。ひとつはいよいよ今週末は北高祭です。準備は順調でしょうか。先生方からも話があると思いますが、コロナ感染防止の徹底をしてください。北高祭の直前に、学級閉鎖や学年閉鎖などになってしまっては、皆さんの努力が水の泡となります。一般公開や北高祭そのものが急遽中止などにならないように、準備段階からいつもより少し高いレベルの換気と手洗い等の衛生対応をお願いします。お客さんもたくさん来ると思いますので、感染防止の対策は入念にしてください。

 もうひとつは、7月の集会で言いましたが、公式インスタグラム開設についてです。おかげさまで、本日現在のフォロワー数が52日目にして「786件」になりました。しかし他の公立高校のトップは、すでにフォロワーが1000件を超えています。この北高祭期間も、多くの動画で川北の魅力を発信したいと思いますの、皆さんの協力をお願いします。

それでは、生徒、教職員、保護者からなる「チーム川北」全員の力で、創立50周年の北高祭を成功させましょう。皆さんなら、やりとげてくれると確信しています。

8月9日(水)学校説明会のお礼とコメント

 

【校長より】8月9日(水)の学校説明会へのご来校、ありがとうございました。

 

 本日は川口北高校の学校説明会にお越しいただき、大変ありがとうございました。

 川北を実際に体験してみて、いかがだったでしょうか。ご覧いただいたとおり、50年が経過した校舎なので、ピカピカというわけにはいきません。しかし、日々生徒や教職員が大切に使用している落ち着いた学び舎です。また、本校の生徒の案内などは、いかがだったでしょうか。自ら学び自ら行動できる生徒の姿は、本校の誇りでもあります。

 ぜひ受験生の皆さんにも、本校の先輩たちのように、この教室で、高い志をもって学んでもらいたいと思っています。本日はありがとうございました。

 ※一部の教室でエアコンの調子が悪く、ご迷惑をおかけしてしまい、誠に申し訳ございませんでした。

 

【第1回学校説明会 校長挨拶】

 受験生の皆さん、そして保護者の皆様、こんにちは。本日は川口北高校の第1回学校説明会にようこそ、お越しいただきました。心より歓迎いたします。受験生の皆さんは、受験勉強は順調に進んでいるでしょうか。夏休み中ということで勉強の時間は十分にとれるとは思いますが、体調管理も重要です。睡眠時間を削って頑張っても、体調を崩したり、風邪をひいたりしたら、かえって勉強が遅れてしまいます。毎日の規則正しい生活を心掛けて、少しつらいかもしれないですが、受験生の夏を乗り切ってください。

 それでは私からは、本校を第1志望校にしていただくためのお話をいくつか、したいと思います。まず1点目です。川口北高校は今年で創立50周年を迎え、今までの、半世紀の伝統を継承しつつ、これからの50年に向けたさまざまな改革に挑戦していきます。多くの公立高校よりも1年早く1人1台タブレットを導入した「ICT先進校」としての「iPadの更なる活用」や生徒自らが課題を発見し、主体的に学べる「川北独自の探究活動の推進」、個人の多様性にマッチした「制服のリニューアル」や公式インスタグラムの開設など、川北の挑戦はまだまだ続きますので、ぜひ、注目していただければと思います。

 次に本校の実績についてです。創立以来この50年間、多くの方々の支援を受けながら「文武両道の進学校」としての地位を築くことができました。昨年度の進路実績では、現役生の国公立大学合格者が川北史上最高の68件となり、7年連続で50件以上となるなど、着実な結果を残しています。さらに、部活動では、昨年度は男子ハンドボール部、陸上競技部、演劇部が関東大会へ進出、書道部と美術部も全国レベルの展覧会等に入選しました。今年度も、女子ハンドボール部が関東大会に出場してベスト16に、陸上競技部3年生の西崎さんが、男子400Mハードルで北海道インターハイへの出場を決めました。特に部活動では私立高校が優位な今日、県立高校でここまでの実績をあげている学校の校長として、生徒たちとそれを支えている先生方の熱意と頑張りを高く評価したいと思います。

 続いて、3点目ですが、高校選びをするにあたって先ほど話した進学や部活動の実績も大切だと思いますが、やはり自分自身にその学校の目指すものや校風が合っているかどうかが、非常に重要です。本校は校舎が新しく奇麗なわけでもありませんが、落ち着いた環境の中、文武両道を実践したいという真面目な生徒たちが集まる学校です。また毎日、朝のホームルームの前にSLタイムという自習時間を設定していて、いわゆる「自学自習」を進めています。派手さはありませんが、そんな日々の努力が実を結び、勉強でも、部活動でも、仲間とともに自分を磨き、自分を高めることができる学校です。ぜひ皆さんにも、同じ志を持つ仲間とともに、本校で学んでほしいと思います。

 最後になりますが、川口北高校では、皆さんの夢と希望の実現に向けて、教職員一丸となって全力で応援していきます。皆さんが、新たな歴史をつくる川口北高校51期生として入学し、私たちと一緒に作る「チーム川北」の一員になってくれることを心から望んでいます。まだまだ、暑い日が続くと思いますが、皆さん、受験勉強、頑張ってください。

※以上が説明会当日の校長からの挨拶でした。

 

 第1回学校説明会を終えて・・・ 

 本校は今年で創立50周年を迎え、半世紀の歴史と伝統を受け継ぐとともに、これからの新たな50年に向けて、さまざまな改革に挑戦します。ICT先進校としてのiPadのフル活用、多様性に対応できる制服のリニューアル、川北独自の文理融合を目指した教育課題の再編成、学校ホームページや公式インスタグラムによる情報発信等々です。

 特に公式インスタグラムの開設は、校長の私が自ら言い出したことでもあり、現在は自分で校内外を歩き回って撮影をしています。学校の生徒募集や地域の方々や同窓会の方々への情報発信は、学校のトップである校長がリーダーシップを取るべきだと考えています。そういう意味では、まだまだ映像等の出来栄えが今一つであること、本数もまだまだ少ないことなど、課題はたくさんありますが、始めることこそが挑戦だと思っています。これからも本校の魅力を皆さんにお伝えしていきますので、ぜひともフォローしていただけるとありがたいです。

(本校の公式インスタグラムはこちらをクリック ➡ 公式インスタグラム

 今後は9月2日(土)・3日(日)の「北高祭」(生徒たちの非日常が見られるかも)、9月16日(土)・30日(土)の土曜公開授業(日常の授業の様子が見られます)、10月21日(土)の第2回説明会など、まだまだ本校の魅力をご覧いただける機会がございますので、ぜひともまた足をお運びいただければと思います。そして、「川北が第一志望です」と決めていただければ幸いです。

 本日は、どうもありがとうございました。                     

                                     校長 高松 健雄

7月全校集会 校長講話 「覚悟を決める夏に」

 皆さんおはようございます。まず最初に連絡をします。昨日までの球技大会、猛暑の中、皆さんの力強さを見ることができ、校長として誇りに思っています。そんな学校の魅力をもっと発信して川北の価値を高めたいと思い、この夏休みから「公式インスタグラム」を始めてみることにしました。夏休み中の活動にiPadを持ってお邪魔すると思いますが、よろしくお願いします。

 それでは、今日はあまり時間がないので、夏休みを迎えるにあたって2点だけに絞って話したいと思います。まず1点目はこの39日間の夏休みを「覚悟を決める夏にする」ということです。校長として特に3年生に伝えたいのは、「進路実現の夏」、そして1.2年生には「文武両道の実践と進路希望を決定する夏」です。

 ともに進路という言葉を使いましたが、高校生にとって進路を決めるということは、ただ単にどの大学に進学するかを決めることではありません。進路について考えるということは、自分の人生をどう生きるか、10年後、20年後、50年後の人生について考えるということです。どうしたら納得のいく充実した人生が送れるのかを、しっかり考えてください。少なくとも「誰かに勧められたから」とか、「行けるところでいいや」という姿勢では、将来どこかで必ず後悔をします。

 ですから高校での学びは、目先の大学進学のため、だけにあるのではなく、皆さんの一度限りの人生について考えることであり、必要な基礎を身に付けることです。授業や部活動、学校行事など、川北ならではの「文武両道の生活」を実践して、これからの人生に必要な基礎を身に付けるための夏にしてください。

 では、どのように学び、何を身に付ければ良いのか。私から3つほどアドバイスを贈りますので、各学年に応じて考えてみてください。

 まずひとつ目は「覚悟を決めること」です。自分の能力は自分しかわからないものです。少し無理かなと思われることでも、背伸びをして挑戦してみる覚悟を決めることです。覚悟を決めることで、「やるしかない」という前向きな気持ちになり、勇気が湧いてきます。

 2つ目は「チャンスを逃さないこと」です。毎日の生活で、自分が成長できるタイミングは、どこかに潜んでいます。たまたま、できたことでも構いません。やる気になったり、達成感が得られた時を見逃さないください。とにかくやってみること、参加してみること、トライすることです。皆さんの積極性と冒険心が、自分自身の人生を切り開く突破口になります。

 そして3つ目には「計画を立てること」です。高校生というのは、受験生だろうが、そうでなかろうが、忙しい毎日を送っている人がほとんどです。時間に追われたり、疲れが溜まったりすると、意欲がなくなり、「さぼりたい」、「逃げたい」という気持ちが湧いてきます。その時に耐えられるか、踏ん張れるかが勝負です。ですから、しっかりとスケジュールを立てて、優先順位を決め、自分に合った独自のルーティンを作り上げてください。

 2点目の話ですが、今日は特に3年生に伝えたいことがあります。これから長く、厳しいであろう「受験勉強の夏」がやってきます。

 皆さんは、自学自習オリエンテーションも終え、いよいよ受験本番です。校長面接では、高い志を持ち、東京大学、一橋大学を始めとする難関大学を希望する生徒が数多くいました。また、早慶上理などの難関私大、そして地方の国公立大学を目指す生徒も、たくさんいました。ぜひ、目標達成のため、毎日、必死になって受験に向けた取り組みを継続してください。

 皆さんの先輩たちの合格体験談などを総合的に分析すると、川北の3年生のこの夏の勉強時間は、1日10時間!東部地区のある進学校ではこの夏休み中に500時間と言っている所もありますが、 皆さんにはまずは10時間。これを目標にしてください。決して大きすぎる目標ではありません。「夏を制する者は受験を制す」と言います。「何事にも、粘り強く、あきらめない姿勢」を貫くことが大事です。

 また、部活動をまだ引退せず、徹底的にやりきろうという3年生もたくさんいます。不安はあるとは思いますが、やり切った者の強みは「粘り強さ」です。10時間とは言いませんが、毎日の授業がない夏休みは「質の高い勉強」をしてください。そして、文武両道、完全燃焼を極めてください。皆さんの努力は、決して噓をつかないと、校長として信じています。

 最後に皆さんに一言。辛いときは誰かに相談し、チーム川北の精神のもと、「覚悟の夏、自分で自分を褒められる夏」にしてください。以上です。

 

PTA・後援会理事会が開催されました

 6月3日土曜日の午後、今年度第1回のPTA後援会理事会が開催されました。午前中は、前日からの大雨の影響で電車のダイヤが乱れるなど、やや混乱しましたが、午後にはすっかり雨も上がって、無事に理事会が開催できました。会議では、令和5年度の事業計画などを確認し、執行部及び各事業部からの活動状況の報告などがありました。その時の校長からの挨拶・学校近況報告について以下に掲載しますのでご覧ください。

【校長挨拶】

保護者の皆様、こんにちは。校長の高松でございます。本日は、ご多忙の中、また悪天候の中、理事会に、ご参会いただきまして、誠にありがとうございます。

 まずは、5月13日に開催しましたPTA・後援会総会と歓送迎会について、企画から運営まで、本当にありがとうございました。お礼を申し上げます。近隣の高校などの開催状況をうかがいますと、総会は対面で実施したけれど、歓送迎会まではできなかった、という所が多かったようです。そんな中、本校では、皆様の御理解、御協力のおかげで、一歩も二歩も進んだPTA活動ができていると自負おります。本当にありがとうございました。

 さて、学校の近況についてですが、先週まで前期中間考査が行われていました。3年生にとっては、進路実現の第1歩となるものでしたし、1年生にとっては、初めての高校生としての定期考査でした。廊下を巡回して見ていたところ、こちらにまで緊張感が伝わってくるような真剣な様子でした。テストの結果の方がそろそろ返却されたと思いますが、それぞれが今後の勉強の仕方を考えるきっかけになったことと思います。特に1年生の保護者の皆様には、テストの出来が悪かったからすぐに塾に行くとか、部活をどうしようか、など、お子様から相談されることがあるかもしれません。そんな時は、ぜひ本校が目標としている「高い志をもって文武両道を貫いてほしい」ということをお話しいただければと思います。また、勉強方法などで困るようでしたら、面談等でご相談してください。ご協力よろしくお願いいたします。

 次に部活動の様子ですが、5月26日に関東大会の壮行会を実施しました。実は本日、13:30より、女子ハンドボール部が、茨城県で行われている関東大会で、栃木県2位の県立小山西高校と戦っています。結果はまだ入ってきていませんが、関東大会予選の県大会と同じように、大活躍してもらいたいと思っています。(※女子ハンドボール部の結果は1回戦は勝利し、2回戦では山梨県1位の日川高校と対戦して惜敗。結果、関東大会ベスト16となりました)

 また、陸上競技部の3年生 西崎元翔(ハルト)君が6月17日に山梨県で開催される関東大会に400Mハードルで出場します。400Mという距離はいろいろな陸上競技種目の中でも、その厳しさは、とてつもないと聞いています。夏の全国大会、インターハイにもつながる大会ですので、自己ベスト更新とともに順位にもこだわってほしいと激励したところです。

 他にも3年生最後の運動部のインターハイ予選や、文化部のコンクールなど、今月中旬頃まで続きます。4月から始めた校長面接でも、ぜひ最後まで全力でやりきってほしいということ、また3年生はそのあとすぐに受験勉強モードに移れるよう、勉強の仕方や目標の持ち方など、励ましているところです。

 また2年生は部活動をはじめ、いよいよ学校の中心的な立場になってきますし、1年生もなんとか学校に慣れて、ペースもつかめてきた頃かと思います。校長としては、生徒全員が健康で充実した学校生活を送ること、そして進路希望の実現を第1に願っています。そのためにも、保護者の皆様と「チーム川北」として生徒のバックアップをしていきたいと思いますので、宜しくお願いいたします。

 最後になりますが、総会でもお話ししましたが、本校は今年で創立50周年を迎えました。11月18日の土曜日には、ささやかですが記念式典を執り行う予定です。具体的なことを検討する今年度の第1回の準備委員会も、今後開催することになっていますので、保護者の皆様にはできる範囲でのご協力をお願いいたします。それでは、本日も有意義な協議になりますようお願いしまして、校長からの挨拶といたします。本日は、どうぞ、よろしくお願いいたします。

 令和5年5月26日(金)に、女子ハンドボール部と陸上競技部の西崎さん(3年男子)の令和5年度関東大会出場の壮行会が実施されました。女子ハンドボール部は6月3日・4日に茨城県で、陸上競技部の西崎さんは6月17日に山梨県でそれぞれ開催される関東大会に臨みます。応援よろしくお願いします。

【校長挨拶】   

 女子ハンドボール部の皆さん、陸上競技部の西崎さん、関東大会への出場、おめでとうございます。皆さんの日々の努力が実り、晴れの舞台に出場できること、そして皆さん自身が高いレベルの文武両道を実践できたことを、心からお祝いします。昨年度までのコロナ禍で、毎日の練習にも、何かと苦労があったことと思いますが、この関東大会出場は、限られた時間をうまく使い、何をすべきかを考えながら、真剣に文武両道に打ち込んだ結果だと思います。 

 女子ハンドボール部の皆さんは、これから関東大会という新たなステージに立つ訳ですが、関東大会出場で満足することなく、ひとつでも多く試合ができるよう、最後の1秒まで、粘り強く、あきらめず、高い志を持って、全力で「挑戦」してきてください。また陸上競技部の西崎さんは、400mハードルという、体力的にも、精神的にもたいへんキツイ種目ですが、まずは自分に負けないで自己ベスト更新を、そして上位進出ができるよう、全力で走り抜けてきてください。

  川北の関係者全員が皆さんの活躍を祈っていますので、すべての力を出し尽くして「チーム川北」の力を最大限に発揮し、悔いの残らない戦いをしてきてください。皆さんの健闘を、心から祈っています。

PTA後援会総会が開催されました

 5月13日(土)の午後に本校体育館にて令和5年度PTA・後援会総会が開催されました。以下に校長の挨拶を掲載いたしますので、ご覧ください。

【校長挨拶】

 皆様、こんにちは。PTA・後援会の皆様には日頃から、本校の教育活動に御理解・御協力を賜り、心より感謝申し上げます。  

 私は本年4月1日付で、第19代校長として本校に着任いたしました高松と申します。また、実は、生徒には、タイミングを見て言うつもりでいますが、本校の第7期の卒業生でもありまして、母校である川口北高校の記念すべき創立50周年という年に、卒業生、初の母校の校長として着任することができ、たいへん光栄であるとともに、その責任の重さも感じています。至らぬ点も多々あるかとは思いますが、どうぞよろしくお願いいたします。

 さて、本日は、あいにくの天候ではありますが、PTA・後援会総会ということで、会長様をはじめ会員の皆様に は、総会の準備から本日の運営、並びに御出席等について、ご尽力いただきまことにありがとうございます。また、新入生の保護者の皆様におかれましては、こうしたPTA関係の行事をとおして、ぜひ学校の様子などを見ていただくとともに、保護者の方々同士のコミュニケーションの場として、活用していただきたいと思います。ただし、世の中では、働き方改革が一層、進められていることもありますので、無理のない範囲で、楽しく有意義なPTA活動にしていただければ幸いです。

 それでは、少々お時間をいただきまして、私の方から、学校の近況等について3点ほどお話をさせていただきます。

 まずは、コロナ関係の話になります。現在は、国や県からの通知で、学校では、感染防止対策を徹底したうえで「マスクをしないことを基本とする」という方針が示され、本校でも「TPOに応じたマスクの着用」についての指導を実施してきたところです。また、今週、5月8日からの「感染症法上5類への移行」に伴う変更点も、県教委から示されました。これについては先日、安心・安全メールと、生徒を通じて文書の方は配布しましたが、対応について大まかな説明をしたいと思います。まず健康観察は、毎日の体温チェック・提出は「不要」となり、健康状態を継続的に把握すること、となりました。また、コロナ陽性者の出席停止期間の短縮(発症後5日経過、及び症状が良くなった後1日)や、学級閉鎖の目安なども変更になりました。詳しくは本校のHPに埼玉県からの「通知」と「ガイドライン」がありますので、後ほど御確認ください。

 今後、コロナ禍がこのまま収束するかどうかは、正直、わかりませんが、学校としては、換気を十分するなどの 感染防止対策を継続しながらも、可能な限りコロナ以前の教育活動の形に近づけて行きたいと考え、教職員一同、努力をしてまいりますので、ぜひ御家庭でも御協力をよろしくお願いいたします。そのためにも、毎日の健康管理が大切です。お子さんの様子をよく見ていただければと思います。

 なお、「出席停止」についてお問い合わせがあったということですが、先日のメールでもお知らせしましたが、埼玉県の方針として5月8日以降は、コロナ不安であったり、発熱や風邪症状だけでは「出席停止」の措置は、医師等からの指示がない場合、原則として出来ないことになりましたので、御承知おきください。もしも発熱等の症状があった場合には、速やかに医師の診断を受けていただければと思います。

 2点目は、生徒たちの様子についてです。4月に着任してから現在までの間、時間があると校内をぶらぶらと歩いていますが、多くの生徒たちがよく挨拶をしてくれて、とてもすがすがしい思いがします。また、授業や部活動でも、ひたむきに、熱心に取り組んでいる様子を見ることができました。今日までの所で、運動部では、春の地区予選を勝ち抜き、多くの部の県大会進出の報告を受けています。中でも、私立高校が優勢の中、女子ハンドボール部は、県大会でベスト4に入り、 見事に関東大会への出場権を獲得しました。本当に素晴らしい結果だと思います。また、文化部でも各種大会やコンクールなどに出場し、元気に活動をしています。本校の目指す学校像にもある「文武両道」の精神のもと、生徒たちは一生懸命に努力し、たいへん素晴らしく、充実した高校生活を送っていると思います。

 ただし、一つだけ気になることがあります。それは朝の登校時間がぎりぎりの生徒がけっこういることです。毎日八時二十五分くらいから、先生方と一緒に正門近くに立っていますが、結構なスピードで生徒の自転車が走ってきます。毎日の生活習慣や交通安全の面からも、もっと余裕を持った行動をしてほしいと思いますので、ぜひ御家庭でも自転車のマナーについてお話しをしていただき、安心・安全を第一に考えてほしいと思います。

 3点目は、50周年記念事業についてです。改めて申し上げますが、本校は昭和49年に開校し、令和5年をもって、創立50周年を迎えました。昨年度は、PTA会長様を委員長とする「50周年事業準備委員会」を設立し、記念式典、記念誌、記念品などについて、学校が作成する原案について、委員会で審議をいただく形で進めさせていただいています。また、今年の11月18日の土曜日には「50周年記念式典」を実施し、来年度、令和6年度入学の「51期生」からの制服の変更について正式発表を行う予定です。このことについては、昨年度より、教職員の制服検討委員会を立ち上げ、生徒からの意見聴取などを経て、現在は最終調整段階に入っているところです。半世紀にわたる本校の歴史と伝統を継承しつつ、生徒・保護者のニーズにあったものを、またLGBTQや性の多様性にも しっかり対応できることなども、今回の制服改定の要因の一つです。学校の制服で生きづらさを感じている生徒をなくすことも目指していますので、御承知おきいただきたいと思います。

 少々長くなりましたが、最後に、学校の主役である生徒、そして教職員と保護者の皆様が、しっかりと連携して「チーム川北」として活動できることが、何よりも大きな力になると私は信じています。保護者の皆様には、引き続き 御協力をお願いするとともに、コロナ後の新しい時代のPTA・後援会活動として、「無理なく、楽しく」を合言葉に活動していただきたいと思っています。それでは、本日は、どうぞ、よろしくお願いいたします。

 

令和5年度避難訓練が行われました。

今日は、地震の被害を想定した避難訓練がおこなわれました。以下に校長からの講評を掲載します。

 皆さんこんにちは。校長の高松です。今日の避難訓練は、「地震発生時の対応」を想定した訓練でした。皆さんの記憶には、ほとんど残っていないことかもしれませんが、我々大人の世代は、地震と言えば、やはり2011年3月11日、14時46分に起こった「東日本大震災」を思い出します。

 あれ以来「緊急地震速報」がたくさん出されるようになり、テレビやスマホを通じて、何度もあの嫌な感じの音を聞く機会が増えました。皆さんは今日、どんな気持ちでこの訓練に臨んだでしょうか。ただ避難しただけでは、今日のこの訓練をやった意味が半減してしまいます。そこで私からは具体的に3点「講評」としてお話しをしたいと思います。

 まず1つ目は、「災害時にパニックにならない」ということです。災害はいつ、どこで発生するかわかりません。特に大勢の人がいるときに災害に会った場合、大声を出したり、われ先にと走り始めて、周りが見えなくなってしまう危険性があります。今日のような避難訓練を実際にやっている皆さんなら、もしも大勢の人が一度に出口に殺到したらど うなるか想像できるはずですね。昨年の10月の韓国ソウルの梨泰院(イテウォン)での群衆による大事故も思い出されます。とにかく災害時には、パニックにならないことを心がけでください。

 2つ目は、近年、自然災害が増えてきている状況の中で、自分の身を守るために大切なことは「想定外を想定すること」だと思います。これは実際に、過去の経験を超える災害などが起こっているからこそ、大切にしてほしいことです。今から4年ほど前の2019年10月、台風19号によって多くの川が氾濫して、たくさんの方が亡くなったことがありました。海のない比較的自然災害の少ない埼玉県でも大きな被害が出ました。その時の反省として「自分だけは大丈夫だろう」と思ってしまった心理的な要因があげられます。今回の地震とはまた違う災害ですが、ほんの少しだけ早く避難していればもっと助かった命もあったのかもしれません。「まさか」と思う想定外のことが現実に起こるということを忘れないでください。

 そして3つ目は、今の2つの話にも繋がりますが、「率先避難者」としての行動を身に着けてほしいということです。この「率先避難者」とは、まずは周囲に避難を呼びかけながら、自ら率先して避難をする人を指します。もう一つは、大雨による河川の氾濫など、避難指示や避難勧告が出た際、避難することを躊躇し、迷うことで、避難の遅れにつながり、大きな被害が出てしまうことがあります。まずは誰かが逃げ出すことで、ほかの人が逃げ出すことにもつながりますので、率先して避難できる人になってください。

 最後になりますが。災害の時に、誰しも自分が被災者になると思っていた人はいないはずです。「転ばぬ先の杖」という言葉もあるように、今日の避難訓練を実施して、疑似体験をすることは、本当に意味のあることです。皆さんは、こうした避難訓練を小学校の頃から何度も経験していると思いますが、とにかく大原則は「自分の命は自分で守る」こと、そして、人に頼るのではなく、人を助けられるような行動をしてほしいと思います。

 そして、今日は家に帰ったら、「いざという時の準備」について家族の人と確認をしておくと良いと思います。何かあった時に大切な家族が落ち合う場所や時間など決めておいて損にはならないはずです。ぜひ話をしてみてください。

令和5年度 対面式 校長挨拶

 皆さん、おはようございます。校長の高松です。昨年度と同様に、この対面式だけは、リモートでの実施となりました。今後については、感染状況などを見ながら、徐々に通常の形に戻していければと考えています。

 さて、この対面式は、本来皆さん一人ひとりの成長とともに、川口北高校の発展という、同じ志を抱く新入生と上級生が交流を深める場です。この4月からは、新型コロナウイルスへの対応方針がかわり、昨年度とは違ったコミュニケーション力が求められることになります。新入生の皆さんは、受け身の姿勢ではなく積極的に先生方や上級生とコミュニケーションを取ってください。

 では、まずは新入生の皆さんへ。昨年度の高校受験では、相当な努力をして本校への入学を果たしたことと思います。ただ これはゴールではありません。これからの世の中では、誰かから教えてもらっただけの知識、例えば学習塾に通うことによって伸ばされた学力などには、そのうち限界が見えてきます。自分自身をさらに成長させるためには皆さん自身の力で知識・技能を身につけ、考え、判断、それを表現すること。さらに ただ勉強ができるだけではなく、自主的に学びに向かう力や人間性を磨くことが求められます。 本校に入学したことだけに満足せず、勉強は当たり前に、そして部活も学校行事も全力で、自分の可能性を信じて、今日から努力をし始めてください。明日からやるという人に限って、面倒くさいことはどんどん先延ばしにします。まずは動き出すこと、実行あるのみです。 新入生の皆さんにもう一つ。皆さんは「凡事徹底」という言葉を知っているでしょうか。これは日々、当たり前のことを当たり前に行うということですが、北高生として日々実践してもらいたいこと として「明るく爽やかな挨拶」「気持ちの良い返事」「清潔感溢れる服装」「心を込めて行う清掃」などがあります。例えば、コミュニケーションの第一歩である挨拶。顔見知りであるかないかを問わず、本校に関係のある来校してくる外部の方々にも、大きな声で、笑顔で挨拶をすると、言われた方はその日1日を気持ちよく過ごせます。何ていうことのない、本当に当たり前のことですが、これを継続すること。そこに大きな価値があります。ぜひ「凡事徹底」を忘れないでください。

 また、本校では、創立以来、半世紀がたち、1万7千人以上の先輩方が社会で活躍しています。入学式の式辞でも言いましたが、その先輩たちが築いてきた、素晴らしい校風と伝統を引き継ぎ、母校を愛し、川口北高校の生徒としての新たな一歩を踏み出してもらいたいと思います。そして現在、本校には、大変素晴らしい上級生がいます。県下に誇れる、文武両道の精神のもと、何事にも頑張り、そして品格ある立派な上級生です。新入生は、まず、先輩の学校生活に取り組む姿勢と行動を  見て、学んで、そして自分のスタイルを作り上げてください。そして、1日も早く、川口北高校を理解し、チーム川北の一員になれるよう応援しています。

 2年生,3年生の皆さん、先輩として、プライドを持ち、新入生を優しく迎え入れてください。川口北高校の品格を重んじ、「高いレベルでの文武両道」を 目指す、本校の伝統と文化を継承してください。新入生にとって頼れる上級生、尊敬される上級生であってほしいと思います。上級生に導かれることで、新入生も川北生としての自信と誇りが芽生えると思います。

 ここ、川口北高校に集う皆さんが、コロナ後の新たなコミュニケーション力を身に着け、プライドを持ち、愛校心をはぐくみながら、本校の新たな歴史を作ってくれること期待しています。

令和5年度 第50回 入学式 校長式辞

   式 辞 

 例年よりも早く春の陽気が訪れ、4月を待たずに桜が満開となり、若さの躍動が感じられる新しい季節が巡ってまいりました。新型コロナウイルス感染症への向き合い方が変わりつつある中、本日、埼玉県立川口北高等学校第五十回入学式を挙行できますことをまことに嬉しく思います。

  ただいま入学を許可いたしました新入生の皆さん、入学おめでとうございます。皆さんは晴れて川口北高生となりました。本校は今年で創立50年目を迎えます。多くの卒業生が、半世紀にわたって築いてきた、歴史と伝統を引き継ぎ、さらに新たな歴史を皆さんの力によって刻んでいただき、本校、川口北高等学校にさらなる、伝統が築かれることを期待しています。

 保護者の皆様、お子様の御入学、誠におめでとうございます。これから、三年間、私たち教職員一同、保護者の皆様と手を携えて、お子様の成長を支えて参りたいと存じます。どうぞよろしくお願い申し上げます。

 さて、新入生の皆さんには、私から三つほど話をしたいと思います。一つ目は、今日から始まる三年間の高校生活 は、「皆さん一人一人の人生の土台を作る」という点でたいへん大きな意味を持っているということです。

 あるデータによると、人口減少や高齢化、デジタルトランスフォーメーション、グローバル化や多極化、地球環境問題などが、これまで以上に進行することが予測されるとともに、変動性、不確実性、複雑性、曖昧性の時代と称されるように、先行き不透明で、将来の予測が困難な未来を迎えようとしている、とされています。もし、そのような世の中の変化があるのならば、それに対応するための力をつける必要がありますし、一方ではこうした事態を避け、新たな別の社会を構築するための人を育てる必要があるとも思っています。

 このように大きく変動するであろう将来の世の中を生きていくための、人生の土台づくりとして、自分は将来何をやりたいのか、そのために今、何をしなくてはならないのか、それらの自問自答を繰り返すこと、これこそがこれから始まる高校生活なのだと思います。

 その答えを出すために、自分の持っている限りない可能性と力を信じて、決してあきらめることなく、希望する進路実現に向けて全力で取り組む三年間になることを期待しています。

 二つ目は、「失敗と成功」についてです。日本の自動車メーカーのひとつ「ホンダ」の創業者である「本田宗一郎」さんが 「失敗が人間を成長させると私は考えている。失敗のない人なんて、本当に気の毒に思う。また、成功とは、あなたの仕事のほんの1%にあたるものだが、それは失敗と呼ばれる99%のものがあって初めて生まれてくるものである。」と言っています。本田宗一郎さんは、自分自身が技術者でもあり、初めはオートバイの製造を行い、のちに四輪自動車の製造を始めました。数々の世界的なレースにも挑戦し「世界のホンダ」として、その名はあまりにも有名です。  

 私は本田さんの言葉から「人の人生は、失敗と成功の繰り返しであり、また、失敗をすることを恐れずに挑戦することが大切である」ということを改めて感じました。人はどちらかというと、失敗しないように、安全・安定を求めがちです。皆さんには挑戦しないで後悔することがないよう、自分自身を奮い立たせてほしいと思います。

 三つ目ですが「悩みやつらい気持ちに負けてはいけない」ということです。高校時代とは、誰でも自我が目覚める時期です。頑張る中で、現実と理想の自分の違いに悩んだり、苦しんだりすることが多くあると思います。しかし、それは正常なことです。高校時代にどれだけ悩んだか。その多さこそが、高校を卒業し、やがて社会人になるときに大いに役に立つのです。勉強のこと、進路のことで悩むことがあると思います。また人間関係で悩むこともたくさんあると思います。そんな時、絶対に自分や他人を傷つけたりせず、家族の方や先生方に相談をしてください。人生の先輩として、皆さんに大きな勇気を与えてくれるはずです。特に十代後半の人間関係は様々な自我と自我とがぶつかり合い、うまくいかないことが多くなります。皆さんは、一人一人顔が違うように、様々な個性を持っています。それを知り、排除せずに、認め合うことが、差別やいじめのない社会づくりにつながります。

 これからの共生社会を生きる第一歩になるよう、すべての人の良い所を見るようにして、川口北高校というコミュニティを、皆さんの力で素晴らしいものにしていってください。

 皆さんが、過去に本校を巣立っていった、たくさんのすばらしい諸先輩の伝統を引き継ぎ、よりよい社会づくりに貢献できる人材となるよう、今日からの頑張りに期待しています。

 保護者の皆様におかれましても、ぜひ本校の教育方針を十分御理解いただき、御支援と御協力を賜りますようお願い申し上げます。

 結びに、新入生の皆さんが、元気にそして笑顔で、この三年間に大きく成長されることを心から願い、式辞といたします。

 令和五年四月七日  埼玉県立川口北高等学校長  高松 健雄

 

令和5年度 前期始業式 校長式辞

  皆さん、おはようございます。今年度から前任の小出校長先生を引き継ぎ、川口北高校の校長に着任しました 高松 健雄 といいます。どうぞよろしくお願いします。

 この数日の学校の様子を見せてもらいましたが、春休み中にもかかわらず部活動などの活気がある姿を見て、頼もしく思いながら、皆さんと直接会えることを心待ちにしていました。この後も毎日の努力を惜しまずに「文武両道」の精神のもと、勉強に部活動に頑張ってください。

 さて、令和5年度がいよいよ始まります。川口北高校の記念すべき50年目のスタートです。物ごとの節目の年ということもあり、学校全体に笑顔があふれ、より一層元気で充実した1年になるよう期待しています。

 本題に入る前にコロナ関係の話をします。4月1日付けで埼玉県教育委員会より「新型コロナウイルス関係の新ガイドライン」が示されました。それによると「学校においては、感染リスクの高い活動に注意しつつ、時々の地域の感染状況に応じた感染症対策を徹底し、学校教育活動を継続していくこと」とされていて、3蜜の回避(密閉・密集・密接)や人と人との距離の確保、手洗いなどの手指衛生、換気などの継続とともに、「マスクの着用を求めないことを基本とする」とされています。

 ただし、登下校時に混雑した電車やバスを利用する場合には、マスクの着用が推奨されます。また、基礎疾患があるなど、さまざまな理由により、感染不安を抱いてマスクの着用を必要とする場合に、マスクを外すことを強いることはしないことや、マスクの考え方に偏見を持たないよう指導を行うことなども盛り込まれています。

 年度初めにいろいろな変更がありますが、とにかく皆さんは、先生方の話をよく聞いて、TPOに応じた対応をしっかりとしてもらいたいと思います。一番大切なのは、皆さんや皆さんの大切な人の健康です。よろしくお願いします。

 それでは、新年度を迎えるにあたり私から皆さんに3つ話をしたいと思います。まず1つ目ですが、「何事にも挑戦し、粘り強く、あきらめない姿勢を貫いてほしい」ということです。

 三年生の皆さんにとっては、いよいよ高校生活の集大成となる大切な学年です。何事も悔いの残らないように勉強、部活動、学校行事に、自らの最高のパフォーマンスを発揮できるよう頑張ってください。進路決定についても、同様です。自分の可能性を信じて、粘り強く、最後まであきらめない姿勢を貫いてください。

 二年生の皆さんにとっては、学校の中心となり、一番充実した高校生活が送れる時です。一年生の時よりも、すべてにおいて全力で向き合い、勝手に自分の限界を決めず、少し背伸びをするくらいの挑戦をしてください。

 今日の午後からは1年生も入学してきます。上級生として、川北の歴史と伝統をしっかり引き継げるよう、真摯な姿勢で新入生を迎えてほしいと思います。

 二つ目は、「自ら学ぶ癖(くせ)を着けてほしい」ということです。今更と思う人もいるかもしれませんが、これからの社会は、人口減少や高齢化、デジタルトランスフォーメーション、グローバル化や多極化、地球環境問題などがこれまで以上に進行することが予想されています。こうした社会を生きていくためには、受け身の姿勢ではなく、自ら進んで学ぶこと、そして仲間と知恵を出し合い、学び合いながら、自分で答えを導き出さなければなりません。

 こうした能力を身に着けるため、生徒自身が自ら学ぶ形に高校の授業も変化してきました。昨年度までの自分の学ぶ姿勢を今一度見直し、改善すべき点は改善し、とにかく毎日の授業をひとつひとつ大切にしてください。

 三つ目は、「優しく、認め合い、コミュニケーションをとってほしい」ということです。

 皆さんが生活する社会には、自分とはライフスタイルや考え方が違う人がたくさんいます。他の人のやることが気に入らなかったり、意見がぶつかったりすること、争ったりすることもあります。そして、その原因の多くは、ほんの些細な出来事だったりします。学校だけでなく、大人の社会であってもグループ同士の対立や仲間外れ、集団での「いじめ」などもあり、そのきっかけは、ほんの少しのコミュニケーション不足によって生じることが多いのです。

 また、皆さんは一人ひとり顔が違うように、様々な個性を持っています。それを知り、排除せずに、認め合うことが、差別やいじめのない社会づくりにつながります。皆さんにはぜひ、大人としてのコミュニケーション力を身に付けてほしいと思います。それと同時に「優しさ」をもって接する人になってほしいと思っています。

  最後になりますが、初めにも言ったように、川口北高が、生徒も先生方も、みんな元気で笑顔あふれる学校として、50周年を迎え、祝うことができるよう、皆さんの協力をお願いします。校長として、新年度の学校生活を充実させていけるよう、見守っていきたいと思います。

 それでは今年一年、よろしくお願いします。